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姦の血脈

華族屋敷の奥に隠された爛れた倒錯のえにし。封印された過去から甦る凄惨な真実が、絶えることなき好色の血筋を今に伝える。

 
 戦争末期の寄る辺なき疎開生活のなか、中学生だった「私」と都会の少女・綾子との間に芽生えた稚い肉の交わりは一時の幻となって追憶の彼方へと消えた。三十年の歳月を経て再会した綾子の口から「私」に明かされたのは、父・千草恭介が執事として仕えていた京堂義人男爵の乱行。恭介の情婦にされて男爵に献上された綾子は、男爵が女学生の久子と母のを嬲りものにした挙げ句、背徳の性宴のさなかに悶死するまでをつぶさに目撃していた。
 やがて綾子から託された恭介の遺品が明らかにする忌まわしき真実の全貌。妻を義人の慰みものにされた復讐のため、恭介は男爵の死後屋敷の実権を握り、女中の村瀬琴を使って奥様・京堂瑛子とお嬢さま・京堂芙美子に凌辱の手を伸ばした。屋敷の奥で繰りひろげられる爛れた性の宴の果てに、頽廃しゆく華族家はやがて酸鼻なる滅亡のときを迎えるが、その魔性の血脈は恭介の次男である「私」すなわち千草忠夫へと受け継がれて、飽くことなきSM小説を今もなお生みだし続けているのだった。
読者評価 84 位/92作品中 [ 6768 pts: 基礎票231+読者票6537
文献
姦の血脈 上巻
姦の血脈 下巻
姦の血脈(全2巻) :当サイト典拠
(日本出版社,1990年)

登場人物

人妻・愛人 19歳 脅迫呼出型
処女 勝気
あやこ: S市から忠夫の家に疎開してきた少女。忠夫の一つ年下で中学二年生。
 
剥衣 環視 撮影 剃毛 排泄 近親 愛撫 絶頂 張形 座位 後背 荒淫 菊門 緊縛 吊刑 磔刑 口淫 強姦 輪姦 監禁 服従 鞭打 破瓜 拷問 刻印
読者評価 72 位/400人中 [ 6046 pts: 基礎票4543+読者票1503
女子高生 15〜18歳 脅迫呼出型
処女 勝気
ひさこ: 忠夫の初恋の少女。公家の血を引く。義人の妾になっている。忠夫より二、三歳年下。
 
剥衣 環視 撮影 剃毛 排泄 近親 愛撫 絶頂 張形 座位 後背 荒淫 菊門 緊縛 吊刑 磔刑 口淫 強姦 輪姦 監禁 服従 鞭打 破瓜 拷問 刻印
読者評価 92 位/400人中 [ 4458 pts: 基礎票2955+読者票1503
人妻・愛人 30代後半 脅迫呼出型
処女 勝気
しず: 久子の母。浄海和尚の情婦。
 
剥衣 環視 撮影 剃毛 排泄 近親 愛撫 絶頂 張形 座位 後背 荒淫 菊門 緊縛 吊刑 磔刑 口淫 強姦 輪姦 監禁 服従 鞭打 破瓜 拷問 刻印
読者評価 354 位/400人中 [ 1528 pts: 基礎票25+読者票1503
看護婦・メイド 18歳 自由意思型
処女 勝気
むらせ こと: 京堂家の奥付きの女中。女学校を卒業してすぐ屋敷に上がった。
 
剥衣 環視 撮影 剃毛 排泄 近親 愛撫 絶頂 張形 座位 後背 荒淫 菊門 緊縛 吊刑 磔刑 口淫 強姦 輪姦 監禁 服従 鞭打 破瓜 拷問 刻印
読者評価 93 位/400人中 [ 4436 pts: 基礎票2933+読者票1503
人妻・愛人 36〜37歳 脅迫呼出型
処女 勝気
きょうどう えいこ: 義人の妻。フランスの日本大使館付き武官の娘。
 
剥衣 環視 撮影 剃毛 排泄 近親 愛撫 絶頂 張形 座位 後背 荒淫 菊門 緊縛 吊刑 磔刑 口淫 強姦 輪姦 監禁 服従 鞭打 破瓜 拷問 刻印
読者評価 209 位/400人中 [ 2505 pts: 基礎票1002+読者票1503
女子高生 16〜17歳 脅迫呼出型
処女 勝気
きょうどう ふみこ: 義人の娘。井筒佳彦と婚約。
 
剥衣 環視 撮影 剃毛 排泄 近親 愛撫 絶頂 張形 座位 後背 荒淫 菊門 緊縛 吊刑 磔刑 口淫 強姦 輪姦 監禁 服従 鞭打 破瓜 拷問 刻印
読者評価 213 位/400人中 [ 2489 pts: 基礎票986+読者票1503

場面構成

姦の血脈 綾子 久子 瑛子 芙美子
[01]回想の牢屋敷 [ 1-1 〜 1-3 ] 綾子 - - - - -
[02]都会の少女への夜這い [ 1-4 〜 1-10 ] 綾子 - - - - -
[03]明かされる事実 [ 1-11 〜 1-12 ] 綾子 - - - - -
[04]義父との密通 [ 2-1 〜 2-5 ] 綾子 - - - - -
[05]綾子の女中奉公 [ 2-6 〜 2-12 ] 綾子 久子 - - - -
[06]溶姫の怨霊 [ 3-1 〜 3-4 ] 綾子 - - - - -
[07]母娘責め [ 3-5 〜 3-10 ] 綾子 久子 - - -
[08]溶姫処刑儀式 [ 3-11 〜 4-1 ] - 久子 - - -
[09]少女破瓜 [ 4-2 〜 4-7 ] - 久子 - - -
[10]瘴気に憑かれた男 [ 4-8 〜 4-11 ] - 久子 - - -
[11]静の快楽拷問 [ 5-1 〜 5-5 ] - - - - -
[12]妄執の男爵 [ 5-6 〜 5-7 ] 綾子 - - - -
[13]木馬責め [ 5-8 〜 5-10 ] 綾子 - - - -
[14]父の秘密 [ 6 ] 綾子 - - - - -
[15]新しい支配者 [ 7-1 〜 7-5 ] - - - - -
[16]女中調教 [ 7-6 〜 7-10 ] - - - - -
[17]奥方襲撃 [ 8-1 〜 8-6 ] - - - - 瑛子 -
[18]服従の貴婦人 [ 8-7 〜 8-12 ] - - - 瑛子 -
[19]堕ちる奥方 [ 9-1 〜 9-2 ] - - - 瑛子 -
[20]瑛子快楽地獄 [ 9-3 〜 9-4 ] - - - - 瑛子 -
[21]瑛子アヌス調教 [ 9-5 〜 9-6 ] - - - - 瑛子 -
[22]捕らわれた芙美子 [ 10-1 〜 10-3 ] - - - - 瑛子 芙美子
