伸介は久の責め絵に蠱惑された久兵衛の依頼で白木の磔柱の製作に精を出す一方、キミ子のヌードをデッサンし、典子からの海水浴の誘いに応じ、みや子との情事も続ける多忙な夏を送っていた。度重なるキミ子の来訪はやがて否応なしに典子の知るところとなり、慕っている叔父と高校の同級生との意外な関係に心乱された典子は、惑乱する初心な感情を伸介にぶつけてくる。背徳への恐れを抱きつつ挑発的な姪の誘惑に乗せられた伸介は、典子を夜のアトリエに呼び出してキミ子のヌードスケッチを見せる。見せつけられる淫靡なデッサンに処女の怯えを刺激されながらも妖しく魅せられた典子は、伸介のSMプレイの誘いに身を委ねていく。