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贄の花

美しさゆえに誘拐され地下牢に監禁された人妻と娘。狂った兄妹により古都の武家屋敷で繰り広げられる陰惨な倒錯の性宴。

 
 秋の北陸を観光に訪れた美しい母娘は、ただその美しさゆえに狙われ、理不尽な誘拐の罠に陥れられた。悪徳運転手・寺田八十平に騙されて母娘が拉致された先は由緒ある武家屋敷。色欲に狂った主人・鬼川鱗一郎と近親相姦の妹・鬼川千鶴が支配する屋敷の地下牢で、母・檜垣世津子は言語に絶する凌辱を受け、娘・檜垣とも子は恋人の眼前で処女を奪われる。
 地下牢に閉じ込められ、連日繰り返される性の宴に翻弄されて官能に舞い踊る女たちの裸形。狂った男の妄念が具現化してゆく被虐の凌辱図絵は生贄の心までをも蝕んでゆく。だが、乱淫の中に自ら腐敗してゆく倒錯の世界にもやがて破滅の時が訪れ……。
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文献
贄の花
贄の花 :当サイト典拠
(日本出版社,2002年)
贄の花
(日本出版社,1993年)
贄の花(全2巻)
(日本出版社,1984年)

登場人物

令嬢・OL 21歳 自由意思型
処女 勝気
おにかわ ちづる: 鱗一郎の異母妹。無毛症。
 
剥衣 環視 撮影 剃毛 排泄 近親 愛撫 絶頂 張形 座位 後背 荒淫 菊門 緊縛 吊刑 磔刑 口淫 強姦 輪姦 監禁 服従 鞭打 破瓜 拷問 刻印
読者評価 96 位/400人中 [ 4286 pts: 基礎票2783+読者票1503
人妻・愛人 30歳 長期監禁型
処女 勝気
ひがき せつこ: とも子の義母。夫は出張中。
 
剥衣 環視 撮影 剃毛 排泄 近親 愛撫 絶頂 張形 座位 後背 荒淫 菊門 緊縛 吊刑 磔刑 口淫 強姦 輪姦 監禁 服従 鞭打 破瓜 拷問 刻印
読者評価 24 位/400人中 [ 13368 pts: 基礎票8558+読者票4810
女子高生 16〜17歳 長期監禁型
処女 勝気
ひがき ともこ: 世津子の義理の娘でおかっぱの美少女。都内の高校の二年生。片山武夫と恋人。
 
剥衣 環視 撮影 剃毛 排泄 近親 愛撫 絶頂 張形 座位 後背 荒淫 菊門 緊縛 吊刑 磔刑 口淫 強姦 輪姦 監禁 服従 鞭打 破瓜 拷問 刻印
読者評価 124 位/400人中 [ 3504 pts: 基礎票1475+読者票2029

場面構成

贄の花 千鶴 世津子 とも子
[01]母娘・金沢にて [ 1-1 〜 1-4 ] 千鶴 - -
[02]罠に落ちた世津子 [ 1-5 〜 2-1 ] - 世津子 -
[03]恋人たちの誘拐 [ 2-2 〜 2-5 ] - - とも子
[04]全裸の女囚 [ 2-6 〜 3-3 ] - 世津子 とも子
[05]曝された世津子 [ 3-4 〜 3-5 ] - 世津子 -
[06]羞恥の恋人たち [ 3-6 ] - - とも子
[07]世津子蝋涙責め [ 3-7 〜 4-2 ] - 世津子 -
[08]剥かれる女子高校生 [ 4-3 〜 4-4 ] - - とも子
[09]世津子張形責め [ 4-5 ] - 世津子 -
[10]美少女官能崩壊 [ 4-6 〜 5-3 ] - - とも子
[11]穢される世津子 [ 5-4 〜 5-6 ] - 世津子 -
[12]恋人の前の処女蹂躙 [ 5-7 〜 6-2 ] - - とも子
[13]母娘尻並べ [ 6-3 〜 6-5 ] - 世津子 とも子
[14]千鶴の誘惑 [ 7-1 〜 7-2 ] 千鶴 - -
[15]娘の性感開発 [ 7-3 〜 7-5 ] - 世津子 とも子