[23]芙美子凌辱 [ 10-4 〜 10-7 ] - - - - 瑛子 芙美子
[24]屈服の母娘 [ 10-8 〜 10-12 ] - - - - 瑛子 芙美子
[25]色責めの日々 [ 11-1 〜 11-4 ] - - - - 瑛子 芙美子
[26]お嬢さま肛門調教 [ 11-5 〜 11-8 ] - - - - 瑛子 芙美子
[27]許婚者の帰還 [ 12-1 〜 12-4 ] - - - - - 芙美子
[28]猜疑の呵責 [ 12-5 〜 12-7 ] - - - - 瑛子 芙美子
[29]京堂家の滅亡 [ 12-8 〜 12-10 ] - - - - - 芙美子
[30]血脈は続く [ 13 ] - - - - - 芙美子
 【現代】亡き父の七回忌のため北陸の故郷へ帰った五十歳の「私」は、五つ年上の姉から父の遺品であった鍵付きトランクを託される。母の早世ののち愛情に乏しい一家をまとめながら当地の「お屋敷」に執事として精勤した明治生まれの父が、屋敷を退いたときに携えていた唯一の荷物がそのトランクであった。今は亡き兄の嫁だった綾子がその鍵を持っていると聞かされた「私」は、翌日、内心の昂ぶりを隠して綾子に会いにいく。その途上、幼年時代の思い出が残る町はずれの「烏ノ森」へ誘い込まれるように踏み込んだ私の胸中に、鮮やかに甦ってくる往時の情景。藩政時代の牢屋敷をそのまま転用した森の中の屋敷が、父・千草恭介の仕えた退役陸軍中将・京堂義人男爵の別邸であった。小学生だった戦争末期に、辺鄙な田舎町のはずれに孤絶してそびえ立つ重々しい屋敷に執事の息子として出入りしながら、男爵が奥さまやお嬢さまとともに暮らす別世界を眩惑されるように垣間見た日々。回想にふける私の前に、当時の亡霊をなおとどめているかのように、さびれ果てた無人の屋敷がそびえ立っていた。
[ 1-1 〜 1-3 ]
 綾子が仲居として働いている旅館に宿を取った私は、五十を控えながら若々しさをとどめた綾子の姿に打たれ、少年時代の回想を誘われる。
 敗戦の年、都会のS市から私の家に家族とともに疎開してきた年下の少女が綾子であった。不安で閉塞的な世情のさなか、一つ屋根の下で垢抜けた都会の少女と同居しながら、中学生の私は目覚め始めた思春期の性の衝動をもてあましていた。綾子の母が不在のある夜半、私は衝かれたように綾子に襲いかかり、納戸に引きずり込んで手籠めにする。手拭いで猿轡を噛ませ手首を後ろ手に縛って仰向けに転がした少女の、柔らかく細っこい体を掴みしめ揉みくちゃにしていく私。ブラウスから引きずり出した乳ぶさにむしゃぶりつき、激しく抵抗する体からモンペとズロースを脱がした私は、暗闇の中でおののく綾子の性器を恍惚となってまさぐる。少年は猛る怒張を少女の腰に割り込ませ、処女の体を強引に引き裂いていく。破瓜を遂げたか弱い裸身を電灯の下にさらけ出されて必死に羞じらう綾子の姿を、征服者として見降ろす私の胸中には、土蔵にこもって読みふけった大衆小説によって養われた嗜虐の血が目覚めはじめていた。私はすすり泣く少女を明かりの下で再び犯し、苦痛に痙攣する稚い女体の奥に蒼い性のしぶきを注ぎ込んだ。
 その後の数度の夜這いを最後にして私と綾子との情交は途絶え、敗戦後まもなく高校生となって町を離れた私は、数年後、綾子が兄と結婚したことを知って自棄に陥る。私が東京の大学に進んで綾子を忘れかけていたころ、綾子は夫を病で亡くし二十歳前にして未亡人となったのだった。
[ 1-4 〜 1-10 ]
 その夜、父から預かっていたトランクの鍵を私に手渡した綾子は、鍵を託されるいきさつを明かすのと引き替えに私との情交を求める。三十年の時を経てSM作家となった私はかつて手籠めにした女の体を再び抱くことになった。長襦袢姿で私と絡み合った綾子は緊縛を望んで、自ら用意したロープで後ろ手に緊縛されていく。長襦袢姿を本格的に縛られ、羞じらいにうなだれながら私の怒張に口を使わされる綾子。張形を所望する私に対して、綾子はその道具が父のトランクの中に入っていることを告げ、父の情婦にされていた若き日の真実を明かす。謹厳だった父の秘められた一面の露見に私は唖然としつつ、トランクの中から取りだした張形をあぐら縛りにした綾子の股間にねじ込んで責めあげる。官能に溺れてゆく綾子の口から次々と明かされる秘められた事実の数々が私を猛りたたせる。見下すように嗤う父の幻影を振り切って綾子とつながった私は、父が残したトランクに秘められ、綾子の胸中に隠されてきた秘密の深さを思いながら、かつての初恋の女の熟し切った肉の奥に喜悦の精を放った。
[ 1-11 〜 1-12 ]
 驚愕する私に綾子の口から明かされたのは、謹厳な父の情婦となった綾子が牢屋敷で垣間見た、男爵と父との知られざる本性であった。三十年の時を経て、烏ノ森に隠された真実の長い物語が暴かれていく。
 【敗戦直後】敗戦後のある冬の夜、夫を亡くして二十歳そこそこで未亡人となっていた綾子の寝床に義父・恭介が押し入る。あらがう嫁を押し伏せて裸に剥いた恭介は、短い結婚生活で女として開きそめた若い女体を抱き締めなぶりまわす。かつて次男に処女を奪われ、のちに長男の妻となった体を、今その父に犯されていく綾子。逞しい怒張で体の奥を掻き回されて肉の悦びに衝き崩された綾子は喜悦の呻きを洩らして痙攣し、絶頂の直前で焦らしたてられて号泣する。つつましい未亡人は女の本性を引きずり出されて、激しいよがり歔きを爆ぜさせて昇りつめつつ精を射込まれる。それ以来恭介の情婦に堕ちた綾子は、昼夜を問わず恭介に抱かれる日々のなかで女の悦びに目覚めていく。四つん這いで犯されながら被虐によがることまで覚えた綾子を、恭介は縄で後ろ手に緊縛し乳ぶさを絞りあげる。昂ぶりに秘肉を濡らす綾子は浅ましいあぐら縛りを仰向けに転がされ、股縄をかけられて淫靡な刺戟にむせび歔く。口元に押しつけられた怒張を無理やり咥えさせられた綾子は、若い娘の想像を絶する口淫奉仕を強要される。嗜虐のいたぶりに慣らされてゆく綾子に、やがて張形が用いられる。大の字に縛りつけられた裸身を淫具で責めたてられ、快感に泣き叫びながら激しく昇りつめることまで覚えた綾子に、恭介は牢屋敷での妾奉公を命じる。懸命に哀願して拒絶する綾子は後ろ手に厳重に縛られ土蔵の二階へと連れ込まれる。天井の梁から首を吊られた綾子は足首を拡げて固定された下肢のあわいに張形を押し込まれ、拷問にも等しい女体責めに屈服させられていった。
