休暇を恋人たちにくっついて過ごしてばかりいず、一人旅の良さも味わってみたくなったのだろう。
【8月5日】
実業家・八代梁太郎が所有する日本海沿いの大リゾート地で別荘番に雇われている大庭晃は、水着姿の若い女を襲撃する妄想にひとりふけっていた。そのとき梁太郎の愛娘・法子の東京からの電話が急な客の到着を告げる。法子の婚約者の妹・佐々木葵が夕方に着くというのだ。その二日後には法子とその婚約者・佐々木信哉、そのさらに三日後には梁太郎の後妻・百子とその娘・久美。すでに別荘の掃除を済ませていた晃は地下室へ降り、ロープを結びつけられた天井のパイプや壁に打ち込まれた鉄環を入念に調べる。主人・八代梁太郎に関わる女たちを陥れる、晃の秘められた計画が始まろうとしていた。
帽子もレースの服も手袋も、ハイヒールもバッグも、車付きの旅行鞄も、すべて白で統一している。
一人だけ先に別荘に到着した二十歳の女子大生・葵を、晃は欺いて地下室に閉じこめる。幼いころ法子に受けた屈辱に対する復讐劇が、法子の義妹となるべき清楚な令嬢の穢れなき処女の裸身を爛れた肉の快楽で灼き尽くす苛酷な監禁と凌辱のゲームとして幕を開けたのだ。
ピッチリ閉じ合わせてブルブル顫える透けるように白い太腿の付け根に、この年頃の娘にしては淡い翳りが、生まれてはじめて男の眼に曝される羞じらいを剥き出しにして、フルフルおののいている。
ナイフで脅迫され壁際に吊られた葵は、いやらしい愛撫とともに白無垢のドレスを引き裂かれ、生まれて初めて男に曝す全裸を写真に撮影される。葵の右足をロープで吊り、自慰をしたことすらない秘口を剥き出しにして、晃は愛撫と写真と卑猥な言葉で葵をなぶり抜く。
処女の身には死にまさるはずかしめの人の字縛りであった。
羞恥と恐怖で血の気の失せた葵は後ろ手に縛られて晃の自室へ連行され、杉の丸柱に立ち縛りにされてさらにいたぶられる。ベッドに両脚を拡げた人の字縛りで処女喪失直前の股の奥を写真に撮られ、淫靡な愛撫の果てに、葵は犯される瞬間の顔を晒されながら晃の巨大なものを抉り込まれる。
全裸を後ろ手に縛られ、素足に下草を踏んで首鎖を引かれてゆく女の、足の速さを落とさせもせず、かといって足を取られて転ばすようなこともせず、巧みに引っ立てるのだ。
晃に二度犯され、自分の破瓜の血まで味わわされた葵は、夜がふけてから屋敷を脱出するが、すべてを見通していた晃と飼い犬のタケルによって追いつめられ捕らわれる。月夜の松林の中で全裸に剥かれ、首輪をはめられた葵は鞭打たれながら四つん這いにさせられ、犬の姿勢で犯されて絶頂を極める。明け方近く、後ろ手縛りにされ首輪につけられた鎖をタケルに引かれて屋敷へと連れ戻される葵にとって、闇の日々が始まろうとしていた。
そして今、十時間前の令嬢らしい気品も処女の矜りもむしり取られて、天井からブラ下げられている。
【8月6日】
晃は葵を地下室へ連れ込み、前で縛った両手首を天井から吊って葵を宙づりにする。逃げようとした罰として、剥き出しの尻、太腿、腰、腹を次々と鞭打たれ、絶頂を極めたことを口にさせられる葵。夏の朝の陽さしこむ晃の自室で、打擲されながら卑猥な言葉を強要される良家の令嬢は、晃の怒張に口で奉仕させられて屈辱と羞恥心にまみれる。仰向けになった晃の上に自らまたがらされた葵は、激しい突き上げにあって悦びの表情を晒す。
うつろに口走るさきから絶頂に引きずり上げられて、みじめな弱々しい痙攣を晃に伝えてしまうようなことが何度もあった。
騎乗位の絶頂ののち、さまざまな体位でくたくたになるまで犯し抜かれ絶頂を極め尽くした葵は、柱の根元に全裸のままあぐら縛りにされて放置される。
紙の上に盛られた石けんまじりの黒い毛のかたまりが、葵の矜りを根こそぎ奪った。