[16]世津子の屈従 [ 7-6 〜 8-2 ] - 世津子 -
[17]美少女肉人形 [ 8-3 〜 8-5 ] - - とも子
[18]世津子屈服の朝 [ 8-6 〜 8-7 ] - 世津子 -
[19]恋人たちの交わり [ 9-1 〜 9-2 ] - - とも子
[20]母娘快楽漬け [ 9-3 〜 9-7 ] - 世津子 とも子
[21]狂気 [ 10-1 ] - - とも子
[22]地下牢の性調教 [ 10-2 〜 10-7 ] - 世津子 -
[23]千鶴の身売り [ 11-1 〜 11-3 ] 千鶴 - -
[24]果てしなき責め [ 11-4 〜 11-7 ] - 世津子 とも子
[25]監禁肉人形 [ 12-1 〜 12-4 ] - 世津子 とも子
[26]世津子の責め問い [ 12-5 〜 13-1 ] - 世津子 -
[27]地下室の狂宴 [ 13-2 〜 13-5 ] - 世津子 とも子
[28]母娘の剃毛 [ 13-6 〜 13-7 ] - 世津子 とも子
[29]母娘相姦 [ 14-1 〜 14-2 ] - 世津子 とも子
[30]最後の朝 [ 14-3 〜 14-5 ] 千鶴 - -
[31]破局 [ 14-6 〜 14-8 ] 千鶴 - -
 朝まだき、金沢の錦城市に残る武家屋敷・鬼川邸に響き渡る雄叫び――。それは幻視に取り憑かれた当主・鬼川鱗一郎が錯乱して放つ居合いの叫びであった。狂った当主によって縛められ地下蔵に閉じ込められていた裸の女は、21歳の異母妹・千鶴。無毛症の妹は兄の手で排泄を導かれ四つん這いに掲げた尻を打たれたあげく、背徳の近親姦に溺れゆく。
 時は秋、東京に住む人妻・檜垣世津子は連休を利用して待望の金沢観光に赴く。アメリカ出張中の夫に代わって世津子に同行する高校二年の義理の娘・とも子もまた、金沢に転校したボーイフレンドとの再会に胸躍らせていた。
[ 1-1 〜 1-4 ]
 【一日目】とも子とボーイフレンドの片山武夫をデートに送り出した世津子は、乗りあわせたタクシーの運転手・寺田八十平の勧めに応じるまま、鬼川邸の中へ案内される。蒼古とした武家屋敷で世津子を迎えた邸の主人・鱗一郎と妹の千鶴の病的な美しさに戸惑う世津子。不義の奥方を閉じ込めた地下牢へ導かれた世津子は狂気を剥き出しにした兄妹によって捕らわれる。すべては美しい女を主人に捧げるための八十平の計略だったのだ。
[ 1-5 〜 2-1 ]
 母と待ち合わせるためホテルに戻ったとも子と武夫は、現れたタクシー運転手・八十平に欺かれて鬼川邸へと連れ込まれ、千鶴と鱗一郎に迎えられる。刀で脅されてとも子と引き離された武夫は千鶴によって衣服を剥がれ、縄がけされたとも子は地下牢に閉じ込められた世津子と再会する。着物を剥がれ長襦袢姿で縛られた囚われの世津子に、八十平は鱗一郎への貢ぎ物にされる母娘のこれからの運命を語って聞かせる。
[ 2-2 〜 2-5 ]
 全裸に剥かれて千鶴に曳かれてきた武夫は世津子と同じ牢にぶち込まれ、牢の中から母と恋人が見守る前で八十平はとも子のドレスを剥きにかかる。娘を救うため貞操を捧げることを承諾した世津子は、武夫の手で縄を解かれ、環視のなかで自ら裸を曝していく。最後のパンティ一枚を八十平に剥かれた世津子は緊縛されて牢から曳き出され、泣き叫ぶとも子の前を鱗一郎と八十平に曳かれていった。
[ 2-6 〜 3-3 ]
 世津子は八十平に全裸を曳かれて女人磔刑図の掲げられた奥座敷へと連れ込まれ、鱗一郎の手に委ねられる。狂気に憑かれた鱗一郎は世津子を不義をはたらいた奥方に見立てて、床柱に立ち縛りにしたうえでなぶりまわす。
[ 3-4 〜 3-5 ]