[ 2-1 〜 2-5 ]
 張形を押し込まれたまま尻を鞭打たれた綾子は繰り返し絶頂を極めた果てに、京堂男爵の女中となることを受け入れた。後日、恭介に「牢屋敷」へと連れて行かれた綾子は肥満したびっこの男爵と従卒の野村の前に引き出される。豪奢な居間の床の絨毯の上には、男爵に仕える綾子より年下の少女・久子が、稚い全裸を大の字に拡げて手首足首を縛りつけられ、衆目に曝されていた。自分の運命を悟って戦慄する綾子を残して恭介が退いたあと、綾子は野村の手で丸裸に剥かれて体のすみずみまでを男爵に検分される。羞恥のあらがいを竹刀の打撃で押し伏せられつつ、後ろから下肢を開脚抱きにされて拡げた秘肉を指でまさぐられた綾子は、男爵の巧みな愛撫に女体を濡らしていく。久子に代わって大の字に縛りつけられた綾子の前で、久子は男爵の醜悪な怒張に口淫の奉仕をさせられる。男爵は少女の喉を突き上げながら、野村に命じて綾子の無防備な素肌を鞭打たせる。嗜虐の快楽のためだけのいわれなき鞭の嵐を体じゅうに浴びせられて激痛に泣き叫びのたうった綾子は、ボロボロになった裸身に張形を埋め込まれ、野村の巧みな抽送で責め上げられていく。腰枕を当てられた股間を一同の眼に曝して、淫靡な責めに濡れそぼつ秘肉を痙攣させつつ汗まみれに悶える綾子は、絶頂寸前の陶酔をさまよわされたあげくに凄艶な絶頂に追い上げられる。女の矜りを失った綾子は後ろ手に厳しく緊縛されて正座させられ、男爵の怒張を口に咥えておぞましい奉仕を強要される。久子の助けで服を脱ぎ、ベッドに仰向けに横たわった男爵の腰をまたがされた綾子は、屹立する怒張の上にみずから腰を落としてつながらされていく。浅ましい結合を曝しつつ絶頂を遂げた綾子はそれでも許されず、尻を鞭打たれながら男爵の腰の上で果てもなく淫らな踊りを踊り続けるのだった。
[ 2-6 〜 2-12 ]
 男爵の屋敷で奴隷にされていた没落華族の娘・久子は、綾子と出会う前の忠夫の初恋の美少女であった。戦後、父のシベリア抑留によって困窮した久子とその母は揃って男爵に身を売り、母娘ともども淫らな弄びに晒されていたのだ。男爵は「山ン寺」こと浄光寺の浄海和尚と通じて、母親が住まされた烏ノ森の中の通称「別荘」へと足繁く通い、久子とその母をむごたらしい母娘丼にかける日々を送っていた。そのいっぽう、綾子と久子を毎夜のように侍らして乱淫にふける男爵は、悪夢の中にたびたび現れる古い時代の姫君の亡霊に悩まされ、錯乱の発作にとりつかれる。屋敷に呼ばれた浄海和尚は屋敷の裏手の土牢におもむいて、戦国時代に惨殺されたその女・溶姫の霊を封じ込めようと試みる。なおもおびえる男爵に、和尚はその夜の母娘丼を持ちかける。
[ 3-1 〜 3-4 ]
 夜、男爵は綾子と久子を連れ野村を従えて別荘を訪れる。蒼白になって沈黙する久子と羞恥に緊張する綾子が玄関に入ると、久子の母の静が全裸に首輪を嵌められた姿を浄海和尚に引き据えられて迎え出た。二人の少女はその場ですべての服を脱がされ、一糸まとわぬ姿を静と向き合わせたうえ後ろ手に縛られる。男爵と和尚は女たちを座敷に連れ込んで思うままに玩弄しながら淫らな酒宴にふける。浄海和尚に愛撫され嫌悪に慄える綾子の前で、男爵に抱きかかえられた静と久子は淫靡な口づけを交わす。転がされた久子の剃毛された下腹に、野村の鞭で強いられながら舌を這わせていく静。女の急所を母に舐め上げられた久子が腰を慄わせてよがり始めるのを、綾子は和尚の怒張を咥えさせられながら聞く。張形を渡された静は自分の秘裂に押し込んで濡らした淫具を愛娘の稚い股間に埋め込んで責めあげる。白い腹を汗に光らせてのたうちまわった娘はなまなましい呻きとともに絶頂に達した。久子の絶頂の貌に溶姫の面影を見た男爵は激昂して、野村に久子を犯させる。泣き叫ぶ久子は逞しい裸を晒した野村に俯伏せに押し伏せられ、尻をもたげた姿で後ろから貫かれていく。卑しい従者に凌辱される屈辱に呻吟するしどろな表情を曝しあげられながら、激しく揺さぶられる久子の体はあらがい得ない快楽にまみれてのたうつ。絶頂の寸前で焦らしたてられて瀕死の歔き声を放つ美少女は、野村の膝に抱き起こされ、無惨な背面座位のまま凄艶な喜悦の痙攣に陥るのを見せものにされる。明かりに照らされた二つの夜具の上で、開脚縛りの静と後ろ手縛りの久子はそれぞれ男爵と野村の怒張を咥えさせられ奉仕にふけった後、荒淫にやつれる体を剛直で貫かれて恍惚の呻きをあげる。和尚の膝にまたがって貫かれたまま母娘の凄艶な姿を見せられた綾子もまた、淫らに腰を舞わせつつ汗まみれになって絶頂を極めた。
[ 3-5 〜 3-10 ]
 久子の表情に溶姫の面影を重ね合わせた男爵は、恭介の発案により、久子を溶姫に見立てた処刑儀式を執り行う。牢屋敷の裏手にある拷問蔵の中で、全裸に剥かれた久子は高々とそびえ立つ磔柱に大の字に縛りつけられ、白い裸身を蝋燭の光に照らし出される。別荘から和尚に連れ出された静が溶姫の侍女に見立てられ、湯文字一枚の後ろ手縛りを磔柱の足元の曝し台に固定される。野村の振るう鞭を尻にたたき込まれる侍女千草こと静の前で、男爵は先端に張形をくくりつけた槍をさらけ出された溶姫の股間に突き立てていく。子宮の奥を突き上げられて苦悶にのたうつ架刑の美少女と、狂気に憑かれたような男爵の狂態とを、痛ましげに見守る和尚と綾子。男爵の乱暴な呵責によって裂けた股間から血を流し始めた久子を眼にして錯乱する静は、湯文字を剥がれた尻に蝋涙を垂らされ乳首を炎で灼かれて絶叫をほとばしらせる。しかし極度の昂奮にとらわれた男爵はそのとき持病の発作を起こして倒れ、以後静養を余儀なくされる。