荒淫の果てに性の快楽奴隷に堕とされた自分の肉体に暗澹とする葵を、昼近くに目覚めた晃はさらに玩弄し、立ち縛りで再度絶頂を極めさせてから口の使い方を調教する。繰り返されるハードな責めに屈服を深めてゆく葵。風呂を使わせて写真を撮影した後、晃はベッドに大の字に縛りつけた葵に剃毛を宣告し、葵の哀訴を無視して恥毛を剃り上げる。晃の脳裏には、22歳の法子・16歳の久美を同じ姿にする光景が閃く。飾り毛を失った姿を鏡で見せつけられながら張形での自慰を強制されて羞恥のどん底に堕とされた葵に、晃は怒張を咥えさせ、葵の絶頂とともに白濁を呑み込ませる。
女の誇りである秘毛を根こそぎ奪われ、汚辱を飲み込まされたことが、葵の人間を変えたようであった。
夕方、晃は下着なしのドレス姿にした葵をホテルまで連れ出し、羨望の眼差しの中で食事をとる。わずか一日で従順な奴隷に変わった葵は、帰りの車中で晃のものにすすんで奉仕するのだった。そこに晃の手下のチンピラ・サブと狸が合流し、晃は泣いて拒絶する葵を二人に与えて自由になぶらせる。毛を剃られた体を二人の男に玩弄される絶望と凌辱感に悶え泣きながら、それでも葵の体は悦びに反応してゆく。
毛を剃られ、アヌスの感覚まで知らされた女に残されたものは隷属への道だけだ。
サブたちと別れて別荘に戻った後、晃は葵を後ろ手に縛って風呂場に連れ込み愛玩する。浴槽の中で座位で貫かれながらアヌスをいじられて絶頂を極める葵。Mの字縛りを転がされてアヌスに蝋燭を差し込まれ、蝋涙を下腹に垂らされる拷問の末に、葵は晃への服従を誓うのだった。
ほの暗い蝋燭の灯の下で生まれてはじめて浣腸の味を味あわされた上に、他人の見ている前で排泄するという屈辱を味あわされた葵は、魂まで抜き取られたようになった。
【8月7日】
午後、二十二歳の令嬢・八代法子とその婚約者・佐々木信哉が別荘に到着する。二人は葵の不在をいぶかしみながらも晃にうまく言いくるめられる。その葵は昨夜、浣腸・排泄ののち蝋燭でアヌスを責められ、後背位で幾度となく絶頂を極めさせられたあげく、今は後ろ手錠の丸裸を首輪で柱につながれているのだった。みだらに造り変えられてしまった自分の肉体に絶望する葵の願いもむなしく、法子と信哉は晃の企みには気づかずにいた。
葵は呻き、そして泣きながら、思うがままにもてあそばれた。
夜、柱に立ち縛りにした葵を犯していたぶりながら、晃は法子の部屋に仕掛けた盗聴器で婚約者同士の情交の様子を聞いて楽しんでいた。そこへ法子襲撃の手伝いのためサブと狸が現れ、葵の肉体が報酬として二人に与えられる。剃毛された立ち縛りの全裸を二人の下卑た男たちになぶりまわされておぞましさに悶え泣く葵。晃の見る前で立ったままバイブで絶頂に突き上げられた葵は、狸とサブに代わる代わる犯され、口を使わされ、汗まみれの体をゆさぶられながら幾度となく絶頂を極めさせられるのだった。
葵の裸形は男の体液と汗にまみれて古雑巾さながらであった。
晃たちは信哉と法子の寝室に侵入し、目ざめた法子に凌辱を宣言する。格闘のすえ信哉を打ち負かした晃は、激しく罵倒するネグリジェ姿の法子を後ろ手に縛り、婚約者の前で乳ぶさを掴み出していたぶる。ベッドに脚を拡げて縛られ腰枕をされた法子は、パンティの前をナイフで裂かれて女性器を曝し上げられる汚辱に悶え泣く。
処女でなくなったことはおろか、ありとあらゆる辱めを受け、下腹の茂りさえ剃り上げられている。
サブと狸によって地下室へと追いたてられた信哉は、そこに凌辱され尽くしてボロボロになった葵の姿を見る。処女を失って下腹の毛さえ剃り取られた裸形を兄の眼に曝して悶え泣く葵。向き合って全裸を吊られた美しい兄妹をもてあそびながら、サブと狸はスピーカーを通して法子の凌辱劇に耳を傾ける。
「そんなにおれたちに抱かれるのがいやなら、おめえが泣いて助けを求めているお兄さまに抱っこさせてやる」
