決定的な別れを予感し打ちひしがれて秋月先生の部屋を後にした由利子の前に、盗聴で成りゆきをうかがっていた享平が現れ、家まで送ることを申し出る。消沈する由利子はついに最後の罠が口を開けたとも知らずに、享平の車で帰宅して母が不在の家に享平を招き入れる。享平はロープを手にして由利子の部屋を訪れ、当惑する美少女の部屋に入り込んで持参したカセットテープを再生する。そこには、秋月先生と愛欲を交わし合った末に女の悦びをきわめる由利子の破廉恥な嬌声が克明に録音されていた。悲鳴とともに突っ伏して羞じらう美少女に、享平は由利子との結婚という信じがたい要求を持ち出す。激しく拒絶する美少女に対して享平が差し出したさらなる切り札は、先日、武の手から救われた際にひそかに撮影された、眠らされた美少女の無毛の全裸写真であった。