 綾子は一連の溶姫の怨霊騒ぎが、心臓発作を持つ好色な男爵を死に追いやるために恭介が仕組んだたくらみだと疑い、和尚もまたそのことに感づいていることを悟る。その後久子の看病にあたった際に恭介と久子との関係を聞いて、綾子はその確信を深めていくのだった。
[ 3-11 〜 4-1 ]
 シベリアから帰るはずの父を待って母と二人で別荘に暮らしていた久子は、ある夜中、茶の間から洩れ聞こえる母の艶めかしい呻き声に熟睡を醒まされる。母の喘ぎに混じる男の声が山ン寺の和尚のものと知って襖の隙間から部屋を覗いた久子は、後ろ手に縛られた静が立ちはだかった和尚の足元に横坐りになって怒張をしゃぶりたてている光景に驚愕してすくみ上がる。男女の愛戯も知らぬ思春期の少女は男の性器の巨大さに戦慄しつつ、和尚に口を吸われ股間をまさぐられて悦びの声をあげる母の痴態を目の当たりにして、オナニーも知らぬ稚い秘肉を妖しく疼かせる。押し転がされた静は淫らな言葉を口にして、和尚の醜悪な怒張で股間を貫かれる。初めて眼にする男女の交わりを息をつめて見守る久子の前で、肉の愉悦に半狂乱でのたうった静は白い裸身を反り返らせて女の悦びをきわめた。股の奥を濡らしたまま痺れたように覗き続ける久子をよそに、和尚はあぐら座りになって静を腰にまたがらせ再び貫く。荒々しい愛撫に歔き悶える静が、ふいに覗き見る久子の姿に気づいて狼狽の悲鳴をあげる。情欲を剥き出しにした和尚はすくみ上がる久子を引き据えて寝間着から乳ぶさを掴みだし、ひれ伏して必死に哀訴する母の前でおぼこの娘を痴戯に引きずりこむ。寝間着の紐で前縛りにされた両手を床柱につながれて仰向けに転がされた久子は、和尚に馬乗りにされて悶える下肢からズロースを剥き下げられ、下腹の淡い繊毛を剥き出しにされる。和尚は死ぬほどの羞じらいにすすり泣く久子の下肢を大きく拡げて縛りつけ、淫らな濡れをたたえる稚い肉の閉じ目を静に見せつける。肉芽と乳首と唇を交互に吸われいじられた久子は可憐な悶え歔きを噴いて肉の悦びに崩壊し、汗にまみれた人の字の裸身を淫らに反り返らせて恍惚の極みに昇りつめる。和尚は慟哭する静の哀訴を無視して久子の腰を抱え込み、男を識らぬ少女の肉を一気に引き裂く。久子は侵入される激痛に絶叫を振り絞って泣きわめきながら和尚の残酷な突き上げにのたうちまわり、苦痛に灼けただれる肉の奥に熱いしぶきを撃ち込まれる。
[ 4-2 〜 4-7 ]
 和尚は生活に窮乏する静の隙につけ込んで無理やり体を奪い、別荘に通い詰めては静を妾のように扱っていたのだった。長い孤閨の果てに和尚に犯されて肉の悦びをきわめたため、和尚の言いなりとなって夫への背信を重ねていた罪が、愛娘の悲惨な破瓜をもたらしたことに暗澹とする静。それ以来久子は和尚が来るたびに全裸に剥かれ怒張をしゃぶらされ、くたびれきった稚い体を貫かれて責めたてられていく。
 ある日母娘は牢屋敷の執事・千草に引き合わされ、その謹厳な風情を前に不安におののく。和尚は先日酔いにまかせて母娘を提供することを千草に約束していたのだった。厳しく命令されて惨めさに泣きじゃくりながら裸になった母娘は、後ろ手に縛られた体を布団に転がされ嬲りものにされていく。和尚に抱きすくめられて愛撫される静に見せつけるように、千草は技巧の限りを尽くして久子の稚い性感を責めたてる。肉芽をいじられよがり歔きをこぼして腰を突き上げた久子は、濡れそぼった秘肉に千草の肉を埋め込まれて強靱な抽送を送り込まれると、総身を慄わせて淫らな絶頂を極める。伸びきった久子の眼の前で、和尚から千草の腰に移された静は娘の愛液に濡れそぼつ怒張をまたいで貫かれていく。逞しい抽送に揺さぶられながら、静はみずから腰を回して艶めかしい呻きとともに絶頂を極める。
 母娘を肉の悦びに屈服させた千草は、その後も頻繁に別荘を訪ねて久子と静を辱め尽くした。性の快楽にまみれて従順になってゆく久子に、半年後、千草は屋敷への妾奉公を命じる。それは牢屋敷に巣くう瘴気に毒されたかのような千草の、男爵の謀殺に向けた計画の第一歩でもあった。
[ 4-8 〜 4-11 ]
 心臓の発作で一週間も寝込んだ男爵は溶姫の亡霊を病的なまでに怖れ、溶姫を思わせる久子の代わりに、小康ののちももっぱら静夫人を呼び出して責めなぶっていた。毎日のように別荘から牢屋敷の居間に連れ出される静は、男爵の目の前で服を脱がされ、白磁の裸身を隅々まで玩味される。男爵は静を溶姫の侍女・千草に見立てて後ろ手に縛り、股間の襞肉をまさぐって熟れた女体を濡らしていく。シャンデリアから縄尻を吊られ脚を拡げて固定された静は、はだけた秘肉に張形を押し込まれて落とさぬように食い締める淫技を命じられ、失敗するたびに野村の苛酷な鞭で尻を打ちまくられる。命じられた綾子の手で濡れそぼつ秘肉に張形を抽送されながら野村に尻を鞭打たれた静は、苦痛と快美の極みの中で凄絶な絶頂を極める。休む間もなく男爵の足元に跪かされて怒張をしゃぶらされる静。ベッドに横たわった男爵の腰をまたいで騎乗位で貫かれた静は、淫らに腰を振りたてつつ激しい喜悦に果てた。
[ 5-1 〜 5-5 ]
 病に臥せっている間、男爵は一度だけ奥方と令嬢の見舞いを受けていた。普段は姿を見せずに暮らしている牢屋敷の奥から、執事の恭介に導かれて男爵の寝床に現れた奥さまとお嬢さまの浮世離れした高貴な美しさに、綾子は圧倒される。豪奢な晴着をまとった理知的な和装の美夫人とセーラー服のお下げの美少女に、男爵さえもが気を呑まれていた。
 処刑儀式で膣に傷を負った久子の回復が遅いのに焦れた男爵は、頻繁に静を呼び出して責める。自分の情婦を専有されて不満を洩らす浄海和尚に、男爵は綾子を貸し与えることを約束した。牢屋敷の居間に全裸を天井から吊られ、爪先立ってよろめく静の柔肉を野村が竹刀で打ち据える。その足元では丸裸を後ろ手に縛られた綾子が、和尚の怒張を咥えさせられて苦鳴をこぼしていた。快楽を貪ってもなお尽きることのない男爵の情欲は、千草に見立てた静を拷問蔵で木馬責めにかける新たな妄執を生み出していく。
[ 5-6 〜 5-7 ]
