あれほど隠していた胸のふくらみが反り返らんばかりに剥き出しにされ、腰が伸び切って下腹の黒いものがあらわになった。
母と執事との情交に感づいて頑なな憂いに沈みこんでゆく内気な娘の芙美子をもまた破廉恥な辱めに遭わせるため、恭介は入浴中の芙美子を襲撃することをたくらむ。いつものように全裸後ろ手に縛り上げてベッドにつないだ瑛子に、恭介は芙美子凌辱の意図を明かし、泣き叫び錯乱しつつ哀れみを乞う母を無視して浴室に向かう。脱衣場に控える琴に手引きされた恭介が全裸になって浴室に踏み込むと、丸裸のお嬢さまは驚愕の悲鳴をあげて、湯に火照らせた清らかな乙女の体をすくみ上がらせる。剥き出しの怒張を曝した男に歩み寄られて恐怖に慄えながら泣きじゃくるお下げの令嬢は、隠すすべもない裸身を力ずくで脱衣場に引きずり出され、湯上がりの稚い体に縄目の恥辱をほどこされていく。後ろ手に縛られ胸縄と首縄で締め上げられたお嬢さまは、腰にバスタオルを巻いただけの哀れな姿で廊下に引き出され、物陰から盗み見る女中たちの好奇の視線に曝されながら、母娘全裸対面の恥辱が待つ瑛子の寝室に向かって縄を曳かれていく。
ほっかり柔らかく盛り上がった丘の頂点ばかりをわずかに覆っている恥毛はあわあわとはかなげで、いかにも春の芽生えという感じだ。
恭介が芙美子を曳いて瑛子の寝室に戻ると、あぐら縛りでベッドに縛りつけられていた母と後ろ手の縄つきで引きずられてきた娘は、互いの裸を曝し合う恥辱に泣き叫ぶ。腰のバスタオルを剥いで丸裸に剥きあげた芙美子をベッドに乗せあげた恭介は、極度の羞恥におびえわななく令嬢を背後から抱きしめて敏感な素肌をいじりまわす。男の体に密着されて恐怖におののく美少女は、母が恭介の指で肉芽をなぶられて耐えきれずによがり歔きを噴きこぼすさまを息を呑んで見つめる。股を開くことを頑なに拒む芙美子は絶望に泣きじゃくりながら脚を拡げてベッドの両端に縄で縛られ、腰枕を当てられた生贄の秘肉をしらじらとさらけ出す。肉芽をなぞられ乳首を吸われる激烈な刺戟に喉を絞って悶え泣く芙美子は、襞肉を強引にくつろげられて処女でないことを暴かれる。お嬢さまは女学校に入ったばかりの頃、出征前の恋人・佳彦に懇願されて一度きりの交わりを持ったのだった。痛がる芙美子の肉腔を無念を押し隠しつつ責めたてる恭介。琴を連れ込んだ恭介は瑛子の秘肉に淫薬を塗りたてて、のたうつ母を張形で責めるよう琴に命じる。その隣では娘の芙美子もまた、オナニーすら知らぬ敏感な肉芽を残酷に剥きあげられ、淫らな薬にまぶされていく。薬の刺戟で肉の発情を強いられた芙美子は稚い腰をうごめかしながら妖美な疼きにすすり泣く。快美の呵責に耐えきれずに淫液をしたたらせて身悶えたお嬢さまは母の手本に倣うように恭介に向かって愛撫を求め、うずく肉芽をくすぐられつつ生まれて初めてのよがり歔きに総身を顫わせる。琴の操る張形に責められて浅ましい歔き声を噴き上げる母の喘ぎを聞きながら、汗にまみれてのたうつ女体の急所を吸われ責められた芙美子は、母と相次いで女の悦びをきわめて反り返る。恭介は恍惚にけぶる美少女に強引にのしかかって怒張を抉り込み、快美にさまよう稚い女体を強姦の苦痛へと突き落とす。苦悶の呻きを洩らしつつ奥まで串刺しにされた令嬢は、苛酷な抽送にゆさぶられながら体の奥に精を放たれた。
お嬢さまはソプラノに声を透きとおらせてグンとのけぞりブルブル痙攣し始めた。
母娘を両側にはべらせて夜を明かした恭介は、翌朝、奴隷に堕ちた母娘を風呂に連れ込んで屈辱の奉仕を強いる。貞操を奪われた全裸の美少女が屈辱にわななきながら男の怒張を握りしめて洗わされる屈服の姿を前にして、恭介は復讐の達成に酔いしれる。芙美子を腰にまたがらせて貫き責めたてた恭介は、怒張を娘の淫液に濡らしたまま次いで瑛子をまたがらせ、腰を振ってよがり悶える母を浅ましい絶頂に突き上げる。恭介はその日の朝食を亡き男爵の席に座って取ることで、美しい母娘を征服して牢屋敷の支配者となったことを女中たちに公然と示した。
