【十日後】十日後、再び太郎に呼び出された静子は、太郎との逢い引きに、背徳にまみれた日常からの解放を見出すようになっていた。国道沿いのモーテルの一室に連れ込まれた静子は為すがままに全裸に剥きあげられ、太郎との情熱的な愛撫に没入して、怒張に口を使いながら秘肉を濡らしていく。あぐら座りになった太郎の腰にまたがった静子はあられもないよがり歔きを噴きながら腰を振りたて、絶頂の寸前で焦らしたてられる。後ろ手に縛られ、おのが肉体の浅ましい崩壊のさまを鏡で見せつけられた静子は、黒人青年への思い詰めた愛を口にして、その逞しい肉体にすがりつく。鏡を正面にして背面座位で貫かれた夫人は、マジックミラーになった鏡の向こうで但馬老人と圭吾が覗き見ていることも知らず、喜悦の叫びを放って昇りつめる。度重なる快楽の調教で静子の精神が太郎への情愛に傾き始めていたことを、老人は鋭く見抜いていたのだった。さまざまな体位で繰り返し気をやって疲弊しきった静子は、俯伏せに押し伏せられて浣腸をほどこされ、惨めさにむせび泣きながら無残な排泄の姿を曝す。ゆるみ切ったアヌスにワセリンを塗り込められた夫人は、挿入されたバイブレーターに振動を入れられて錯乱の悲鳴を放ちながら激しく痙攣して昇りつめる。肉欲に爛れきったアヌスを太郎の剛直で貫かれた静子は、激痛と快感にのたうちまわりつつ失神し、直腸の奥深くに太郎の精を注ぎ込まれた。