 静に対する木馬責めの刑が行われることになった拷問蔵で、全裸を四つん這いにして首を曝し台にかけられた綾子の尻を竹刀で打ちたたきながら、男爵は静の到着を待っていた。湯文字一枚を亀甲縛りにされた静が和尚と野村に曳かれて現れると、背が三角に尖った木馬が引き出され、熊の毛皮を掛けた背の上に湯文字を剥がれた静の体が乗せ上げられていく。股間に食い込む木馬の背に苦悶の呻きを上げた静は後ろ手の縄を天井から吊られ、馬上に垂直に伸びきった裸身を激痛にのたうたせて絶叫する。秘肉を引き裂く苛酷な苦痛に灼かれて瀕死ののたうちを見せる静の尻に、野村が容赦のない鞭をたたき込む。凄まじい苦悶に跳ね躍り、もはや悲鳴すら出せずに汗まみれでのたくってガックリと首を折る静を、錯乱した男爵はさらに鞭打たせる。重い呻きとともに静が気絶したとき土倉の扉がふいに開いて、蒼い燐光に包まれた着物姿の溶姫が現れる。驚愕と恐怖に息を呑む一同の前で怨霊が男爵に歩み寄ると、恐怖に逆上した男爵は心臓の発作を起こして昏倒し、そのまま息絶えた。
 【現代】綾子の長い告白を聞き終えた「私」は、溶姫の怨霊が蛍光塗料を用いた久子の迫真の演技であり、男爵を抹殺するために久子を使って騒ぎを仕組んだのが父恭介にほかならなかったと確信する。明け始めた夜の中で綾子とともに風呂を使いながら、私は、男爵亡きあと牢屋敷から解放されて日常の生活へと戻った女たちの運命に思いを馳せる。父恭介が男爵を謀殺した真意を知るための手がかりを秘めた赤革のトランクが、三十年の時を超えて私の手元に残されていた。
[ 5-8 〜 5-10 ]
 東京に戻った私は後日、忌まわしい真実が秘められた父のトランクを開けて、三十年にわたり封印されてきた父の真の姿を暴いていく。ふくれ上がったトランクからは、父が牢屋敷の優秀な執事であったことを偲ばせる品々とともに、錦の袋に入れられた女体責めの道具の数々が姿を現した。しまい込まれていた当時の写真から、お屋敷の奥さま・瑛子と令嬢の芙美子、そして早くして死んだ私の母・縫の面影を私は知る。そして大学ノートにつづられた日記風の手記には、これまでそうと知ることなく私の運命を支配し続けていた酸鼻な血の真実が、恭介の手で克明に記されていた。
[ 6 ]
 男爵の死後、執事として牢屋敷の実権を握り女中頭の奥村トメをも従えた恭介は、野村を追放したうえ久子と綾子を元の世界に戻して、心中深く秘め隠してきた復讐計画にとりかかる。恭介は女学校を卒業したばかりの新入りの女中・村瀬琴を執事室に呼び出して、おのが手駒とするべく寄る辺ない娘の体を慰む。数度の情交を持ったきりの恋人を学徒出陣で失った十八歳の娘は、哀しい運命の変転を噛みしめ耐えながら、花開きつつある女の体を恭介に愛玩される。抱え上げられてベッドに転がされた琴はまばゆい明かりの下で長襦袢姿に剥かれ、必死に羞じらいあらがう体を湯文字一枚の半裸にされたうえ、ベッドの端から伸びるロープで両手首を縛られる。乳ぶさを吸われ素肌を撫でまわされて嫌悪にのたうつ十八歳の娘は、悶える腰から湯文字をはずされて初々しい丸裸を曝す。閉じるすべもない女体の急所をいたぶりまわされ肉芽をいじられた琴は、総身を官能の炎に焙られ秘肉を濡らして屈服していく。肉芽を吸いたてられながら秘肉をまさぐられた琴は腰を突き上げて生まれて初めての絶頂を経験する。恭介の怒張で貫かれた琴は処女のように激痛に泣き叫びながら剛直をくわえ込み、巧みな抽送に躍らされるまま肉の悦びをたたき込まれてゆく。快感にのけぞる琴はよがり歔きを噴きながら裸身を痙攣させて絶頂を極め、恭介の灼熱を腹に射込まれて悶絶した。
[ 7-1 〜 7-5 ]
 それ以来恭介は連夜のように琴を呼び出してさまざまな体位での性交を教え、若い娘に女の悦びを調教していった。官能に崩れて従順になった琴は湯文字一枚の裸身を縄で後ろ手に縛られ、天井から吊り下げられて羞恥に身悶える。恭介は破廉恥な言葉を口にするよう琴に強要し、逆らう琴の縄尻を吊り上げ剥き出しの尻を笞で打って屈服させる。湯文字を剥がれて下腹を曝し、笞で脅されながら開いた内股を恭介の指でまさぐられて秘肉を濡らしてゆく琴。吊りをゆるめて正座させられた琴は醜悪な怒張を口に咥えて奉仕するよう命じられ、驚愕と嫌悪に泣き叫んであらがうが、おぞましい張形の脅しに屈服して可憐な口を開いていく。泣きながら怒張をしゃぶりたてる琴の貌に、恭介は奥さまとお嬢さまの高貴な美貌を重ね合わせる。足首をあぐらに縛られた琴はベッドに俯伏せにされて尻を突き上げ、浅ましい恰好のまま秘肉を貫かれて喜悦の呻きをこぼす。よがり歔きを放って腰を振りたてた琴は絶頂とともに精を射込まれて失神した。
 別の夜、全裸で手首と足首を左右別々に縛り合わされた恰好で仰向けに転がされた琴は、頭を恭介のあぐらに乗せられて口元に怒張を突きつけられ、再び汚辱の口淫奉仕を強いられる。みじめに呻きながら舌を動かす琴の目の前に恭介は張形を持ち出して、激しく嫌がる琴の口に怒張を押し込んだまま、冷たい淫具を濡れそぼつ秘肉に埋め込んでいく。太い張形を抽送された美貌の小間使いはよがり歔きながら汗まみれにのたうち、肉の愉悦に激しく痙攣しながら悶絶する。琴を完全に屈服させた恭介は計画の次の段階へ進むため、ある夜ふけ、奥さまの寝室に隣り合った琴の私室へと忍ぶ。逆らえずに恭介を部屋に招き入れた琴は、隣室の奥さまに情事が露見するのを恐れながら、素っ裸に剥かれ後ろ手に縛られていく。猿轡をされたまま寝床で恭介に貫かれ、息を押し殺しながら激しく昇りつめる琴。琴を手なづけた恭介はこうして、鍵のかかった奥さまの寝室へ侵入する手段を得たのだった。
[ 7-6 〜 7-10 ]