その晩、瑛子の寝室に呼び出された母娘は命じられるまま全裸を曝して、並べて観賞されながら激しく羞じらう。後ろ手に縛られた体を天井から爪先立ちに吊られ、すくみ上がる女体を鞭で打たれる芙美子。娘に代わって同じ姿に吊られた瑛子は、股間の奥に塗られた淫薬の刺戟に負けて淫らに踊る尻を鞭で打ちのめされ、衝き上がる快美に焦らしたてられたあげく娘の前での口淫を受け入れる。跪いて怒張を咥える母の痴態をおぞましげに見つめる芙美子にも、恭介は同じ運命を予告する。恭介の膝にまたがらされてつながった瑛子は、はばかりもないよがり歔きを噴いてすさまじい絶頂を極めた。母の崩壊を目の当たりにして絶望におののく芙美子は、股間に淫薬を塗りたてられて抗えぬ肉の疼きに灼かれていく。全身を上気させて愛液を垂れ流したお嬢さまは、衝き上がる昂ぶりに負けて屈服の言葉を口にする。母親の前でソファに俯伏せにされた芙美子は、浅ましい体位でつながらされる屈辱に呻きながら、突き出した尻のはざまを貫かれていく。大きく抽送される剛直で疼く秘肉を擦りたてられた令嬢はみだらなソプラノのよがり泣きを噴き上げてのたうち、恍惚の極みに痙攣して激しく悦びをきわめる。汗まみれのお嬢さまは緊縛の裸身を恭介の股間に引き据えられ、可憐な唇を開いて濡れそぼつ怒張を咥えさせられる。京堂家の美しい姫君が、操を奪った使用人に女の悦びを教え込まれたあげく、厳しく縛められた全裸を跪かせて怒張を舐めしゃぶる、完膚なき転落と隷属の姿であった。
白眼を剥き泡を噴いて、お嬢さまは汗まみれの裸身を激しく痙攣させつつ、何度ものけぞった。
シベリアに抑留された井筒佳彦の帰還が近づくなか、牢屋敷の支配者となった恭介は権力の限りを尽くして母娘をなぶり抜く。芙美子は婚約者の帰還も知らされず、母と並べて裸身を比べられ、琴の手で浣腸を繰り返される日々を送っていた。令嬢はソファに伏せてスカートをめくり上げ、剥き出しにした尻に浣腸液を注入されて昂ぶりに喘ぐ。恭介は瑛子と芙美子を肘掛け椅子に開脚縛りにして向き合わせ、琴とともに淫らな色責めにかける。母娘同時に秘肉をまさぐられ、こらえきれぬ昂ぶりの声を放った二人は、琴の手で襞肉を淫薬にまぶされ恥辱にむせび泣く。女中のあやつる張形を抽送されてのたうちながら執事の怒張を咥えしゃぶらされた母娘は、淫靡な奉仕に励みつつ快美の呻きを噴き上げて絶頂を極める。浴室で恭介の体を洗わされた母娘はベッドにはべらされ、背徳的な相舐めの淫技を強いられていく。
生まれて初めて直腸を男の精に灼かれたお嬢さまは、ブルブル痙攣しつつ空を掴んで悶絶した。
恭介は芙美子がピアノのレッスンをしている部屋に踏み込んで、羞じらうお嬢さまを抱き寄せ愛玩する。男の股間に跪いて、取り出した怒張をしゃぶりたてるセーラー服の令嬢。真っ昼間から裸にされた芙美子はソファにかけた恭介の膝にまたがらされ、そそり立つ怒張に腰を落としていく。恭介の膝の上で躍らされた美少女は尻の穴をいじられて錯乱の悲鳴を上げながら絶頂を極める。後ろ手に縛られてソファに伏せられた芙美子は、妖美な感覚を覚え始めたアヌスに蝋燭を抽送されて、苦痛のうちにも背徳的な官能を目覚めさせられていく。その後一週間にわたる連日の蝋燭によるアヌス調教で、可憐な令嬢は尻を振りたててアヌスの悦びをきわめることを覚えた。その夜、母とともに全裸で後ろ手に縛られた体を引き据えられた芙美子は、伏せてかかげた尻に淫薬を塗りこめられて快美の喘ぎを噴く。みじめさにうなだれる瑛子にしゃぶらせて濡れそぼった怒張で、お嬢さまの蕾を引き裂いてゆく恭介。激痛に泣き叫びのたうちながら尻を根元まで犯された芙美子は残酷な抽送に凄惨な呻きをこぼしつつ汗まみれになってのたうち、やがて衝き上がる肉の快楽に灼かれて、激しい絶頂の痙攣とともに直腸に精を注ぎ込まれる。尻を犯されながら気をやって失神したお嬢さまを復讐の快感とともに見降ろす恭介のもとに、佳彦の翌日の帰還が電報で告げられた。
お嬢さまはそれまで三つ編みして長く背中に垂らしていたお下げを次の日から止めて、垂らし髪にした。
