君子の母親・安西美保は娘の留守の間に愛人の番匠義一を部屋に連れ込んで愛戯にふけっていた。夫の和秀が飛行機事故で死んだのち、その年上の部下で一連の葬儀に献身的に尽力してくれた番匠に気を許した美保は、隙を見て睡眠薬を飲まされて強姦されて以来、番匠に逆らえなくなっていたのだ。凌辱写真で脅されたうえ、孤閨をかこつ三十代の女体に女の悦びをたたき込まれた美保は、粗野な中年男の愛撫に身を委ねて淫らな喘ぎを洩らす淫乱な未亡人になり下がっていた。番匠は美保をなぶりつつ、清楚な娘の君子に対する邪悪な欲望を押し隠して、美保の胸にまたがり怒張に口を使わせる。淫欲にまみれた母は、最近とみに女っぽさを増して親友の椎名とも子の家に入りびたっている娘への不安と気遣いが脳裏をよぎるのも束の間、番匠に貫かれて喜悦の呻きを放つ。ひそかに帰宅していた君子は、壁を隔てて母のあられもないよがり声を聞かされながら、淫らな妄想に悩まされる。下腹の繊毛を剃られ、とも子とともに竜也の妖しい魅惑の虜となっていた君子は今日、日課の剃毛を怠った罰として鞭打たれ、くたくたになって帰ってきたのだった。淫らな欲望に駆りたてられた美少女は女の悦びを知った秘肉をおのが指で慰め、竜也の美貌を思い浮かべながら浅ましいよがり歔きをひとり響かせる。