「お兄さま、好き――」
大野木圭吾の家の屋根裏部屋には、圭吾のただ一人の肉親である妹の千秋が暮らしていた。良家の娘として二十歳のときに嫁いだ千秋は二十五歳で離縁されて出戻ったのを機に頭の変調をきたし、圭吾に見守られながら放恣な生活を送っていたのだ。春の午後、長襦袢から胸元をはだけて呆けたようにラジオに聞き入っていた千秋は、屋根裏部屋に上がってきた圭吾が外出することを告げると駄々をこねてすがりつき、実の兄に向かって淫らな愛撫を求める。背徳の振る舞いと知りつつ千秋の淫靡な誘惑を退けることができない圭吾は、せがまれるがままに千秋の体を柱に縛りつけ、はだけた胸乳を吸いたてて愛撫する。兄に愛玩されて快美にすすり歔く妹の泣き声は、さながら、おのが頽廃的な運命に対する嘆きのようにも聞こえるのだった。
老人にほめられて、千秋はパアッと羞じらいを刷き、ふと羞恥に貫かれたように、両手で股間を押さえて、キュウと股を閉じ合わせた。
千秋を探して月夜の裏庭にさまよい出た圭吾は、裏手の墓地にある大野木家代々の墓に行き当たって、無念の死を遂げた父のことを回想する。中学校の校長だった兄妹の父は、千秋の離縁と発狂に落胆するのと時期を同じくして、学校で起こった生徒の事故死の責任を取らされて辞職した。失意のうちに世を去った父の無念こそは、この土地の教育界に対する圭吾の深い怨念の源泉だったのだ。墓地のある慈恩寺の境内に入り込んだ圭吾の姿に気づいた和尚の光覚は、千秋を保護していることを告げて圭吾を庫裡に招き入れる。長襦袢一枚のしどけない姿で人目もはばからずに兄にまとわりつき、亡き父を見たと訴える狂女の妹。庫裡の中には、和尚のほかに父と年格好の似た老人が座を構え、和尚の妻の奈美が湯文字一枚の裸身を床柱に十文字に磔にされて羞じらいに悶えていた。千秋に父のように懐かれている但馬と名乗る老人は、千秋の口から聞かされた兄妹の境遇に同情を示して、光覚和尚とともに設けていた淫らな酒宴に飛び入りの兄妹を招き入れる。和尚は磔にされた奈美を圭吾の眼前に曝しあげ、三十代半ばの熟れた裸身をなぶりあげる。但馬老人にけしかけられた千秋は羞じらい悶える奈美にまとわりついて乳首を吸いたて、淫らな愉悦に崩れる女体から湯文字をほどき去って全裸をさらけ出させる。理性の箍もはずれたまま兄妹の秘密を口走るのに狼狽する圭吾の前で、千秋は老人に促されるままみずからも全裸を曝して奈美と並べ立てる。圭吾はあまりの淫らな光景に耐えきれなくなって、強いて千秋に長襦袢を着せてその場を辞する。無邪気な千秋から母親のように慕われて名残を惜しまれた奈美は、眼を涙にけぶらせつつ千秋の口づけを受け入れる。
「ね、お兄さま。お父さまったら、千秋のおしっこするの見せろ見せろっておっしゃるのよ。エッチなお父さま」
和美の母親の不倫相手の正体を突き止めたとの連絡を受けて但馬邸を訪れた圭吾は、再びもの狂いの時期を迎えていた千秋に迎え出られ、老人の前ではばかりもない愛戯に引きずり込まれる。勧められるまま湯殿を使うことになった圭吾に、屈託もなく付き添う千秋。裸の兄妹は入浴とも愛戯ともつかぬ湯殿での絡み合いに昂ぶり、千秋は圭吾の腰にまたがって激しく絶頂を極める。但馬老人は入浴後の無邪気な千秋を侍らせつつ、件の男が県財務課長で次期知事候補でもある林達明だと圭吾に明かす。知事のひとり娘・静子を後妻に迎えている林達明には先妻の子の兄妹がいたが、妹の林しのぶは、圭吾が担任するクラスの女子生徒であった。皮肉な巡り合わせに驚きつつも、学校で林しのぶが垣間見せている非行の背後の複雑な家庭環境を察して納得する圭吾。老人は不倫の背後にあるさらなる教育界の闇を嗅ぎ当て、林静子・林しのぶの母娘にもやがて毒牙を伸ばすことを圭吾にほのめかすのだった。話を切り上げた老人が圭吾を奥座敷に招き入れると、そこには布団に大の字に縛られた民子が仰向けに横たわっていた。