ふさがれた口から呻きが洩れ、喉がふくれ、腰がうねった。
和美の母親の不倫相手の正体を突き止めたとの連絡を受けて但馬邸を訪れた圭吾は、再びもの狂いの時期を迎えていた千秋に迎え出られ、老人の前ではばかりもない愛戯に引きずり込まれる。勧められるまま湯殿を使うことになった圭吾に、屈託もなく付き添う千秋。裸の兄妹は入浴とも愛戯ともつかぬ湯殿での絡み合いに昂ぶり、千秋は圭吾の腰にまたがって激しく絶頂を極める。但馬老人は入浴後の無邪気な千秋を侍らせつつ、件の男が県財務課長で次期知事候補でもある林達明だと圭吾に明かす。知事のひとり娘・静子を後妻に迎えている林達明には先妻の子の兄妹がいたが、妹の林しのぶは、圭吾が担任するクラスの女子生徒であった。皮肉な巡り合わせに驚きつつも、学校で林しのぶが垣間見せている非行の背後の複雑な家庭環境を察して納得する圭吾。老人は不倫の背後にあるさらなる教育界の闇を嗅ぎ当て、林静子・林しのぶの母娘にもやがて毒牙を伸ばすことを圭吾にほのめかすのだった。話を切り上げた老人が圭吾を奥座敷に招き入れると、そこには布団に大の字に縛られた民子が仰向けに横たわっていた。体に掛けられた長襦袢を剥ぎ取られて一糸まとわぬ裸体を客人の前にさらけ出されて激しく羞じらう民子は、股間にバイブレーターを埋め込まれたまま千秋に愛撫されて悶え泣く。老人は林達明を籠絡するため、その行きつけのクラブ『まどか』に民子をホステスとして送り込もうと画策し、送別を兼ねてその女体を責めなぶっていたのだ。裸になった千秋が民子の体の上に逆しまにまたがって繊細な愛撫を加えると、為すすべもなく昂ぶらされていく二十八歳の美女は、拡げて縛められた左右の両手に老人と圭吾の怒張を握らされて奉仕させられる。淫らな愛撫に屈してのけぞり絶頂を極めた民子は、股間から抜き取られたバイブレーターを口に咥えさせられながら、圭吾との情交を承諾させられる。大の字を解かれて後ろ手に縛られ、仰向けに転がされて圭吾に犯された民子は、激烈な快楽にのたうち激しく腰を使いながら昇りつめる。圭吾は射精することなく、伸びきった民子の体をつながったまま背面座位に抱き上げて老人と千秋の前でなおも責める。怒張を咥えて濡れそぼつ股間を千秋になぶられ、歔き喘ぐ口に老人の怒張を押し込まれつつまたも絶頂を極める民子。それでも許されずに対面座位でさらに揺さぶられた民子は続けざまに気をやって伸びきる。圭吾はぐったりとなった美女を引きずり起こして正座させ、屈服の愛液に濡れそぼつ怒張をしゃぶらせたうえ、俯伏せに尻をかかげさせた民子の尻に剛直を押し込んでいく。凄惨な快楽に呻きのたうった民子は肉欲の咆哮をあげながら直腸に灼熱をたたき込まれる。
夏休みを前にした父兄懇談会で、林しのぶの母親・林静子に初めて会った圭吾は、三十過ぎの人妻の清楚な美しさに驚嘆する。娘の素行不良の懸念を指摘されて困惑する美しい継母に教師として注意を与えながら、邪悪な欲望をつのらせる圭吾。静子の様子を伝え聞いた老人は、やがて美夫人と拷問蔵で対面するときのことを予告しつつ、林達明が民子の誘惑にかかったこと、そして秋吉真喜子が妊娠して挙式を早めたことを圭吾に告げる。老人が仕組んだ周到な陰謀は、美しい女たちの運命を着実に蝕み始めていたのだった。
雪のような肌がしっとり汗を含んでボウと桜色に上気し、これなら林達明が夢中になるのも無理はないと思わせる蠱惑的な美しさであった。
失神した静子を口先では憐れみながらも、但馬老人は林達明の正妻をその愛人である民子の手で責めさせることに妄念をつのらせる。淫液にまみれた秘肉を寄ってたかって曝しあげられた静子の女体の前に引っ張り出された民子は、老人から手渡されたバイブレーターを林達明の正妻の股間におそるおそる捻じ込んでいく。眼を醒まして屈辱と嫌悪に泣き叫び始めた正妻に、普段その夫からされている責めをそのままに加えつつ、アヌスを指で抉りたてていく盛装の妾。大勢に取り囲まれてただ一人全裸を開脚吊りにされた静子は、民子のバイブと指で前後の秘腔を擦りあげられ、太郎の指で肉芽をいたぶられ、老人に乳首をなぶられながら千秋の吐息を耳に吹きかけられる愛撫の嵐のなかに錯乱して溺れ込んでいく。民子に向かって屈服の言葉を口にした静子は、屹立する肉芽を吸いたてられて無残な絶頂を極める。再び失神したところを太郎に頬をしばかれて目覚めさせられた静子は、休む間もなく太郎の剛直を口に押し込まれてしゃぶらされながら、股間に埋められたままの淫具と指をなおも抽送される。二百CCの浣腸液を民子の手で注入され、のたうつ女体をさらに責めたてられてまたも昇りつめる静子。快楽の生汗にまみれた美夫人は汚辱に泣きわめきながら、尻の下に当てられたバケツに浅ましい糞便を噴出させる。静子は爛れたアヌスに淫薬を塗り込められ、衝き上がる掻痒感にのたうちつつ、強いられるままに民子への服従の言葉を絞り取られる。民子が手にしたアヌス用バイブレーターをひりつくアヌスに押し込まれ、淫らに抽送されながら肉芽をいじられた静子は、浅ましい呻きを噴いてたて続けに昇りつめる。促されて全裸になった民子は静子夫人の体の上に逆しまに乗せ上げられ、濡れそぼった秘肉に口づけと愛撫を加えていく。互いの股間に顔を埋めた正妻と妾は、甘美なレズ愛撫の陶酔のうちに悦びをきわめて痙攣する。双頭のバイブレーターを腰に装着された民子は、いやがる体を静子の股間に押し出され、観念しきった静子とひとつにつながらされていく。美しい正妻と妾とは一つの淫具で女の快楽を分け合い淫らに腰を振りたてながら、錯乱の呻きを噴いて同時に絶頂を極める。
この凄絶な責めの一日を境に、季節は急速に冬に向かっていった。