槙子やめぐみにつきまとう赤い車と謎の男女の正体を突き止めるため、佐原父子はヤクザを動員して丈士に尾行をつける。事態を察知した丈士は竜也と相謀り、敵の手に奪われた槙子を救うために阿房宮へ向かった。
阿房宮では、周造と雄一が三人のヤクザを従えて、赤い車の男女の正体を聞き出すために槙子を凄惨な拷問にかけていた。全裸を後ろ手に縛られた槙子は水槽に沈められ、浮き上がってくるたびに押し返されて水中で苦悶の踊りを踊る。泡を噴き、長い髪をゆらめかせ、股の奥の割れ目もあらわにのたうつ囚われの人魚の残酷な水中ショーに、見守る男たちは激しい昂ぶりをつのらせる。気息奄々となって水槽から上げられた槙子は、びしょ濡れの体を下肢を拡げてYの字の逆さ吊りにされ、容赦のない鞭打ちを体じゅうにたたき込まれる。厳しい尻打ちに続いて乳ぶさが、腹が、内股が打ちたたかれ、一個の物体と化した女教師は泣きわめきながら宙に躍る。股間のあわいに一撃を打ち込まれ、打ち込んだ鞭で秘肉を擦りたてられて絶叫とともに痙攣する逆さ吊りの美人教師。再び股間を打たれた槙子は凄絶な苦鳴とともに失禁して悶絶する。昂奮し油断しきった男たちには、竜也と丈士の侵入に気づく余裕はなかった。三人のヤクザを襲撃して瞬時に倒した竜也と丈士は、凝然となった周造と雄一に対して復讐の意図を明かし、槙子に二度と手を出さないことを約束させたうえ、報復の手始めとして父子の腕をへし折って悶絶させる。
手ひどい怪我によって雄一とともに入院を余儀なくされた周造は、病床から離れることもままならず、妻と娘の居場所を探り当てようとするむなしい努力に日々を送るしかなかった。めぐみを通じて芙美子と連絡を取ろうとする試みがことごとく実らずにいるうちに、周造は、めぐみの担任教師である工藤丈士が母娘の運命を握っていることに思い当たって暗澹とする。