体に掛けられた長襦袢を剥ぎ取られて一糸まとわぬ裸体を客人の前にさらけ出されて激しく羞じらう民子は、股間にバイブレーターを埋め込まれたまま千秋に愛撫されて悶え泣く。老人は林達明を籠絡するため、その行きつけのクラブ『まどか』に民子をホステスとして送り込もうと画策し、送別を兼ねてその女体を責めなぶっていたのだ。裸になった千秋が民子の体の上に逆しまにまたがって繊細な愛撫を加えると、為すすべもなく昂ぶらされていく二十八歳の美女は、拡げて縛められた左右の両手に老人と圭吾の怒張を握らされて奉仕させられる。淫らな愛撫に屈してのけぞり絶頂を極めた民子は、股間から抜き取られたバイブレーターを口に咥えさせられながら、圭吾との情交を承諾させられる。大の字を解かれて後ろ手に縛られ、仰向けに転がされて圭吾に犯された民子は、激烈な快楽にのたうち激しく腰を使いながら昇りつめる。圭吾は射精することなく、伸びきった民子の体をつながったまま背面座位に抱き上げて老人と千秋の前でなおも責める。怒張を咥えて濡れそぼつ股間を千秋になぶられ、歔き喘ぐ口に老人の怒張を押し込まれつつまたも絶頂を極める民子。それでも許されずに対面座位でさらに揺さぶられた民子は続けざまに気をやって伸びきる。圭吾はぐったりとなった美女を引きずり起こして正座させ、屈服の愛液に濡れそぼつ怒張をしゃぶらせたうえ、俯伏せに尻をかかげさせた民子の尻に剛直を押し込んでいく。凄惨な快楽に呻きのたうった民子は肉欲の咆哮をあげながら直腸に灼熱をたたき込まれる。
夏休みを前にした父兄懇談会で、林しのぶの母親・林静子に初めて会った圭吾は、三十過ぎの人妻の清楚な美しさに驚嘆する。娘の素行不良の懸念を指摘されて困惑する美しい継母に教師として注意を与えながら、邪悪な欲望をつのらせる圭吾。静子の様子を伝え聞いた老人は、やがて美夫人と拷問蔵で対面するときのことを予告しつつ、林達明が民子の誘惑にかかったこと、そして秋吉真喜子が妊娠して挙式を早めたことを圭吾に告げる。老人が仕組んだ周到な陰謀は、美しい女たちの運命を着実に蝕み始めていたのだった。
千秋は夫人のそんな様子を傍に見ながら、揺籃をゆするように、ゆっくり腰を動かしている。
羞恥と狼狽にすくみ上がる峰子をよそに、圭吾は覗き見ていた千秋と太郎を座敷に招き入れる。二人は来客で多忙な但馬老人に許されて、折しも圭吾を訪ねてきたところだったのだ。もの狂いの千秋は兄にまつわりついて怒張を握りしめつつ、驚愕に眼を瞠る峰子の前で背徳的な口づけを交わし、峰子の愛液に濡れ光るものを口に咥えてしゃぶりたてる。圭吾から峰子夫人の体を無造作に与えられた太郎は、恐怖に尻込みする美夫人に掴みかかって押し伏せ、剥き出しにした巨大な剛直で峰子を怯えさせる。峰子を縛るための縄を取り出そうと押し入れを開いた太郎は、そこにみじめに泣き濡れていた全裸緊縛猿轡の和美を見つけて座敷に引きずり出した。思いもかけず娘の浅ましい裸を眼にして驚愕に叫びたてる峰子と、悲痛に泣き呻く和美。男たちの非道をののしりたてる峰子は座卓の上に仰向けに転がされ、四肢を大きく拡げて固縛される。床柱に立ち縛りにされて母を見降ろす和美の前で、父の仇にあたる女と知ってか知らずか、ふいに狂笑を爆ぜさせた千秋は怯えてもがきたてる峰子の股間の割れ目を指でこじ開けて唾を吐き込み、二本の指で残酷にいじりたてる。狂女の手で肉芽をくじられて恐怖と刺戟に泣きわめく峰子。圭吾は千秋をなだめて、浴衣姿をはだけた妹をあぐらの腰にまたがらせてつながっていく。兄妹が禁断の愛戯にふけるなか、太郎は剛直で峰子の秘裂をなぞりあげ、娘の前で美夫人の汚辱の絶叫を絞り取る。黒人の巨大な剛直を子宮まで埋めこまれて絶息したように伸びきった峰子は抽送とともに送りこまれる凄まじい快楽にのたうち、太郎を満足させなければ娘に身代わりをさせるという脅しもむなしく、ひとりで昇りつめて総身を痙攣させて悶絶する。