 八十平は地下牢に戻り、牢の中で怯えすくむ武夫ととも子に卑猥な言葉を浴びせていたぶる。とも子を裸に剥くため牢の中に入ろうとする八十平と拒もうとする武夫とのあらそいが続くなか、どこからともなく聞こえてきたかすかな女の悲鳴に誘われるように、千鶴はその場を離れて兄のもとへ向かう。
[ 3-6 ]
 奥座敷では、柱に立ち縛りにされた世津子が裸身を曝し下腹をなぶられる羞恥に悶え泣いていた。股間に鱗一郎の舌を這わされて朦朧となる世津子。そこに現れた千鶴は兄を助けて世津子の下肢を解き放ち、脚を拡げることを強要するために世津子の乳ぶさに蝋涙を垂らす。乳首を焙られる苦痛に気力を喪った世津子は、下腹を灼かれる脅しに屈して脚を開き、青竹の両端に縛りつけられた。さらけきった股間を嬲られクリトリスを剥き上げられた世津子は、官能に屈して錯乱の淵に落とされていく。
[ 3-7 〜 4-2 ]
 世津子の悲鳴は中空管を通って座敷の真下にある地下牢にも伝わっていた。陰にこもる女の呻き声に怯える武夫ととも子。牢内に侵入した八十平は格闘のすえ武夫を組み伏せて逆海老に縛りあげ、必死にさからうとも子に襲いかかってドレスを剥き上げていく。無力な恋人の眼前で、とも子はパンティ一枚に剥かれ、剥き出しの胸に黒い縄をかけられていった。
[ 4-3 〜 4-4 ]
 鱗一郎に股間を舐めまわされ千鶴に乳首を吸われた世津子は汗まみれになって官能の中に崩壊していく。千鶴が持ち出したグロテスクな張形を、世津子は羞恥と快感に歪む表情を鱗一郎の眼に晒しながら秘奥に埋め込まれる。上下から同時に兄妹の残酷な責めを受けて、世津子は恍惚のさなかに悦びを極める叫びをあげてしまう。
[ 4-5 ]
 パンティ一枚に剥かれた後ろ手縛りの半裸で八十平の膝の中に抱かれたとも子は、恋人の眼の前で乳ぶさをいたぶられ卑猥な言葉で責められていた。あらがいもむなしく最後の一枚を剥かれ、Mの字開脚縛りにされて転がされる美少女の無垢の裸形。悔し泣きを噴く武夫の傍らで、内股を撫で上げられたとも子は汚辱に顫えて泣き叫びながら、オナニーさえしたことのない肉芽を八十平に吸いたてられて呻きのたうちまわる。羞恥の極みのなか、双の乳首をつままれ肉芽を吸われる三点責めで処女の性感を刺戟されたとも子は、アヌスまでをもいたぶられ、生まれて初めて快美の痙攣に追い上げられる可憐な崩壊の姿を恋人の眼に晒した。
[ 4-6 〜 5-3 ]
 千鶴の操る張形で幾度も悦びをきわめてしまった世津子は、床柱を背負ったまま羞恥の極まりにすすり泣いていた。柱から降ろされて夜具の上に転がされた世津子の肉は、尻を籐の笞で打たれながら火照らされていく。仰向けにされた世津子は千鶴の正座に頭を乗せ上げられ自分の股間を見せつけられながら、鱗一郎の巨大なものを埋め込まれていった。子を産んだことのない肉を巨根で抉られ責めたてられて、世津子は屈服の痙攣とともに鱗一郎の精を子宮に受ける。
[ 5-4 〜 5-6 ]
 時を同じくして、地下牢ではとも子が武夫の腹を枕にして八十平に処女を奪われようとしていた。悲痛な泣き声とうごめきを恋人に伝えながら、美少女は八十平の怒張で無垢の処女肉を引き裂かれて破瓜の激痛に悶絶する。快楽のかけらもなく鮮血を流す処女の秘奥に中年男の精がぶち撒けられたとき、武夫もまた無念の精を宙に放った。失神したとも子は下肢のいましめを解かれて股間を清められ、階上から戻ってきた千鶴が武夫の怒張を愛撫する眼の前で、八十平の淫らないたぶりにさらされていく。八十平の腕の中に前向きに抱かれ、破瓜を遂げたばかりの股間を武夫に舐められたとも子は、千鶴の口淫で猛り立つ武夫の怒張の上に体を降ろされていく。淫虐な結合を強いられた武夫は、苦痛と屈辱に呻き汚辱にまみれた表情をさらす恋人の美少女の胎内にこらえきれずに精を放つ。
[ 5-7 〜 6-2 ]
