忠平が持ち出した二本の鞭を眼にした希世子は恐怖にすくみ上がりつつ激しく羞じらう。厳しく命じられた希世子は喪服のスカートをたくし上げ、パンティを下ろして尻をさらけ出す。後ろ手に手枷を嵌められた希世子は剥き出しの白い肉に鞭を打ち込まれ、生まれて初めて知る激痛に泣き叫ぶ。乗馬鞭での激しい打擲に絶叫をほとばしらせて悶え抜く希世子は、血を噴き出させる尻の奥で秘肉を欲情に濡らしきっていた。忠平の怒張をしゃぶらされながら喪服の中に手を差し込まれ、生汗にまみれた体をなぶられる希世子。再び俯伏せになって尻をかかげた美夫人は、再開した鞭打ちにマゾ女の本性を引きずり出され、秘肉を淫液にまみれさせて悦びにのたうつ。喪服を着たままの希世子の爛れきった秘肉を背後から貫いた忠平は、快美に泣きわめく美女を荒々しく揺さぶりたて、断末魔の絶叫とともに昇りつめる女体の奥に精を射込む。だが、絶頂の瞬間に極度の興奮によって持病の狭心症の発作を誘発された忠平は、悦びをきわめて伸びきった希世子の傍らで、一転して苦悶にのたうちながら薬を口に含んで懸命に苦痛をこらえる。妄想の対象でしかなかった理想のマゾ女を現実に手に入れたSM作家は、希世子の美しい女体が自分にとって命取りになるかもしれないことを予感していた。