竜神洞の奥深くの岩壁をくり抜いたくぼみに作られた牢の中には、行方不明になっている英子が、十八歳の娘の身を丸裸に剥かれて閉じ込められていた。畳と毛布一枚しか与えられていない暗い地下牢での監禁生活がもう何日になるのか記憶すら定かでないまま、全裸の女子大生は錆びた鉄格子の向こうに生気を失った瞳を放つ。
一人旅の途中、義兄への淡い思慕に促されるまま徹夫の研究に役立ちそうな洞穴生物を探して竜神洞に踏み込んだ英子は、洞穴を出たところで手鉤を持った老人たちに取り囲まれ、竜神洞を汚したたたりと称する凄まじい凌辱を加えられた。その場で丸裸に剥かれて苔の上に転がされ、寄ってたかって四肢を押さえつけられた英子は、キスの経験さえない処女の身を老人たちに次々と犯され、飽くことのない情欲に蹂躙され尽くした。痰壺のように汚穢にまみれてボロボロになった女子大生は、後ろ手縛りの裸体を竜神洞の地下牢にぶち込まれた後、夜の酒宴に引きずり出されて口まで犯しまくられたのだった。それ以来、薄暗い洞穴牢に全裸で飼われつつ昼夜を分かたず牢から引き出されて老人たちのなぶりものにされる毎日を送らされた女子大生は、無理やりたたき込まれる肉の快楽に必死であらがっていたある日、洞穴の最奥部へと連れ出される。そこには、林立する石筍に鎖でつながれ白い体を水滴に浸された若い女の全裸死体が、生前の美しさを留めた屍蝋と化して無数に並んでいた。老人たちに処刑された女たちの凄惨な運命に戦慄した英子は命乞いをしつつ肉の奴隷となることを誓い、美しくも冷たい屍の足元で四つん這いになって、後ろから犯されながら女の悦びをきわめる。
失踪以来、おぞましい輪姦を繰り返され性の奴隷となって今日までの時間を過ごしてきた英子は、今またものものしい武器を手にして檻の前に勢揃いした老人たちに檻から引きずり出される。理由もわからず唐突に死刑を宣告された英子は恐怖に慄えあがり、哀願の慟哭を爆ぜさせながら石筍の地下刑場へと連れ込まれていく。恐怖のあまり失神した十八歳の娘の裸体は、立ち並ぶ無数の女たちの死体と同じように石筍のひとつに縛りつけられる。