大き過ぎもせず小さくもなく、お嬢さま育ちの花嫁にふさわしいういういしく張りのある乳ぶさだった。
美貌の花婿に抱きすくめられ情熱的な口づけを浴びる今日子は、隣室から覗き見られているとも知らずに昂ぶった喘ぎを洩らしていく。だが謙介は、初夜の期待に胸を弾ませる花嫁に対して自分がインポであると偽りの告白をし、それを克服するためと称して今日子にSMプレイを迫る。初心なお嬢さま育ちの甘い夢に冷水を浴びせられて困惑する今日子は、愛する夫の強引な要求を拒み切れず、シャワーも浴びていない無垢の体を玩弄の生贄にされていく。純白のドレスを脱がされスリップ姿にされた花嫁は、マジックミラーになった鏡と向き合ったベッドの柱に両手を吊られて立ち縛りにされ、羞じらい悶える体から甘い囁きとともに下着を脱がし取られていく。謙介の口づけに溺れながらスリップを剥かれ、ピンクのブラジャーとパンティをはずし取られた今日子は、真っ白な処女の裸身を曝して羞じらいに泣きむせぶ。全裸になった謙介の股間にそそりたつ怒張の大きさを目の当たりにして、衝撃に息を呑み恐怖に慄えあがる無垢な花嫁。謙介は処女の新妻の美しい裸身を鏡の向こうに見せつけるように、羞じらいに悶える真っ白な女体をなぶりまわし揉みたてる。吊りを解かれた今日子は謙介のなすがままに麻縄で後ろ手に縛りあげられていく。胸縄と首縄を掛けまわされ乳ぶさを厳しく絞り上げられた花嫁は、生まれて初めて知る縄掛けの屈辱に慄えながら、敏感になった乳首をいたぶられつつ股間を濡らして妖しい快美感に悶え抜く。ベッドに運ばれた今日子はぐったりと投げ出した下肢に縄を掛けられ、ベッドの柱に開脚縛りにされていきながら、もはやあらがう気力もなく羞じらいと絶望の叫びを噴き上げる。
初心な花嫁が淫虐なSMプレイに屈服させられていく光景の一部始終をマジックミラーを通して覗き見ながら、隣室では、昂ぶりきった佐古もまた全裸にした佑子に口を使わせ、後ろ手に縛りあげた愛人の濡れそぼつ股間をいたぶりまわしていた。
謙介がこらえにこらえたものを激しく爆発させると、生まれて初めて男の精で子宮を灼かれた花嫁は、ヒィと弱り切った悲鳴と共にふたたび失神におちいった。
後ろ手に緊縛されたままベッドに仰向け開脚縛りにされた初夜の花嫁は、どこも隠すことのできない処女の裸身を花婿に見降ろされ、極限の羞じらいにまみれてすすり泣く。謙介によって仕掛けが操作されると強烈な照明が今日子の裸体を照らし上げ、解剖台に固定された蛙のように破瓜の時を待つ花嫁の白裸がベッドの天蓋の裏に現れた鏡に映し出される。羞恥の極まりに悩乱して叫びたてる今日子の股間の覗き込んだ謙介は、発情して濡れそぼつ秘肉を指でくつろげて丹念に観察する。これまで謙介にも明かりの下では見せたことのなかった処女の性器をあらためられ、濡れきった秘裂に舌を這わされる今日子は、羞恥のなかに送り込まれる快感をこらえきれずにかぼそくよがり歔く。あらがいの気力をなくしてぐったりとなった花嫁の股間に腰を割り込ませた謙介は、これから自分好みに調教していく新妻の美しさに満悦しつつ、猛りたつ怒張を処女の秘肉に押し込んでいく。激痛に絶叫を噴いてのけぞった今日子は白い股間に鮮血を散らしつつ泣き叫び、女の肉を深々と貫き通されて失神する。処女凌辱にも等しい破瓜の儀式を終えた謙介は怒張を抜き去ってから今日子を目覚めさせ、疼痛と羞恥に弱り切った花嫁を再び犯していく。苦痛に泣き叫びながら剛直を挿入され抽送される今日子は、無垢の子宮に生まれて初めての精をたたき込まれてまたも失神した。
謙介と今日子の初夜の儀式を覗き見ながら、佐古は佑子を腰にまたがらせてつながっていた。激しくゆさぶりたてられた佑子は淫らなよがり歔きを噴き上げ腰を顫わせて絶頂を極める。新婚夫婦の初夜を覗き見ながら美しい愛人とともに悦びをきわめて満足した佐古は、夜も更けてからXフロアを後にするのだった。
グンとのけぞりつつ、今日子は総身を顫わせて悦びのあかしを激しくほとびらせた。