 穢し尽くされた世津子は、はやくも精を回復した鱗一郎の前に跪かされて怒張を咥えさせられる。全裸を後ろ手に縛られたとも子が八十平に曳かれてそこに現れ、男の怒張に奉仕する母の無惨な淫技を見せつけられる。気力も萎え果てたとも子は八十平に開脚抱きにされ、千鶴に肉芽を剥き上げられながら鱗一郎の指を差し込まれる。よってたかってなぶりものにされる娘の破瓜を終えたばかりの稚い肉を世津子は無理やり見せつけられる。泣きじゃくる娘の前で四つん這いにされた世津子は鱗一郎に後ろから貫かれ、こみ上がる官能に敗れていく表情を晒す。その隣にとも子も同じ恰好で八十平に犯される。母娘並んで尻を揺さぶられながら、美しい母はまたも絶頂を極め、美しい娘は悲鳴をあげて泣き続けた。
[ 6-3 〜 6-5 ]
 地下牢にひとり残された武夫の前に千鶴が現れて食事を与える。裸身を恥じる武夫を慰めるかのように、自らも裸になって無毛の美肉を曝して給仕する千鶴。年上の女の美しい肉に幻惑された武夫は誘惑されるまま牢の中で千鶴との愛撫に溺れ込み、甘美な交わりに引き込まれていく。武夫の腰にまたがった千鶴は若い男の逞しい脈動に突きまくられて絶頂を極め、欲望のほとばしりを子宮に浴びる。
[ 7-1 〜 7-2 ]
 奥座敷では、床柱の根方に開脚縛りにされた母娘の無惨な裸形を肴にして、鱗一郎が八十平とともに酒宴に興じていた。気力も萎え切った母娘は八十平の手で相次いで秘肉をなぶられる姿を鱗一郎の視線に曝して汚辱の呻きを洩らす。とも子を犯すよう命じられた八十平は床柱から解放したとも子を前向き開脚抱きにして、猿轡で哀願を封じられた世津子の眼に晒す。凌辱され尽くした秘肉を向かい合わせながら指のいたぶりに悶え泣く母娘。八十平は前向きにとも子を抱いたままさらけ切った縦割れに怒張を埋め込んで犯し、さらに向かい合ってつながった姿勢で美少女をゆさぶりたてる。つながったまま仰向けにされて官能を責めたてられたとも子は、母の見る前で女の表情を曝して快美の痙攣に突き上げられる。
[ 7-3 〜 7-5 ]
 くたくたになったとも子が湯殿に連れ去られた後に、鱗一郎とMの字に縛られたままの世津子だけが残った。こみ上がる尿意に耐えきれず鱗一郎の前で朱塗りの桶に排泄させられた世津子は、部屋にたかれた淫薬の香の作用により催眠にかかったように隷属の態度を深めていく。衝き上がる淫欲に翻弄された世津子は自ら情交をせがんで鱗一郎の怒張を口に咥え、仰向けに転がされて秘肉を貫かれるとあられもなく絶頂を極めていった。
[ 7-6 〜 8-2 ]
 湯殿に連れ去られたとも子はバスマットの上で千鶴の愛撫にさらされていた。肌を重ね合わせ、千鶴の優しい指の動きに誘われるように恍惚の極みにおちいって反り返るとも子。とも子は湯殿に入ってきた八十平に抱きかかえられ、填め込みの鏡で破瓜を遂げて間もない自分の裸身を見せつけられる。石けんの泡を立てた指で股間をいじくりまわされるまま快楽に溺れ、八十平の怒張を握りしめたまま絶頂を極めていく。千鶴はあらがうとも子の両手を背中にねじり上げてタオルでくくり、八十平は怒張を無理やり咥えさせる。前後から挟まれて嬲られたとも子はみじめに泣きながら、八十平の精に喉を灼かれて失神する。
[ 8-3 〜 8-5 ]
 【二日目】淫虐に乱れきった世津子は翌朝おそく鱗一郎の隣で目覚めたのも束の間、飽くことのない鱗一郎の玩弄にあって恍惚にのけぞる。陽光の中を湯殿まで曳かれて行きながら、日常から引き離された身を羞恥にすくませる世津子。湯殿に連れ込まれた世津子はうつろな頭で鱗一郎の怒張を咥えさせられていった。
[ 8-6 〜 8-7 ]
