数日後の夜、伸介が父の久兵衛から寝酒の相伴に誘われて離れを訪れると、久兵衛は座敷の縁側に浴衣姿の若い後妻・久(ひさ)を侍らせて涼をとっていた。高血圧と心臓の持病を持ちながら芸者出身の美しい妻を迎えて隠居を楽しむ久兵衛は、美術趣味で気の合う伸介に対し、出入りの美術商から買い取った春画を披瀝する。その絵が自分が名を秘して描いたものであったことに内心で動揺しながら、伸介は何食わぬ顔で話を合わせて、責め絵に興味を示す久兵衛に対して自分のSMプレイの実際を講釈して聞かせる。縄を使った緊縛を久の体で実践してほしいという父の申し出を、伸介は好色な興味を掻き立てられて受け入れる。あらかじめ言い含められて覚悟していた久は、命じられて縄を持ち出すと、浴衣の上からおとなしく縄掛けされていく。上半身を巻き締められて艶めかしい喘ぎを洩らし始める久。伸介が退いた後、縛られたままの久は久兵衛に愛撫されながら身中を官能に炙られて淫らに崩れる。濡れそぼった股間を老人の渇望の眼にさらけ出して激しく恥じ入った若い後妻は、立ち上がった久兵衛の怒張を咥えてしゃぶりたてていくのだった。