 奥さまの生活習慣を調べ尽くした恭介は、寝付いた夜十時を狙って奥さまの寝室への侵入を企てる。明かりの消えた室内で、忍び込んだ者の気配に眼を醒ました瑛子奥さまは、スタンドの光に照らしだされた執事の姿を認めて驚愕する。無礼をなじって退出を命じる瑛子を不敵な笑いとともに無視しながら、恭介は長年秘め隠してきた京堂一族への恨みを語る。かつて女中として京堂家に仕えた恭介の妻・縫は男爵に手籠めにされ繰り返し辱められたあげく、誰が父とも知れぬ次男・忠夫を残して早世したのだった。男爵の罪を瑛子の体で贖わせることを告げた恭介はベッドの上で恐怖におののく瑛子に掴みかかり、あらがう女主人を押し伏せて手首を後ろ手に縛りあげる。髪を掴まれ頬を張られる口惜しさと惨めさに泣き叫びながら、華族の美夫人はフランス製のネグリジェをむしり取られて熟れた乳ぶさを曝される。恥辱の極みに泣いて暴れる瑛子はズロースを剥き下ろされ、恥毛もあらわな全裸の体を賤しい使用人の愛撫にゆだねてガックリと泣きむせぶ。足首に縄を巻かれてベッドの両端に仰向け開脚で縛りつけられた瑛子は、長い孤閨に閉ざされた秘肉をみだらにいたぶられて汚辱に身悶える。恭介は前戯もなしに一気に瑛子を貫いたうえ、激しい凌辱感に喘ぐ美夫人の女体にじわじわと官能の炎を掻き立てていく。恭介の巨大な怒張を巧みに抽送された瑛子はついに快楽に崩れてよがり歔きを噴き、焦れてのたうつ女肉に恭介の肉棒を抜き差しされながら淫らな屈服の言葉を強いられる。貴婦人の慎みをむしり取られた瑛子は総身をのけぞらせながら、浅ましい絶頂を曝して執事の精を射込まれた。悦びに失神した瑛子は汚れきった股間のはざまを恭介に清められ、高貴な唇を吸いたてられて屈辱に呻く。あらがいの気力を失った奥さまは自由にされた体をベッドの上で再び犯され、半狂乱になって繰り返し昇りつめながら、屈服のすすり泣きを響かせていくのだった。
[ 8-1 〜 8-6 ]
 翌朝、利に敏い女中たちは、一夜にして牢屋敷の支配者が交代したことを感づいていた。畏怖の眼差しで見守られる恭介のもとに、奥さまがお嬢さまとともに秘密裡に東京へ出立しようとしているという報告をトメがもたらす。許しも得ずに居間に踏み込んだ恭介は何も知らぬ芙美子お嬢さまを下がらせて、誇りを取り戻したような瑛子を激しく打擲する。暴力に屈してむせび泣く瑛子は寝室に連れ込まれ、贅沢な着物をことごとく剥がれた前手縛りの裸身をベッドの柱に吊り下げられる。尻をさらけ出したみじめな裸身を大きな鏡で見せつけられながら、逃げようとした罰として使用人の振るう鞭を尻たぼに打ち込まれて苦痛に泣き叫ぶ瑛子。屈従をたたき込まれた貴婦人は跪いて後ろ手に緊縛され、胸縄と股縄で絞り上げられた無惨な裸身を柱に繋がれて放置される。数刻後、奥さまは突き上げる激しい尿意に責められながら縛めの裸身をひとり身悶えさせていた。愛液に濡れそぼつ股縄をはずされて便所に曳かれていった瑛子は、洋式便所に腰を落として恭介の眼の前でみじめな排泄の瞬間を曝す。打ちひしがれる瑛子は再び股縄を締められて夕方まで曝され続けた。
 その夜、全裸のまま待たされていた瑛子はようやく現れた恭介に愛玩され、怒張を手でしごきたてながら淫らに秘肉を濡らしていく。それでも貴婦人の気位を捨てきれずに肉塊を口に咥えることを拒んだ瑛子を恭介は後ろ手縛りの仰向け開脚でベッドに縛りつけ、毛布をかけたうえで琴を寝室に連れ出してくる。裸を後ろ手に緊縛された女中と、あられもない姿でベッドに縛りつけられた女主人とが鳴き交わす哀れな悲鳴。恭介は瑛子の眼前で琴を跪かせて怒張をしゃぶらせ奉仕させる。おぞましさにそそけ立つ瑛子は小間使いの前で毛布を剥がれて裸身を曝す脅しに屈して、顔をまたいでさしつけられた執事の剛直に舌を差し伸べていく。屈服の奉仕にはげむ華族の令夫人は、猛り立つ肉を強引に喉の奥に押し込まれ、錯乱しながらの抵抗もむなしく灼熱を注ぎ込まれて汚濁を呑み下す。失神した瑛子は琴の前で毛布を剥がれて、女主人から性奴隷に堕ちた敗北の裸身を曝し上げられる。
[ 8-7 〜 8-12 ]
 瑛子の根強いあらがいを押し伏せながら、誇り高い美夫人への汚辱の調教が日々続いていく。夫との閨房ですら長襦袢を脱ぐことのない慎み深い華族の貴婦人だった身を、丸裸に厳しい縛めの縄を掛けられて召使いの足下に引き据えられ、醜悪な怒張に口を使うよう求められて屈辱に慄える瑛子。後ろ手の縄を天井から吊られ、鞭打たれて火照る肉体をなぶりまわされた瑛子は快美に崩れて恥辱に泣きながら口淫奉仕を受け入れる。全裸緊縛を跪かせて召使いの怒張を舐めしゃぶる極限の羞恥に、陶酔しきったように没入する瑛子は、連れてこられた琴の前で惨めな敗残の奉仕を強いられて泣き叫ぶ。痛ましさに駆られて女主人をかばおうとする琴の裸の尻にも鞭がはじけ、奥方と女中は丸裸で抱き合って暴虐に耐える。
 二人の女を並べての調教はその後も繰り返される。奥方のベッドに転がされ恭介に荒々しく犯された琴は、耐えきれぬよがり歔きと呻きを奥方に曝して凄艶な絶頂を極める。瑛子は琴の愛液で濡れそぼったままの怒張で疼く女体を貫かれ、息を詰めて見守る女中の前ではばかりもなく乱れ歔いて喜悦に昇りつめる。
[ 9-1 〜 9-2 ]
 あられもない崩壊の姿を女中にまで見られた瑛子には、とどまるところを知らない屈服の日々だけが続いていった。後ろ手に縛られた裸身をベッドに開脚縛りにされた瑛子は、裸にされた琴をまたも寝室に引き出されて恥辱に泣き叫ぶ。恭介は女郎屋から買い取った淫薬を持ち出して、羞恥とおびえに悶え泣く瑛子の秘肉に塗り込める。激しい刺戟にのたうって愛液を垂れ流した奥さまは、淫らに腰を振りながら命じられるまま琴に愛撫を求める。疼く肉芽を女中の指で擦りたてられ浅ましい女肉の崩壊を曝して堕ちてゆく瑛子は、琴の手にした張形で責められ、尻に指を埋め込まれながら、恭介の怒張を咥えたてる。三つの秘腔を荒らしまくられた美夫人は総身を痙攣させて反り返り、喉の奥に精を注ぎ込まれて絶頂を極める。
[ 9-3 〜 9-4 ]