 八十平の傍らで夜を明かしたとも子は朝になると浴衣一枚を与えられて武夫のいる地下牢に入れられた。二人きりで牢に残された恋人たちは、童貞を失い処女を散らされた肉体を寄せ合い慰めあううちに床の中で重なり合い甘美な交わりを遂げるが、わずか一日前の純真な想いは性を知った肉体にはもはや戻らない。今日から始まっていたはずの日常生活に思いを馳せながらいつしか眠りに落ちた恋人たちの前に千鶴が現れ、とも子にトイレを使わせるために連れ出す。
[ 9-1 〜 9-2 ]
 トイレを済ませて母に会いたがるとも子を、千鶴は鱗一郎の寝室へと連れ込む。そこには立ちこめる香の中で二本の燭台に照らされて、紅絹の湯文字一枚の裸身を後ろ手に縛られた世津子が吊られていた。香に当てられて千鶴になぶられるまま陶酔を深めるとも子の前で鱗一郎の笞を尻に入れられた世津子は、湯文字の下に股縄を締められた腰をゆすって衝き上がる淫欲にのたうつ。淫靡な光景に情感を昂ぶらせたとも子は浴衣を剥かれ手首を後ろに縛られて鱗一郎の怒張を咥えさせられる。千鶴にいたぶられながら情欲に悶える母が見つめるなか、布団の上に転がされ鱗一郎に貫かれたとも子は荒々しい抽送に揉みくちゃにされてよがり歔きを噴いて絶頂を極めた。崩壊の姿を曝すとも子の上に世津子の裸身が逆しまに重ね合わされ、母は娘の顔の真上で尻を抱えて貫かれるさまを曝す。卑猥な肉交の下に押しひしがれて母に股間を舐められたとも子は、鼻の先で母の股間に出入りする鱗一郎の性器に舌を這わせながら朦朧となっていく。世津子が絶頂をきわめた後、とも子は母が絞り出したもので濡れ光る怒張を口で清めさせられる。そのころ、こみ上げる淫欲に衝かれた千鶴も地下牢で武夫と交わりを遂げていた。
[ 9-3 〜 9-7 ]
 夕刻、八十平が仕事から戻ると、鱗一郎がひとり縁に座って庭を見ていた。折に触れ狂気を甦らせる鱗一郎の心は、自分が斬った女の幻影を見ているのだ。奥座敷では鱗一郎に凌辱され尽くしたとも子が張形を挿入されたままの全裸を大の字に縛られて眠りこけていた。代わって世津子を抱く許可を得た八十平は、その夜外出の用事のできた千鶴とともに早い夕食をとる。
[ 10-1 ]
 鱗一郎がとも子を責め苛むのを尻目に、八十平は武夫とともに地下牢に入れられていた世津子のもとへ向かう。世津子に助けを求められた武夫は八十平に掴みかかかるが格闘のすえまたも負かされて柱に立ち縛りにされ、両手を縛られて頭上に吊られた世津子はその前で一枚きりの長襦袢をはだけられて嬲りまわされる。いたぶられて昂ぶる恋人の母の淫らな姿に怒張の屹立を隠せない武夫。足首に縄を掛けられて股を開かされた世津子は羽根箒で素肌を撫でまわされて卑猥な言葉を言うことを命じられるが、かたくなに拒んだために電動バイブレーターを挿入されて絶頂に追い上げられる。その腹に武夫の白濁が弾けた。再びバイブで脅された世津子はついに屈して情交をせがむ言葉を口にし、目隠しをされた武夫の前で布団に転がされて貫かれていく。
[ 10-2 〜 10-7 ]
 千鶴を郭町に呼び出したのは県会議員の土井蔵吉であった。鬼川家の家来筋にあたる有力者の土井は、屋敷の内実が苦しいのにつけ込んで財政援助とひきかえに千鶴の体を買ったのだ。郭の一室に呼び込まれた千鶴は半裸を柱に縛られて曝しものにされ、蔵吉の愛撫を受けながら湯文字を剥がれて無毛の下腹をさらけ出す。おぞましさに耐える姫の肉芽をいたぶりながら蔵吉は千鶴に屈服の言葉を吐かせる。いましめを解かれて正座させられた千鶴は蔵吉の怒張に舌で奉仕させられたあげく、押し転がされてのしかかられていった。
[ 11-1 〜 11-3 ]