地下室では、法子の凌辱劇を聞き終えたサブと狸による兄妹凌辱が始まる。兄の眼前で二人の男になぶりまわされた葵は、兄とつながらせようとする残忍な仕打ちに対して死にもの狂いで暴れて許しを乞う。屈服して四つん這いになった葵は狸とサブに前後から犯され、汗みずくになって裸身をのたうたせるさまを兄の眼に曝す。
ふたたびY字形に信哉と向き合って吊された葵は、まるですり切れた古雑巾さながらに汚れ果てていた。
虚脱する法子を今度は婚約者の前でなぶりものにするため、晃は激しく抵抗する令嬢を後ろ手縛りにして地下室へ引きずり込む。地下室では、狸とサブの白濁を同時にぶち込まれた葵がボロ雑巾のようになって悶絶していた。晃は矜り高い令嬢の屈服の全裸緊縛姿を一同に曝し、衆人環視のなかでしばき、押し倒してなぶる。あぐら座りの上に抱きかかえられて垂直に貫かれた法子は、ゆさぶられながらあぶら汗を噴いてのたうつ表情を婚約者の眼に曝して昇りつめるが、休む間もなくその姿勢のままアヌスをいじられて立て続けに絶頂を極める。さらにつながったまま背面座位にされ、怒張を埋め込まれ征服され尽くした体を信哉に相対させられる。婚約者の前で責められて快楽にのたうつという極限の汚辱にまみれた令嬢は、絶頂とともに再び精を射込まれて痙攣する。
飾り毛を奪われた体の羞ずかしさが今さらのようにこみ上げるのか、下肢をくの字に折って腰を悶えさせる。
いったん地下室を離れて剃毛道具を取ってきた晃は、葵から剃り取った毛を法子と信哉に見せつける。よってたかっていたぶられて汚れきった法子は、サブと狸に押さえつけられ、呪詛の言葉を吐きながら剃毛されていく。サブと狸を帰した晃は信哉と法子を並べて壁に吊り、いやがる葵に信哉の下腹の毛を剃毛させる。
晃は法子だけを自分の部屋に連れ出し、反抗の意志を捨てずにいる令嬢を柱を背負わせて後ろ手錠にし、目隠しと猿轡をして放置する。
しかし、一糸まとわぬ裸形を強いられたうえに、互いに男であり女であることをいやというほど見せ合ったいま、それまでのような単純な気持ちだけでいることは、不可能になっていた。
兄の股間の毛を剃らされた後、葵は信哉と手錠でつながれて二人きりで地下室に残された。暗闇の中、欲望に猛りたった信哉を拒みきれず、葵は兄と禁断の交わりを遂げる。
股を極限まで開かされ、腹の奥から汚れを掻き出されながら、それを射込んだ男の名を白状させられるときの葵の様子が眼に浮かんだ。
地下室では信哉と葵の兄妹が折り重なるように眠っていた。葵だけを連れ出した晃は、昨夜の兄との間の出来事を尋ねてじわじわと葵をいたぶりながら、自室へと連れ込む。
その向こうの椅子の上に、見上げるような位置に、凌辱に泣き悶えていとしい妹の真っ白な肉体がある。
法子につづいて信哉と葵も捕らわれ、奴隷たちは再び素っ裸を縛りあげられて凌辱者たちの前に正座させられる。葵と信哉の見守る前で法子はサブと狸に代わる代わる犯されて呻きのたうち、晃は葵を前向きに膝の上にまたがらせて法子の凌辱劇とサチ子になぶられる信哉を見せつける。輪姦の末に気をやらされた法子はさらに犯され、葵は兄の眼前で背面座位で貫かれてなぶり抜かれる。
のけぞり喘ぐ葵の頬に夕陽が映え、うごめく腹にも腰にも、流れる汗が虹を吐いた。
奴隷たちは全裸を縛られたまま裏庭の射撃場へ曳き出される。法子と信哉は処刑柱に立ち縛りにされ銃殺を宣告されて、半狂乱になって哀願する。葵は兄の命乞いの代償として皆の前で信哉と交わることを受け入れ、法子の眼の前で信哉の怒張を口に咥える。見捨てられた法子はついに晃に命乞いをし、奴隷になることを誓って凌辱者たちの爪先に土下座してキスをする。そして夕闇迫る射撃場で、一同の見守るなか葵は横たわった兄の体にまたがっていくのだった。
