前夜の疲れもものともせず、秋月先生とのドライブの予定に胸弾ませてマンションの表へ出た由利子の前に、二人の男を引き連れた小暮るみが姿を現す。先生に助けを呼ぶ間もなく力づくで連れ去られる由利子の姿を、ただ一人目撃していた長身の男が、かおるに急を告げて共にルミたちを追った。場末のスナックに連れ込まれた由利子を追って、薄暗い店内に踏み込んだ男とかおるは、刃物を突きつけられて相次いで捕らわれ、二階の奥の一室に連れ込まれる。そこには由利子を天井から両手吊りにさせたるみが待ち受けて、由利子に対する先日の悪事を知る秋月先生の口を封じるため、二人に対する輪姦凌辱と写真撮影を告げるのだった。哀訴するかおるが由利子とのレズ関係を問い詰められて返事をためらううちに、由利子はスカートをまくり上げられパンティの中の無毛の下腹を覗き込まれて羞恥の嗚咽をこぼす。しかしその窮余の瞬間、自由を奪われていたはずの長身の男がるみたちに襲いかかり、圧倒的な強さでその場を制圧してるみを縛り上げ、かおると由利子を店外に連れ出して救出する。時田兵六と名乗るその男に信頼と好意を抱いたかおるは、すべてが仕組まれた奸計とも知らずに兵六をマンションの部屋に招き入れる。磔柱に使った木材を目撃されて狼狽しながらも、かおるは人なつこい風貌の兵六に対して恋慕の情を芽生えさせ始めていた。