動転する母娘をよそに、翌日、恭介は忠実な執事の外面を取りつくろって佳彦を迎えに出る。苛酷なシベリア抑留を経験した佳彦は出征前の鷹揚さを失い、猜疑に満ちた険悪な復員兵へと変貌していた。牢屋敷に帰還して奥さまとお嬢さまに迎えられた佳彦は、芙美子との結婚の予定を今秋に控え未来の主人として牢屋敷に滞在することとなった。真実を知る者たちの緊張のなかで何も知らぬまま主の傲慢さを身にまとっていく佳彦は、その夜、公然たる婚約者の芙美子が夜の営みを頑なに拒もうとするのをいぶかしむ。やがて芙美子が屈して夜ごとの伽にはべるようになって以来、その初心な娘らしからぬ女の成熟ぶりに、佳彦の胸中に猜疑が芽生える。疑念に苛まれて白昼から痛飲しつつ、男爵の遺品の日本刀を持ち出しては憑かれたように素振りに励む佳彦。やがて京堂家に降りかかる陰惨な運命を予告するかのように、烏ノ森の烏たちが不吉なかしましさで鳴き交わしていた。
素っ裸に縛り上げたお嬢さまの体のあちこちを物差しか何かで小突いたりなぶったりしながら酔いにまかせてネチネチと言葉で苛む。
梅雨を迎えると、佳彦は封印されていた拷問蔵に籠もって素振りに励むようになる。溶姫の怨念に憑かれたかのように錯乱の度を増してゆく佳彦とは対照的に、芙美子は白く痩せ細って殉教の美しさを加えていく。女の悦びを知った肉体を夜毎の情交で責められ、こらえきれずに痴態を曝す芙美子に対して佳彦の猜疑が膨れ上がっていた。床柱に全裸で縛りつけられ陰険に責められながら男の存在を問い詰められ、みじめな奉仕を強いられる芙美子。つのってゆく佳彦の狂気に不安を抱いた瑛子は恭介の部屋に忍んで助けを求める。心細さに慄える瑛子は恭介に抱きしめられ、ひと月ぶりの愛撫に官能を崩れさせる。丸裸に剥かれた瑛子はベッドに横たえられ、恭介のもので貫かれて悦びの悲鳴を放つ。奥方は激しい抽送によがり歔きを噴いて無上の肉の悦びのうちに絶頂を極め、痙攣する子宮に精を浴びせられて失神する。外を激しく降りしきる雨の音のなか、奥方は薄暗い廊下を寝室へと戻っていった。
一点の血の穢れも受けずに、まだ生あるものの如く丸く張った右側の乳ぶさとその頂点を飾る桜色の小さな乳首のなんといういじらしさ。
夜半、恭介は錯乱した琴に眠りを破られる。佳彦の寝室から芙美子の悲鳴を聞きつけて瑛子が二階に登っていったのち、ほどなく新たな悲鳴と物音が響いてきたというのだ。起きだした女中たちがうろたえてたむろする階段の上り口に恭介が駆けつけたとき、二階の寝室からまろび出てきた瑛子が階段に姿を現す。踊り場まで降りて助けを求める瑛子は、日本刀を手にして追いすがる佳彦に背後から斬りつけられ、鮮血を散らして階下に転落する。追い打ちをかけるように階下に降りた佳彦は、激しい憎悪をたぎらせて恭介に詰め寄る。激昂して刀を振りかぶった佳彦に対して、恭介は男爵の遺品の拳銃を構えて、立て続けに弾丸を撃ちこんだ。昏倒して息絶えた佳彦に続くように、深手を負った瑛子もまた恭介の腕の中で事切れる。二階の寝室では、全裸を大の字に拡げて床柱に立ち縛りにされた芙美子が、左胸と股間を刀で抉られておびただしい流血を見せながら息絶えていた。お嬢さまを責め問いながら遂に真相を聞き出した佳彦は、折しも様子を見に現れた瑛子の姿にさらに逆上して、姦通を犯した婚約者に死の制裁を加えたのだった。こうして京堂家の血筋は一夜にして滅び、あとには牢屋敷の後始末を委ねられた忠実な執事としての恭介だけが残された。
そして私は父が筐底深く秘めていた若き日の母の写真と似た面影を持つ美しく貞淑な若妻を凌辱したり、写真でしか知らぬ蛸坊主のお嬢さまに似た良家の美少女を裸に剥いて責めなぶったりする小説を、飽きもせず背徳に責められもせず書き続けている。
【現代】恭介の次男である「私」こと千草忠夫は長い手記を読み終え、父の復讐の執念がもたらした惨劇に戦慄する。おのが身中に流れるのが恭介の血であれ、あるいは男爵の血であれ、私の人生は無残な好色の血に決定づけられ、淫靡なSM小説家となる運命を定められていたのだ。暗澹とする私の胸中に浮かび上がる、幼い日に見た皮肉な父の面影。それは現代に受け継がれた牢屋敷の漁色の血を、さらに猛らせんと荒ぶるようであった。