勤務中の昼食後に校長室に呼び出された槙子は、PTA会長として訪問してきていた佐原周造の姿を眼にして戦慄にすくみあがる。息子の近況について聞きたいという保護者としての申し出を校長のてまえ拒むこともできず、槙子は隣の応接室へと連れ込まれる。二人きりになるや次の逢い引きを指図しようとする周造に対して、槙子は工藤丈士からデートに誘われていることを口実に哀願し拒みぬく。嫉妬を剥き出しにした周造は先日の凌辱写真で槙子を脅しつつ、近いうちの逢い引きを強請して引き下がった。
バスケット部の輪姦事件を相談することもできずに屈折した想いで丈士と付き合ってきた槙子は、その日の夜もラブホテルに連れ込まれて丈士と体を重ねても、性の悦びを知ることができないでいた。焦った丈士は竜也から聞きかじったSMプレイの知識を槙子の体に試そうとして、予想外の激しい拒絶にあって困惑する。槙子がSMプレイに激しい嫌悪を示す真の理由を、丈士は知る由もなかった。