謙介は新婚旅行の間じゅう新妻に淫らな調教をほどこし続ける。帰国するころには、今日子は後ろ手に縛られた全裸を夫の足元に跪かせ、怒張を口に咥えて奉仕したうえに口中に注ぎ込まれる精を呑み下すまでに馴致されていた。桃苑会の知人である谷口外志夫を挨拶に訪れた謙介は、上城しのぶを屈服させて満悦している外志夫とともに女体調教の楽しみを語り合う。慎ましげな新妻はその日一日、ドレスの下にパンティを許されずアヌスにローターを埋めこまれていた。新居のマンションに帰宅した今日子は、毎週土曜と決められた調教を宣告されて羞じらいにうなだれる。荒々しく愛撫されながら、今日子は昂ぶるままに夫の怒張を引っ張り出して手でしごきたてる。謙介の股間に正座して怒張をしゃぶりたてながら服を脱ぎ去った今日子は、白く柔らかな女体を朱縄で後ろ手に緊縛され、ローターを埋められたままの体を室内の曝し柱に立ち縛りにされる。羞じらいに身悶える新妻はローターの振動を入れられて快美な刺戟に悶え抜き、秘肉をあからさまに濡らしつつ淫らな屈服の言葉を口にする。ベッドに転がされた今日子は官能に爛れた秘肉を貫かれ、謙介の巧みな抽送で責めたてられて肉欲の高みへと追い上げられていく。剛直を尻のローターと擦り合わされた初々しい新妻は、生まれて初めての女の悦びをきわめて総身を痙攣させつつ反り返る。朦朧となった今日子は爛れる女体をさらに責めたてられ、再び絶頂を極めると同時に精をたたき込まれる。
翌朝、目覚めた今日子は快楽の余韻に火照る体を謙介に愛撫されて淫らに昂ぶる。命じられるままに夫の腰にまたがってつながった新妻は、乳ぶさを弾ませ腰を振りたてながら、汗まみれの裸身を顫わせて激しく昇りつめる。
口で言いながらも、佐古はあの小柄な色白な新妻が夫の大きなやつを尻の穴に無理やり受け入れさせられて泣き叫んでいる図を想像して、興奮せずにはいられない。
謙介は佐古と談笑しながら、今日子の調教の進み具合を得意げに報告する。「犀の会」への入会を求める謙介に対して佐古が示した条件とは、他の会員一名の紹介に加えて、自分の女を会員たちの面前で辱めて見せることであった。初心な新妻を公開プレイを受け入れるまでに調教するという淫虐な思いつきに、謙介はかえって嗜虐の欲望を昂ぶらせる。
縦縄を締め上げられた今日子は悲鳴を上げて腰を揉んだ。
堀江謙介・今日子の若夫婦は、かつて初夜を過ごしたXフロアの同じ部屋を予約して訪れる。今日子は二か月の間に、お嬢さま育ちの処女から初々しい新妻へと変貌を遂げていた。部屋に連れ込まれ、夫に命じられるまま全裸になった今日子は、つい先ほど恥毛を剃り取られた無毛の下腹を曝し、四つん這いになって突き出した尻から埋めこまれていたパールローターを引き出される。秘肉を濡らして発情する新妻は、クリームを塗り込められたアヌスに調教用の淫具を挿入されたうえ、柱を背負って両手を頭上に朱縄で吊られる。羞じらいにけぶる裸身をうねらせる今日子は、瘤のついた股縄を股間に巻き締められて淫靡な刺戟に喘ぎ歔く。同じ時間にXフロアで開かれる講演会への招待を受けていた謙介は、肉欲に灼かれる妻を立ち縛りのまま放置して部屋を後にする。ひとり部屋に残された今日子は、窃視の欲望を抑えかねて覗き部屋に忍び込んだフロア・チーフに隅々まで見られているとも知らず、両手吊りの裸身を妖しくうねらせて快美に身悶えていた。
謙介は部屋に一人残してきた妻のことが気になって尻を浮かしかけては、また話の面白さに魅かれて、もう少しもう少しと退席を一寸延ばしにしていた。
謙介が今日子を放置して出席したのは、団鬼六に次いでSM小説界の最古参と言われ、人前に姿を現さないことで名高いSM作家・千種忠平(ちだねちゅうへい)の講演会であった。小ホール「修羅の間」で秀一郎に紹介された千種は、近眼鏡の奥に小さな眼を炯らせている猫背のみすぼらしい老人で、女をさまざまに責めなぶる多彩なSM作品群を生み出してきたエネルギーを思わせない外貌ながら、説得力に富んだ講演で謙介を惹きつける。「自分は大勢の前で話すのは嫌いだが、秀一郎に提示された「犀の会」名誉会員の地位につられてこの講演を引き受けた。かつて勤めていた教員の仕事が嫌でSM小説を書き始めたが、執筆で生活できるようになったために教員を辞し、そのおかげで教員生活のストレスからかかった心臓病の発作はもう出ない。SM小説を書くことは自分にとってストレス解消で、性の遊びでストレスを発散している「犀の会」とは共通する。しかし自分には実地のプレイ経験があまりなく、想像力を駆使して女を責めるほうが好みである。というのも想像力によって構成された小説の世界でこそ、一点の欠点もない完璧な女体を現出できるからだ。経験した印象が時を経て濾過された後に、初めて随筆の筆を執るべきだと言った内田百閧フ見解に賛成である。作家の想像力から発した小説が読者の想像力に訴えることもあるのであって、晩年の谷崎潤一郎や川端康成によるエロチックな作品はその例証である。」
