ゆかりは息つぐいとまも与えられず、ひたすら汗まみれに呻きつつ、引き伸ばされた体をのたうちまわらせるばかり。
旭日の勢いの芸能プロダクション「Jプロダクション」を主宰する元タレント・巽襄は、日中、キャビネットの陰に隠された秘密の通路から通じるプライベートルーム「サンク」へと籠もる。赤い絨毯を敷きつめ白い板壁に囲まれた殺風景な部屋には、革のコルセットとブーツで白い肉体をギッチリと締め上げられたうえギャグを噛まされて口をふさがれた半裸の美少女が、手枷を天井から吊られ足枷を床に繋ぎとめられて一直線に引き伸ばされたまま、苦悶の汗を絞ってのたうっていた。人気絶頂のアイドル歌手・望月ゆかりが、一週間のバカンスの間にトレーニングをさぼった報いとして懲罰を加えられていたのだ。長鞭「ロング・ジョン」を手に取った襄は、恐怖に慄えあがって全身で哀訴するゆかりの尻に厳しい一撃をたたき込み、激痛に生汗を噴いて痙攣する少女の肉を続けて打ちのめす。泣き喘いでがっくりとうなだれるアイドルは、ピンクのスキャンティに包まれた尻から背中を打ちまくられ、体の前面をコルセットの上からしばきあげられて狂おしくのたうち躍りまわる。汗まみれになってぶら下がったゆかりのスキャンティを剥き降ろして下腹の繊毛をあらわにした襄は、みずからも服を脱いで怒張を曝したままゆかりの正面に椅子を据えて腰掛け、うなだれる美少女の剥き出しの女性器に目を凝らしながら意識を集中させていく。
灼けんばかりの粘液にしたたかに喉を撃たれた美少女は、一瞬痴呆のような貌になり、苦しげにのけぞらせた喉を痙攣させつつ射出されるたびにコクリコクリと嚥み下した。
襄には、芸能界に入った頃から身についた特殊な念力が備わっていた。他人の意識に働きかける強力な異能で声もなくゆかりの思考に侵入しながら、襄は息も絶え絶えに喘ぐ美少女を淫らな肉欲の疼きへと誘導する。意識をもてあそばれながら淫欲に支配され、腰を振りたてて屈服したゆかりの裸体は、さらに鞭をたたき込まれつつ陶酔に灼かれていく。吊りを降ろされてあらためて後ろ手枷にされ、跪いて襄の怒張を口に咥えつつ拙い愛戯に励む美少女アイドルの浅ましい姿は、襄が駆使する超能力「条件づけ」の成果にほかならなかった。コルセットとブーツを脱がされて丸裸となったゆかりはベッドに追い上げられて仰向けに転がされ、口元に襄の怒張を突きつけられる。命じられるまま手と口の奉仕を捧げつつ、意識の中枢を念力で刺戟されて官能に崩れていく少女の女体。脚を拡げきったゆかりはオナニーを命じられ、濡れそぼつ秘肉と疼く肉芽をみずから責めたてつつ、男を求めて腰を振りたてる。肉欲に崩れきって浅ましい痴態を晒す美少女アイドルをなおも念力で責めたてながら、襄は錯乱する少女の稚い肉を剛直で貫いていく。抽送と念力で心身を揉みくちゃになぶられたゆかりはたちまち絶頂を極めて反り返り、総身をわななかせて伸びきったのも束の間、快楽に爛れた女体をさらに責めたてられる。再び激しく悦びをきわめ、精を絞りきって凄まじい快楽に声もなく痙攣しながらさらに繰り返し昇りつめていくゆかりの肉を、射精をも自在に制御できる襄の剛直は果てることもなく責め続ける。凄惨な快楽地獄の果てに汗にまみれて失神したゆかりの秘肉は、ついに精を放つことのなかった襄の怒張を引き抜かれて浅ましく淫液を溢れ返らせる。くたくたにやつれ果てた体を後ろ手とあぐらに縛られて仰向けに転がされたゆかりは、休む間もなく猛る怒張を口に押し込まれて舌を使わされる。精液嚥下に対する嫌悪を念力で押し伏せられ、淫らな性器と化した可憐な口唇で男の肉塊をしゃぶりたてる美少女アイドルは、喉の奥にたたき込まれる大量の灼熱を白眼を剥いて呑み下しつつ失神した。
後ろ手のいましめのままベッドの上に放置してきたゆかりは、失神したまま、まだ一、二時間は眠り続けることだろう。
失神したゆかりをサンクに残したまま、執務室に戻った襄の社長代行としての日常が再開する。元タレント志願だった愛人兼美人秘書の高見和子に命じてチーフ・マネージャーの比企を呼び入れ、プロダクションの経営とスケジュール調整に専心する襄。スカウトの岡野が持ち込んだ新人アイドル候補の美少女・白瀬夕貴子の稚げな美しさに惹かれた襄は、田舎町の十五歳の美少女へのスカウトに許可を与える。
自殺の原因を解き明かすような記述はどこにも見当たらなかったが、襄には気になる記述を随所に含んだ日記だった。
秘書の和子からサンクに掛かった緊急の電話は、誰も予想すらしなかった望月ゆかりの突然の自殺の報を告げた。その夜、公演を成功裏に終えたゆかりは華やぐスタッフ一同をよそにさりげなく席をはずし、直後にJプロのビルの屋上から身を投げたのだ。みきとユカを帰して直ちに執務室に戻った襄は、チーフ・マネージャーの比企らとともに善後策を処置しつつ、完全に条件づけされたはずのゆかりの不可解な自殺に不審の念を抑えきれない。
人気アイドル望月ゆかりの自殺は、ファンの少年少女たちにも深い衝撃を与えた。その後しばらく、後追いと見られる若者たちの自殺が相次ぐなか、ゆかり自身の自殺の理由は依然として謎のままであった。