少女たちと別れて行きつけのスナックバー「祠」を訪れた伸介は、無人の店内で美貌のママ・楠田みや子のもてなしを受ける。富裕階層の未亡人でもあるみや子が、伸介の兄・建男の援助を受けていることを知りつつ、伸介はみや子との間に微妙な距離を保って交友を続けてきていた。伸介が悪友の漁師・五郎とともに「税金の取り立て」と呼び慣わしている浜辺での女漁りにみや子が興味を示したきっかけで、伸介はふと気まぐれにみや子を口説きにかかる。電話で五郎を呼び出した伸介は少女たちとの夜の逢い引きに五郎を差し向けた後、冗談めかしてあしらおうとするみや子に迫る。伸介が持ち出したロープを眼にして嫌悪の色をあらわにしたみや子は、力ずくで押し伏せられて自由を奪われる。思いもかけぬ展開に動転しながら、美貌のママは後ろ手にくくられて二階へと引かれて行く。