女の悦びを覚えた顕子は夫との穏やかな閨事に飽きたらず堀尾のもとに通いつめる。アトリエを訪ね、堀尾が隣室で別の女と戯れるのを一時間も待たされる屈辱にももはや反発の気力が起こらない顕子。やがてセックスメイトのキミとともに寝室から出てきた堀尾は、気品あふれる貴婦人のドレスを剥いで鎖でいましめたうえ、その眼の前で緊縛したキミを犯してみせる。若い女が嬌声をあげながら絶頂を極めるのを見せつけられて顕子は陶酔に朦朧となる。跪かされた夫人は堀尾の濡れ光る怒張を口に押し込まれ、予想もしなかった屈辱の奉仕に励みながら、肉欲に爛れきった秘裂をキミの持つバイブレーターで貫かれる。そして堀尾の精を呑まされて奴隷のようになった顕子は、なおも責められて失神寸前にのたうっている場面を信彦に目撃されたのである。もはや肖像画のことも忘れ果て、堕ちた貴婦人は堀尾の責めがもたらす快楽の日々に溺れ込んでいく。浣腸、排泄、肛姦を強いられ、四つん這いで尻を打たれ、堀尾の眼の前でオナニーで昇りつめていく顕子夫人の姿は、倒錯のマゾ愛に目覚めた女奴隷そのものであった。