雄一は激しい猜疑をつのらせながら、めぐみが夜七時を過ぎて帰宅するのを待ち受けていた。食事と風呂を済ませためぐみが部屋に戻ったのを見計らって妹の部屋を訪ねた雄一は、拒絶の態度を露わにするネグリジェ姿の妹に詰め寄り、赤い車の女のことを問いただす。頑なに口を閉ざそうとしたあげく激情の発作に泣き出しためぐみに、動揺して掴みかかった雄一は、ネグリジェからこぼれる乳ぶさを眼にして自制を失い、嫌悪に叫びたてる妹の体にむしゃぶりつこうとする。踏み込んできた母の芙美子はその背徳の瞬間を目の当たりにして絶句した。芙美子はその夜のうちにめぐみを連れて家を出る。遅く帰宅して雄一から事情を聞いた周造は自分たちの乱行がめぐみの知るところとなったことを疑い、謎の女の正体を突き止めるために槙子を問い詰めることを決意する。
兄の手を逃れためぐみは、数日後に母とともに入ったマンションから学校に通い、兄との接触を頑なに避け続けていた。しかし世間から身を隠した安心感は、竜也もまた当のマンションに住んでいたことで崩壊する。登校のため部屋を出ためぐみは思いもかけぬ竜也の登場によって遮られ、導かれるままに竜也の部屋に連れ込まれる。学校へ欠席の連絡を入れさせられながら体じゅうをなぶられるめぐみは、稚い身に覚えさせられた肉の快楽が期待とともに目覚めるのを感じて、もはや竜也の手から逃れられない運命を予感する。