葵はタケルの逞しく張った肉を体奥に感じたとたん、ひと声高く悲鳴をあげて失神した。
凌辱につぐ凌辱の一日が幕を下ろし、晃の部屋では、兄と交わって絶頂をきわめた後タケルに犯された葵が、汚れたままの裸をベッドに大の字に縛りつけられ、信哉の体をその上に逆しまに乗せられていた。互いの股間に顔を押しつけ合って呻吟する兄妹を前に、犬の鎖を首にはめられた法子は晃の怒張に口で奉仕させられ、白濁を呑み込まされる。反抗の気力を失って服従しきった法子は信哉と葵を責めることを許され、自分を裏切った婚約者の尻に激しく鞭をたたき込む。サジスチンの本性を現した法子は捻じり棒で葵の股間を抉ってのたうたせ、それをさらに信哉のアヌスに捻じり込むと、信哉はアヌスを責められて昂ぶり、怒張を咥えた葵の口の中に白濁を放出するのだった。欲情した法子は四つん這いで晃に犯される。
葵は声を絞りつくし、ヒイヒイ喘ぎつつ瀕死のうごめきを生汗の中に続けるばかりだ。
晃に犯し抜かれて何度となく絶頂をきわめた法子と、ようやく風呂を使わされた葵が、晃の部屋に連れ込まれた。法子は尻を捧げるため百CCの浣腸を施され、四つん這いでトイレまで這わされる。二度の浣腸ののち部屋に連れ戻され、首鎖をベッドの脚につながれた法子は、尻を犯される激痛に呻きのたうつ。部屋の丸柱に立ち縛りにされた葵は、血と射込まれた白濁を尻から垂らして崩れ伏す法子を生きた心地もなく見せられていた。柱から解かれて俯伏せに尻を掲げさせられた葵は、法子の手で浣腸を施され、排泄の姿を曝されたうえに法子にアヌスをなぶられる。晃は押し伏せた葵の尻を後ろから貫き、鮮血を散らして激痛に痙攣する葵の体を抱え上げてベッドに腰を降ろす。後ろ手縛りのまま晃の膝の上で前向きにアヌスを串刺しにされ、がっちりと乳房を掴まれるという凄惨な姿を曝した葵の、剥き出しになった無毛の股間に法子の手でバイブが抉り込まれ、葵は生汗の中に瀕死のうごめきを続けながらそれでも絶頂へと突き上げられていく。
約束を破って信哉は妹の排尿の後ろ姿を薄眼で見ていた。
地下室に二人きりで監禁されている葵と信哉の兄妹も、互いの全裸を意識していたたまれぬ思いで食事を済ませていた。尿意をもよおした葵はバケツの上にしゃがみ込んで排泄する。見ないと約束した信哉は禁を破って妹のその排泄姿を盗み見ていた。兄妹は背徳の愛に溺れ込み、完全に自由な肉体で交わりを遂げる。
夜も昼もない地下室では、わびしい裸電燈下で、信哉と葵が毛布にくるまって抱き合ったまま眠っていた。
晃の部屋に縛られて一晩中放置されていた法子は、母と妹も晃の毒牙にかかったことを知らされて完全に屈服する。後ろ手錠に首輪をはめられた法子は信哉と葵の兄妹のいる地下室へ押し込まれる。晃は兄を愛してしまった葵を自分の部屋へ連れ込み、四つん這いにして犯す。
生贄たちはみんな後ろ手縛りにされており、もう何度相手を交代させられたのか、うつつもないさまで首をグラグラさせている。
地下室ではサブや狸らによって凄惨な性宴が繰り広げられていた。幾度となく気をやらされてサブの膝にまたがらされている法子、四つん這いになって狸に犯されている葵、仰向けになってサチ子に馬乗りされている信哉。怒張の根をゴムで縛られて射精を禁じられた信哉に、晃は法子の尻を犯すことを命じ、仰向けに下肢を持ちあげさせた法子のアヌスを貫かせる。もはや愛していないかつての婚約者に尻を犯される屈辱に白眼を剥いてゆさぶられる法子の顔の上に、晃は抱き上げた葵の下肢を降ろして呻き声をふさぐ。
ピッタリひとつになった兄と妹は、つながった一点で、声のない灼けるような会話を交わす。
服を着せられ解放された信哉と葵は、レンタカーで人里離れた山奥へと入り込んでいった。死ぬことを決意した兄妹は闇に包まれた車の中で最後の愛を交わした後、車ごと湖へ沈んだ。