 琴の指で尻を抉られながら絶頂を極めた瑛子に対して、本格的なアヌス調教が始まる。指によるアヌス責めを幾度かにわたって繰り返されたのち、後ろ手のM字開脚縛りにされて仰向けに転がされた瑛子に石けん液浣腸がほどこされた。便意に悶え泣いた瑛子は琴に曳かれて便所に連れ込まれ、無残な排便の恥辱をさらけ出す。排泄を目撃した女中の手でアヌスを清められて主人の矜りを打ち砕かれた華族の夫人は、椅子に掛けた恭介の股間に跪いて怒張をしゃぶらされながら催淫クリームを塗りたてた蝋燭をアヌスに抽送され、淫らな喘ぎを噴いて絶頂を極める。排泄器官で悦びをきわめる恥辱にまみれ、繰り返される蝋燭のアヌス責めに馴らされていく瑛子。最後の仕上げのため、恭介は仰向けでM字開脚縛りにした瑛子に肛姦を宣告して、汚辱に泣き叫ぶ美夫人のアヌスに肉の剛直をめり込ませていく。激痛に呻きながら埋めつくされた瑛子は、抽送とともに背徳の喜悦を目覚めさせられて、激しい痙攣とともに絶頂を極め直腸を精で灼かれて悶絶した。
[ 9-5 〜 9-6 ]
 母と執事との情交に感づいて頑なな憂いに沈みこんでゆく内気な娘の芙美子をもまた破廉恥な辱めに遭わせるため、恭介は入浴中の芙美子を襲撃することをたくらむ。いつものように全裸後ろ手に縛り上げてベッドにつないだ瑛子に、恭介は芙美子凌辱の意図を明かし、泣き叫び錯乱しつつ哀れみを乞う母を無視して浴室に向かう。脱衣場に控える琴に手引きされた恭介が全裸になって浴室に踏み込むと、丸裸のお嬢さまは驚愕の悲鳴をあげて、湯に火照らせた清らかな乙女の体をすくみ上がらせる。剥き出しの怒張を曝した男に歩み寄られて恐怖に慄えながら泣きじゃくるお下げの令嬢は、隠すすべもない裸身を力ずくで脱衣場に引きずり出され、湯上がりの稚い体に縄目の恥辱をほどこされていく。後ろ手に縛られ胸縄と首縄で締め上げられたお嬢さまは、腰にバスタオルを巻いただけの哀れな姿で廊下に引き出され、物陰から盗み見る女中たちの好奇の視線に曝されながら、母娘全裸対面の恥辱が待つ瑛子の寝室に向かって縄を曳かれていく。
[ 10-1 〜 10-3 ]
 恭介が芙美子を曳いて瑛子の寝室に戻ると、あぐら縛りでベッドに縛りつけられていた母と後ろ手の縄つきで引きずられてきた娘は、互いの裸を曝し合う恥辱に泣き叫ぶ。腰のバスタオルを剥いで丸裸に剥きあげた芙美子をベッドに乗せあげた恭介は、極度の羞恥におびえわななく令嬢を背後から抱きしめて敏感な素肌をいじりまわす。男の体に密着されて恐怖におののく美少女は、母が恭介の指で肉芽をなぶられて耐えきれずによがり歔きを噴きこぼすさまを息を呑んで見つめる。股を開くことを頑なに拒む芙美子は絶望に泣きじゃくりながら脚を拡げてベッドの両端に縄で縛られ、腰枕を当てられた生贄の秘肉をしらじらとさらけ出す。肉芽をなぞられ乳首を吸われる激烈な刺戟に喉を絞って悶え泣く芙美子は、襞肉を強引にくつろげられて処女でないことを暴かれる。お嬢さまは女学校に入ったばかりの頃、出征前の恋人・佳彦に懇願されて一度きりの交わりを持ったのだった。痛がる芙美子の肉腔を無念を押し隠しつつ責めたてる恭介。琴を連れ込んだ恭介は瑛子の秘肉に淫薬を塗りたてて、のたうつ母を張形で責めるよう琴に命じる。その隣では娘の芙美子もまた、オナニーすら知らぬ敏感な肉芽を残酷に剥きあげられ、淫らな薬にまぶされていく。薬の刺戟で肉の発情を強いられた芙美子は稚い腰をうごめかしながら妖美な疼きにすすり泣く。快美の呵責に耐えきれずに淫液をしたたらせて身悶えたお嬢さまは母の手本に倣うように恭介に向かって愛撫を求め、うずく肉芽をくすぐられつつ生まれて初めてのよがり歔きに総身を顫わせる。琴の操る張形に責められて浅ましい歔き声を噴き上げる母の喘ぎを聞きながら、汗にまみれてのたうつ女体の急所を吸われ責められた芙美子は、母と相次いで女の悦びをきわめて反り返る。恭介は恍惚にけぶる美少女に強引にのしかかって怒張を抉り込み、快美にさまよう稚い女体を強姦の苦痛へと突き落とす。苦悶の呻きを洩らしつつ奥まで串刺しにされた令嬢は、苛酷な抽送にゆさぶられながら体の奥に精を放たれた。
[ 10-4 〜 10-7 ]
 母娘を両側にはべらせて夜を明かした恭介は、翌朝、奴隷に堕ちた母娘を風呂に連れ込んで屈辱の奉仕を強いる。貞操を奪われた全裸の美少女が屈辱にわななきながら男の怒張を握りしめて洗わされる屈服の姿を前にして、恭介は復讐の達成に酔いしれる。芙美子を腰にまたがらせて貫き責めたてた恭介は、怒張を娘の淫液に濡らしたまま次いで瑛子をまたがらせ、腰を振ってよがり悶える母を浅ましい絶頂に突き上げる。恭介はその日の朝食を亡き男爵の席に座って取ることで、美しい母娘を征服して牢屋敷の支配者となったことを女中たちに公然と示した。
 その晩、瑛子の寝室に呼び出された母娘は命じられるまま全裸を曝して、並べて観賞されながら激しく羞じらう。後ろ手に縛られた体を天井から爪先立ちに吊られ、すくみ上がる女体を鞭で打たれる芙美子。娘に代わって同じ姿に吊られた瑛子は、股間の奥に塗られた淫薬の刺戟に負けて淫らに踊る尻を鞭で打ちのめされ、衝き上がる快美に焦らしたてられたあげく娘の前での口淫を受け入れる。跪いて怒張を咥える母の痴態をおぞましげに見つめる芙美子にも、恭介は同じ運命を予告する。恭介の膝にまたがらされてつながった瑛子は、はばかりもないよがり歔きを噴いてすさまじい絶頂を極めた。母の崩壊を目の当たりにして絶望におののく芙美子は、股間に淫薬を塗りたてられて抗えぬ肉の疼きに灼かれていく。全身を上気させて愛液を垂れ流したお嬢さまは、衝き上がる昂ぶりに負けて屈服の言葉を口にする。母親の前でソファに俯伏せにされた芙美子は、浅ましい体位でつながらされる屈辱に呻きながら、突き出した尻のはざまを貫かれていく。大きく抽送される剛直で疼く秘肉を擦りたてられた令嬢はみだらなソプラノのよがり泣きを噴き上げてのたうち、恍惚の極みに痙攣して激しく悦びをきわめる。汗まみれのお嬢さまは緊縛の裸身を恭介の股間に引き据えられ、可憐な唇を開いて濡れそぼつ怒張を咥えさせられる。京堂家の美しい姫君が、操を奪った使用人に女の悦びを教え込まれたあげく、厳しく縛められた全裸を跪かせて怒張を舐めしゃぶる、完膚なき転落と隷属の姿であった。
[ 10-8 〜 10-12 ]
