【夏休み】夏休みに入っても補習授業に追われる槙子は、顧問の空手部を率いて合宿に行ってしまった丈士と顔を会わせずにすむことに安心しながら、休暇中に能登半島への旅行を計画していた。いっぽう、周造に呼び出されるまま阿房宮に頻繁に出入りするうち、折りに触れてただならぬ視線が自分に注がれているように感じて槙子は不安になる。いちどエレベーターで行き合わせた美貌の青年につけ回されているような疑惑を抱いた槙子は、その青年が、丈士に依頼されて槙子の素行を探っていた唐沢竜也であることを知る由もなかった。
そんなある夜、酔って阿房宮に連れ込まれた槙子は周造の丹念な口づけに身を委ねて陶酔に溺れきり、命じられるままに服を脱いで裸体を曝す。ロープで後ろ手に縛られたうえ全裸に引き剥かれた槙子は、しゃがみ込んだ上体を引き起こされて周造の怒張をしゃぶらされる。すっかり従順になった女教師の隷属の奉仕に気をよくしながら、周造は後ろ手縛りの槙子を円形水槽を背にして縛りつけ、首輪の鎖を天井から吊ったうえ、両足を左右に拡げさせて拘束する。水槽を背にしてあからさまな開脚立ち縛りにされた槙子は眼隠しをほどこされ、バイブレーターの振動を疼く女体に這わされて歔き悶える。乳首から内股へ、焦らすように振動を這わされた槙子は汗まみれになって腰を振りたて、要求されるままに淫らな哀訴の言葉を口にする。振動するバイブレーターを秘肉に沈められた途端に総身を痙攣させて昇りつめる槙子。バイブレーターを埋め込まれたままぐったりとうなだれた槙子は、バスルームに姿を消した周造が、そこで思いがけない闖入者に出くわして揉めているらしい気配に驚愕する。隠れていた男の声と、もう一人の少女らしい女が猿轡をされたらしい物音に続いて、眼隠しをされたまま羞恥にすくみ上がる槙子の前に、周造が闖入者たちを引き出してくる。様子もわからぬまま恥辱に叫びたてる槙子に対して、周造は、忍び込んでいた若いカップルに自分たちの痴戯を覗き見られたうえ、スキャンダルを握られて脅されたことを告げる。侵入者の男が顔見知りであるとまで聞かされて恐怖に慄え出した槙子は、初めて口を開いたもう一人の男が担任生徒の佐原雄一と悟って衝撃のあまり失神する。