東山のドライブウェイに幅を利かせている暴走族「素弧卑音(スコーピオン)」のリーダーが、林達明の先妻の子で大学三年生の林達也であった。二十台ほどのバイクを率いて急カーブの山道を暴走する達也のナナハンのリアシートには、校則を無視してチリチリに縮らせた髪を赤く染めて、妹のしのぶが乗っていた。変装した圭吾とともにスポーツカーで偵察に赴いた太郎は、折しも休憩中だった族を挑発して達也のバイクを誘い出す。爆音をたてながら追いすがってする四台のバイクを引きつけておいて松林の中の空き地に車を停めた太郎と圭吾は、取り囲む四人の暴走族と対峙する。息を呑むしのぶが見守るなか、格闘技の心得がある太郎と圭吾の前に四人の若者はたちまち打ちのめされた。倒れた兄に泣きすがるしのぶをも当て落とした圭吾と太郎は、達也としのぶを車に乗せて但馬邸の地下蔵へと運び込む。全裸に剥かれて門字柱に磔にされた兄と、その正面の肘掛け椅子にパンティ一枚にされた裸身を縛りつけられる妹。報告を受けて現れた但馬老人は、意識のないしのぶの花柄のパンティをナイフで切り取ってM字に開いた股の奥をまさぐり、しのぶが処女であることを確かめる。きつい化粧で粋がっている少女の赤い髪は、但馬老人の美意識に障ったために、それと不釣り合いな股間の黒い茂りとともに剃り上げられることに決まった。