同時に千秋を昇りつめさせた圭吾は、飽満した妹を風呂場へと送り出す。太郎は和美の立ち縛りを解いて、眼前の淫景に秘肉を濡らしていた美少女をあぐらの上にまたがらせていく。娘が黒人に犯される無惨な光景に泣き濡れる峰子は、圭吾の手でいましめを解かれて後ろ手に縛られ、背面座位でアヌスを貫かれる。太郎の腕の中でつながったまま前向きにされた和美は、同じ姿で圭吾に尻を犯されている峰子と向き合わされる。あまりの辱めに顔をそむけ合いながら、全裸の母と娘は、快楽に崩れていく淫らなすすり泣きを響かせ合うのだった。
ヒイーと喉を絞り、いく、いくと泣き声をあげて、千秋は白い尻を激しく衝き上げ、そしてぐったり崩れた。
大の字に吊られた真喜子は、不敵な笑いを浮かべて入ってきた男がかつて振った大野木圭吾と知って驚愕と羞恥の悲鳴を噴きあげる。知り合いの男に妊娠した全裸を曝す屈辱に激しく身悶えながら、圭吾の卑劣な振る舞いをなじり、その顔に唾を吐きかける勝ち気な女教師。妹を離縁させられ父を憤死させられたことに対する佐倉家への恨みを言いつのった圭吾は、卑劣漢に処女を奪われたことを知って汚辱に慄える真喜子を意地悪くからかいながらいたぶる。門字柱がビデオカメラの正面に据えられ、泣き叫ぶ真喜子の体を圭吾と太郎が前後から責めなぶっていく。背後に立った太郎に乳ぶさを揉まれ尻をおびやかされながら、大きく拡げた股間に圭吾の操るバイブレーターを抽送されつつ肉芽をいじられた真喜子は、女の悦びを知った新妻の体を痙攣させて激しく昇りつめる。惨めさに首を折ってすすり泣きつつ、いやらしく口を寄せてくる圭吾を最後の気力で拒みとおす真喜子の尻に、立ったままで浣腸液が注ぎ込まれる。大の字の裸体にあぶら汗を噴いて排泄苦にのたうつ真喜子の前に、呼び出された千秋が現れて無邪気な好奇心をあらわにする。夫の先妻だった女に無惨な姿を曝して屈辱に絶叫する女教師は、便意に負けて屈従の言葉を口にさせられ、吊りから降ろされると千秋の手で足元に置かれたオマルに浅ましい排泄を遂げる。休む間もなく四つん這いにされて再び百CCの浣腸を注入された真喜子は、暴発をこらえるアヌスに太郎の指で栓をされつつ、圭吾の怒張をしゃぶって奉仕させられる。上体を引き起こされた真喜子は敗北の表情を千秋の眼に曝し、圭吾に促された千秋の平手打ちを泣きじゃくる頬に叩きこまれつつ、再び無惨な排泄の姿を曝した。風呂場で体を洗われた真喜子は、観念しきった体を圭吾の縄で後ろ手に縛り上げられる。上体をソファに押し伏せられて圭吾の怒張を咥えさせられつつ、千秋の手でアヌスにワセリンを塗り込められる汚辱に泣きじゃくる真喜子。真喜子の背後にまわった圭吾は濡れそぼつ秘肉を貫いて怒張を愛液にまぶした後、ワセリンを塗り込められた尻を串刺しにしていく。苦鳴を噴きながら尻を埋めつくされた真喜子は、抽送がもたらす激烈な肉の快楽に踊らされるままにのたうち、息も絶えだえになって繰り返し昇りつめる。生汗を噴きよだれを垂れ流して立て続けの快楽にのたうちまわる美貌が、太郎のカメラに余すところ泣く収められた。射精せずに真喜子から離れた圭吾に代わって、太郎が後ろから真喜子の尻を犯し、あぐら座りのなかに背面座位に引き起こす。尻を貫かれた孕み腹の裸体をビデオカメラに正対させたまま、呆けたように哀訴しつつ責めあげられていく真喜子の傍らでは、圭吾と千秋が背徳の近親愛戯に溺れて愉悦をむさぼる。ソファに押し伏せられた千秋は兄の怒張で秘肉を貫かれて喜悦の声を噴きあげながら絶頂を極める。この世のものならぬ肉欲の地獄にのたうつ真喜子は、千秋の愛液に濡れた圭吾の怒張を口に押し込まれ、上下から同時に責めたてられる。幾度となく悦びの痙攣をきわめ体中の体液を絞り尽くして悶え抜く真喜子の女体に、二人の男が同時に精を放ち、新妻となった美貌の女教師は直腸を灼熱で灼かれながら喉にしぶく精を呑み下した。