未熟な蒼みをたたえた乳ぶさが、喘ぎながらもてあそばれるがままになった。
旬日後に執り行われた水野右近と内膳の末娘綾との婚礼は、夜更けてようやく果てた。十六歳の花嫁は初夜の床に横たえられて生まれて初めての男の愛撫に羞じらい悶える。その時ふいに座敷に侵入してきた五人の黒覆面の男たちは切支丹の残党「逆くるす党」と名乗った。抵抗もむなしく縛り上げられて、立花十郎兵衛の妻を襲った運命に思い至って慄然とする右近。新妻綾は暴れながらるし兵に羽交い締めにされ、白綸子から胸乳をはだけた上体を黒い縄で緊縛されていたぶられる。しかし、当て落とした新郎新婦を袋につめ込んで連れ去ろうとした逆くるす党は、宴の後も寝ていなかった土岐兵馬に感づかれる。四人の忍びを率いる頭の浪人は追っ手を退けながら、兵馬によって手傷を負わされた忍びのひとり「あんじょ童子」を容赦なく切り捨てて去った。いっぽう、獲物をかついで隠れ家に向かう三人の忍びの前にまたも姦鬼が現れ、一味への加担を再度申し出る。るし兵たちは頭への取り次ぎを約して姦鬼と別れた。
胸も腹も腰も、まだ男の手を知らぬ無垢の体である。
明け方になって逆くるす党の一団は隠れ家にしている教会の焼け跡の地下蔵に戻り、仲間のばばに迎えられる。頭の浪人・野呂喬之介は二本の柱に並んで立ち縛りにされて戦慄する右近と綾に、島原の役のときの狼藉に対する逆くるす党の復讐の意図を聞かせる。おぞましい凌辱を拒んで舌を噛もうとするのを阻止された綾は、醜いばばの手で最後に残った腰巻を剥がれ、すすり泣きながら灯火の光のなかに無垢の裸を曝した。
そのころ、まんまと綾を奪われた内膳と兵馬は、逆くるす党への反撃のため志津をおとりにする策を立てていた。
綾は激痛に呻き、唇を色を失うほど噛みしめつつ、荒蓆の上をずり上がった。
たしなみのよい生娘の裸身を好色な環視にくまなく曝して綾はすすり泣いていた。身も世もなく羞じ悶える手つかずの新妻と、無念の想いにのたうちながら興奮を隠せない若武者は、互いのみじめな裸を見せつけ合わされて屈辱に慟哭する。縄でくびれた乳ぶさを喬之介になぶられながら、睾丸を火で焼かれる右近の苦悶を見せつけられた綾は、放心しきって自ら股を開く。柱から解かれた綾は下肢をあぐらに縛られて仰向けに転がされ、無惨に拡げられた股間のたたずまいを環視のなかで灯火に照らし上げられる。善千代の手でくつろげられて死ぬほどの羞じらいにわななく生娘の女陰の周囲に灼熱の蝋涙がしたたる。ばばに怒張を咥えられて悶える右近の眼の前で、善千代は綾の無垢な肉に淫虐な刺戟をじわじわと与えてねぶり、乙女の急所を淫らな指で責め上げる。可憐な武家の娘は股間から蜜を洩らしてヒクヒクと慄え、肉芽を吸われて未通のまま絶頂を極めた。くじで一番手になったるし兵はおぞましさに呻きのたうつ綾の汗まみれの裸身を荒々しくなぶりまわして屈服の言葉を吐かせ、あぐら縛りのまま俯伏せにして尻を掲げた綾の肉を、後ろから強引に引き裂いていく。女の羞恥の限界を越えたけだものの姿勢で処女を穢され、苦痛と屈辱にまみれてゆさぶられながら、哀訴の声も枯れ果てて喘ぎよじれる白い体を、綾はいつまでも苛まれていった。
昨夜の花のような花嫁姿の面影は、そこにはひとかけらもなかった。
姦鬼の申し出に興味を示した喬之介は翌日姦鬼とまみえ、手合わせによりその実力を推し測る。正体を明かそうとしない態度に警戒を抱きながらも姦鬼を隠れ家へ連れ込み、逆くるす党の復讐計画を話して聞かせる喬之介。隣の部屋では、ひと晩中犯され尽くした綾がボロボロになった白い肉を後ろ手に縛られて転がされていた。
あッ、あッ、と可憐な声を噛みしばった口から洩らしながら、綾は一歩一歩はじめて知る女の悦びの踏み段を上がらされていった。
ひと晩に及ぶ凌辱の苦痛と屈辱のためにやつれてくたびれ切った綾の肉を、女面をつけた姦鬼が環視のなかで愛玩する。黒い縄で胸を縛められた体に初めて繊細な愛撫を受けた綾は切なげな呻きをあげて昂ぶり、姦鬼の膝にまたがって貫かれると、可憐なよがり声とともに生身をのたうたせながら、生まれて初めての女の悦びに衝き上げられていった。
綾は柱の頂部と根方に横にゆわえつけられた棒に四肢を大の字なりに拡げて縛りつけられていた。
るし兵、朱太、善千代の三人は内膳邸から拉致してきた千草と縫之丞を隠れ家に連れ込む。犯し抜かれて下腹の毛まで剃られたボロボロの体を柱に大の字に縛られ、磔刑にされるのを待つばかりの綾の眼の前で、意識のない千草は湯文字一枚に剥かれて柱に縛られ、全裸を後ろ手縛りにされた縫之丞は姉の無惨な凌辱姿を見せつけられる。弟の眼前でなぶりものにされて肉の疼きに崩壊していく綾と、昂ぶりを兆し始める縫之丞とを交わらせようというるし兵の邪悪な思いつき。柱から解かれて後ろ手に縛られた綾は慟哭しながら寄ってたかって抱え上げられ、脚を拡げて転がされた縫之上の屹立の上に降ろされてゆく。目を覚まして恐怖におののく千草の前で、禁断の肉の交わりを遂げた美しい姉弟は汚辱の快楽におめきつつ肉欲の極みに達した。
鎖につながれた右近の死骸に折り重なるようにして、そこら辺にあっただけのものを身にまとった綾が朱に染まって伏していた。
姦鬼の正体が夫の兵馬がであることに、志津は気づいていた。血の海の中で志津は死を望み、愛する兵馬と最後の交歓を遂げる。恍惚の瞬間に美しい妻の首を締める姦鬼。志津を弔った兵馬が地下蔵へ戻ると、救い出された者たちも最後の契りののち自害し果てていた。ただ一人生き残った兵馬はすべてを失ったのだ。