何も知らなかった生娘をここまで仕上げたことに、男としての満足感がこみ上がる。
謙介が早々に講演を中座して部屋に戻ると、股縄をかけられた新妻は正面の鏡に映るおのが浅ましい裸形を眼にしつつ、羞じらいに身悶え発情しきっていた。淫液を吐き散らす妻の秘肉の痴態を揶揄しながら、謙介は今日子の汗まみれの裸体をなぶりまわす。引き剥がすように股縄をはずされた今日子の秘裂は、肉欲に爛れきった淫らな有様をさらけ出していた。今日子を立ち縛りから解いた謙介はぐったりとした新妻を朱縄で後ろ手に縛りあげる。再び欲望を抑えきれなくなったフロア・チーフが覗き部屋から凝視していることも知らず、二か月前に処女を失ったばかりの良家の若妻は第二の処女を奪われるために下肢をあぐらに縛られてベッドの上に俯伏せに押し伏せられる。アヌスにクリームを塗り込められた尻を淫らに振りたてた若妻は、調教によってゆるみ切った肛門に謙介の巨大な剛直を押し込まれていく。激痛に絶叫を絞りながら怒張を根元まで埋め込まれて錯乱する今日子。尻を貫く肉塊を激しく抽送され揺さぶられた今日子は、やがてこらえ切れぬ快楽の虜となって、凄艶な呻きとともに絶頂を極め、痙攣する肉の奥に灼熱をたたき込まれる。
結婚以来、ほとんどプレイのたびごとにこの鏡の前に恥ずかしい姿を立たされてきた。
週に一度の調教を夫から施される日々のなかで、今日子は新妻の初々しさのうちにも艶めかしい女の成熟美をその体に加えるようになってきていた。調教の日の夜、裸身にバスタオルを巻いただけの姿で風呂から上がってきた今日子は、バスタオルをむしり取られて全裸で謙介の股間に跪き、怒張を口に咥えて服従の奉仕にふける。普段は清楚な新妻の全裸奴隷姿に昂ぶる謙介は、今日子をソファに俯伏せにさせ、アヌスに自分の手で淫薬を塗り込めさせる。尻の穴に指を突っ込んで淫らなクリームを塗り込めた今日子は、朱縄で後ろ手に緊縛され、厳しいいましめに被虐の陶酔を高めていく。朦朧としながら夫の怒張をしゃぶらされた後、今日子は鏡の前に縄尻を吊られて淫らに身悶えるおのが裸形を見せつけられる。下腹の繊毛を失って羞じらいと情欲にうねる白い肉は、かつての初夜の処女の肉体に数知れぬ夫の愛玩を加えられて、眼を瞠るほどの変化を遂げているのだった。
今日子は乳首を鋭く尖らせた乳ぶさが重たげに揺れ弾み、腰が鞭を受け入れて悩ましげにうねるのを、焦点の定まらぬ瞳に見た。
アヌスの疼きに身悶える今日子は尻を鞭でしばき上げられて、苦痛と快楽の悲鳴を噴きこぼしながら秘肉を淫らに濡らしていく。肉欲の解放を求めて哀訴する若妻は吊りを解かれ、後ろ手縛りのまま三面鏡の前に引き出される。スツールに掛けた謙介の膝の上に前向きにまたがらされ、剛直に尻を貫かれた今日子は、娘時代から愛用していた三面鏡に映し出されたあまりにも浅ましいおのが裸形に痛切な悲鳴をほとばしらせる。脚を大きく割りくつろげられ、淫液を吐き散らす秘肉と太い肉棒を咥えた尻穴のありさまを見せつけられて眼も昏む羞恥と快楽にのたうちまわる新妻。うつろな秘腔を愉悦にわななかせる今日子は、淫らに顫える股間の唇にルージュを塗りたくられ、まがまがしく化粧された肉の割れ目に黒い淫具を呑み込まされていく。前後の秘腔を埋め尽くされ、気の遠くなるような羞恥に朦朧となった今日子は、謙介の手で激しく抽送される淫具の刺戟に腰を振りたててのたうちまわり、喜悦の叫びを噴き上げながら激しく昇りつめる。謙介は陶然となった今日子のアヌスをさらに責めあげ、よがり歔き錯乱する妻の汗まみれの肉を再び悦びの痙攣に突き上げつつ、今日子の直腸に激しく精を注ぎ込む。