 シベリアに抑留された井筒佳彦の帰還が近づくなか、牢屋敷の支配者となった恭介は権力の限りを尽くして母娘をなぶり抜く。芙美子は婚約者の帰還も知らされず、母と並べて裸身を比べられ、琴の手で浣腸を繰り返される日々を送っていた。令嬢はソファに伏せてスカートをめくり上げ、剥き出しにした尻に浣腸液を注入されて昂ぶりに喘ぐ。恭介は瑛子と芙美子を肘掛け椅子に開脚縛りにして向き合わせ、琴とともに淫らな色責めにかける。母娘同時に秘肉をまさぐられ、こらえきれぬ昂ぶりの声を放った二人は、琴の手で襞肉を淫薬にまぶされ恥辱にむせび泣く。女中のあやつる張形を抽送されてのたうちながら執事の怒張を咥えしゃぶらされた母娘は、淫靡な奉仕に励みつつ快美の呻きを噴き上げて絶頂を極める。浴室で恭介の体を洗わされた母娘はベッドにはべらされ、背徳的な相舐めの淫技を強いられていく。
[ 11-1 〜 11-4 ]
 恭介は芙美子がピアノのレッスンをしている部屋に踏み込んで、羞じらうお嬢さまを抱き寄せ愛玩する。男の股間に跪いて、取り出した怒張をしゃぶりたてるセーラー服の令嬢。真っ昼間から裸にされた芙美子はソファにかけた恭介の膝にまたがらされ、そそり立つ怒張に腰を落としていく。恭介の膝の上で躍らされた美少女は尻の穴をいじられて錯乱の悲鳴を上げながら絶頂を極める。後ろ手に縛られてソファに伏せられた芙美子は、妖美な感覚を覚え始めたアヌスに蝋燭を抽送されて、苦痛のうちにも背徳的な官能を目覚めさせられていく。その後一週間にわたる連日の蝋燭によるアヌス調教で、可憐な令嬢は尻を振りたててアヌスの悦びをきわめることを覚えた。その夜、母とともに全裸で後ろ手に縛られた体を引き据えられた芙美子は、伏せてかかげた尻に淫薬を塗りこめられて快美の喘ぎを噴く。みじめさにうなだれる瑛子にしゃぶらせて濡れそぼった怒張で、お嬢さまの蕾を引き裂いてゆく恭介。激痛に泣き叫びのたうちながら尻を根元まで犯された芙美子は残酷な抽送に凄惨な呻きをこぼしつつ汗まみれになってのたうち、やがて衝き上がる肉の快楽に灼かれて、激しい絶頂の痙攣とともに直腸に精を注ぎ込まれる。尻を犯されながら気をやって失神したお嬢さまを復讐の快感とともに見降ろす恭介のもとに、佳彦の翌日の帰還が電報で告げられた。
[ 11-5 〜 11-8 ]
 動転する母娘をよそに、翌日、恭介は忠実な執事の外面を取りつくろって佳彦を迎えに出る。苛酷なシベリア抑留を経験した佳彦は出征前の鷹揚さを失い、猜疑に満ちた険悪な復員兵へと変貌していた。牢屋敷に帰還して奥さまとお嬢さまに迎えられた佳彦は、芙美子との結婚の予定を今秋に控え未来の主人として牢屋敷に滞在することとなった。真実を知る者たちの緊張のなかで何も知らぬまま主の傲慢さを身にまとっていく佳彦は、その夜、公然たる婚約者の芙美子が夜の営みを頑なに拒もうとするのをいぶかしむ。やがて芙美子が屈して夜ごとの伽にはべるようになって以来、その初心な娘らしからぬ女の成熟ぶりに、佳彦の胸中に猜疑が芽生える。疑念に苛まれて白昼から痛飲しつつ、男爵の遺品の日本刀を持ち出しては憑かれたように素振りに励む佳彦。やがて京堂家に降りかかる陰惨な運命を予告するかのように、烏ノ森の烏たちが不吉なかしましさで鳴き交わしていた。
[ 12-1 〜 12-4 ]
 梅雨を迎えると、佳彦は封印されていた拷問蔵に籠もって素振りに励むようになる。溶姫の怨念に憑かれたかのように錯乱の度を増してゆく佳彦とは対照的に、芙美子は白く痩せ細って殉教の美しさを加えていく。女の悦びを知った肉体を夜毎の情交で責められ、こらえきれずに痴態を曝す芙美子に対して佳彦の猜疑が膨れ上がっていた。床柱に全裸で縛りつけられ陰険に責められながら男の存在を問い詰められ、みじめな奉仕を強いられる芙美子。つのってゆく佳彦の狂気に不安を抱いた瑛子は恭介の部屋に忍んで助けを求める。心細さに慄える瑛子は恭介に抱きしめられ、ひと月ぶりの愛撫に官能を崩れさせる。丸裸に剥かれた瑛子はベッドに横たえられ、恭介のもので貫かれて悦びの悲鳴を放つ。奥方は激しい抽送によがり歔きを噴いて無上の肉の悦びのうちに絶頂を極め、痙攣する子宮に精を浴びせられて失神する。外を激しく降りしきる雨の音のなか、奥方は薄暗い廊下を寝室へと戻っていった。
[ 12-5 〜 12-7 ]
 夜半、恭介は錯乱した琴に眠りを破られる。佳彦の寝室から芙美子の悲鳴を聞きつけて瑛子が二階に登っていったのち、ほどなく新たな悲鳴と物音が響いてきたというのだ。起きだした女中たちがうろたえてたむろする階段の上り口に恭介が駆けつけたとき、二階の寝室からまろび出てきた瑛子が階段に姿を現す。踊り場まで降りて助けを求める瑛子は、日本刀を手にして追いすがる佳彦に背後から斬りつけられ、鮮血を散らして階下に転落する。追い打ちをかけるように階下に降りた佳彦は、激しい憎悪をたぎらせて恭介に詰め寄る。激昂して刀を振りかぶった佳彦に対して、恭介は男爵の遺品の拳銃を構えて、立て続けに弾丸を撃ちこんだ。昏倒して息絶えた佳彦に続くように、深手を負った瑛子もまた恭介の腕の中で事切れる。二階の寝室では、全裸を大の字に拡げて床柱に立ち縛りにされた芙美子が、左胸と股間を刀で抉られておびただしい流血を見せながら息絶えていた。お嬢さまを責め問いながら遂に真相を聞き出した佳彦は、折しも様子を見に現れた瑛子の姿にさらに逆上して、姦通を犯した婚約者に死の制裁を加えたのだった。こうして京堂家の血筋は一夜にして滅び、あとには牢屋敷の後始末を委ねられた忠実な執事としての恭介だけが残された。
[ 12-8 〜 12-10 ]
 【現代】恭介の次男である「私」こと千草忠夫は長い手記を読み終え、父の復讐の執念がもたらした惨劇に戦慄する。おのが身中に流れるのが恭介の血であれ、あるいは男爵の血であれ、私の人生は無残な好色の血に決定づけられ、淫靡なSM小説家となる運命を定められていたのだ。暗澹とする私の胸中に浮かび上がる、幼い日に見た皮肉な父の面影。それは現代に受け継がれた牢屋敷の漁色の血を、さらに猛らせんと荒ぶるようであった。
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