 夜おそく千鶴が帰宅すると、香をたいた奥座敷では鱗一郎が荒淫にやつれきったとも子とともに籠もり、地下牢では犯し抜かれた世津子が床に転がされて、股縄を締めた尻に鞭を入れられていた。八十平は世津子の片足を牢格子に縛りつけて股を拡げさせ、立ち縛りにされたままの武夫の眼の前で、剥き出しの肌や性器の奥に鞭をたたき込んでいく。千鶴の手で電動バイブレーターを挿入された世津子は苦悶にのたうちながら絶頂を極める。何時間も続く責めに魂まで痺れ切った世津子は、前後の穴をバイブレーターでふさがれたうえ八十平のものを咥えさせられて無上の快楽にのたうち、八十平が口の中で射精すると同時に絶頂を極めて失神する。
[ 11-4 〜 11-7 ]
 【三日目】翌日、仕事に出た八十平はとも子たちを攫ったホテルで刑事から職務質問を受ける。武夫の父の迅速な対応により、三人の誘拐事件の捜査が早くも及んでいたのだった。捜査の進展に危機を感じた八十平が邸に戻ると、鱗一郎の妄想の赴くままに世津子ととも子はそれぞれ武家の女房と令嬢ふうに着物を着せられ髪を結われていた。誘拐の痕跡を隠すため、あでやかな母娘は荷物ともども地下牢の隣にある座敷に運びこまれる。
[ 12-1 〜 12-4 ]
 八十平が再び仕事に戻った後、地下の座敷では鱗一郎が世津子の昨夜の乱れようを問責していた。八十平を相手によがり狂ったことを暴露された世津子は着物姿のまま後ろ手に縛られて梁から吊られ、弓の折れで打擲される。縄目の間から絞り出された乳房をなぶられながら打たれるうちに股間を濡らしてゆく世津子。鱗一郎は世津子の股の奥に張形を挿入して絶頂を極めさせる。
 そのころ、聞き込みを続けていた刑事はついに八十平と鬼川家との密接なつながりを探り当てていた。捜査の手が迫る鬼川邸では、破滅をなかば覚悟した千鶴と八十平が、世津子たちの処遇について話し合っていた。
[ 12-5 〜 13-1 ]
 八十平が仕事から帰ると、地下の座敷では一日中鱗一郎に犯し抜かれた母娘が、乱淫に崩れきった裸身を後ろ手に縛られて転がされていた。妖しいまでに淫靡な雰囲気のなか、八十平はとも子を後ろから抱きかかえて貫いていく。鱗一郎によって同じ恰好にされた世津子がとも子と向き合わされて近々と体を寄せられ、美しい母娘は相対姦のなかに甘美な口づけを交わし悦びをきわめる。色餓鬼に堕ちた世津子は鱗一郎に貫かれた姿勢のまま娘の淫液にぬめる八十平のものを咥えさせられ、またしても快楽の痙攣に陥る。
 その凄まじいまでの乱淫の様子を、隣の地下牢の小窓から武夫が覗いていた。地下牢に入った千鶴は、世津子と同じようにとも子が八十平と鱗一郎の二人がかりで凌辱されるのを武夫とともに覗き見ながら、昂ぶった体を武夫にぶつけていくのだった。
[ 13-2 〜 13-5 ]
 鱗一郎と八十平は夕食のため女たちを残して階上へ上がる。雨の降りしきる庭に斬った女の幻覚を見る鱗一郎。警察の介入が近いことを覚悟しながら、兄妹と八十平は千鶴の心づくしの料理を味わう。風呂に入れられた後ふたたび地下室に戻された世津子ととも子は、後ろ手縛りの裸身をあぐら縛りにされて仰向けに転がされ、股間の毛を剃り上げられて汚辱にすすり泣く。隣の地下牢から覗く武夫の視界に、無毛の肉人形と化した二つの女体が並んだ。
[ 13-6 〜 13-7 ]
 【四日目】翌朝目覚めた八十平は、傍らのしどけないとも子の姿に情欲を昂ぶらせて、まだ眠っているとも子の股を開き貫いていく。昨夜、剃毛のあと抱き起こされて無毛の股間を向き合わせた母娘は、凌辱され尽くした股間を擦り合わされたあげく、双頭張形でつなぎ合わされて倒錯の快楽の中に悦びを極めたのであった。目を覚ましたとも子と世津子は八十平に代わるがわる犯されていきながら、鱗一郎に斬られるおのが運命を噛みしめるかのようであった。
[ 14-1 〜 14-2 ]
 八十平は待ち伏せていた刑事により仕事に出る前に逮捕された。覚悟を固めた兄妹は世津子ととも子を地下牢に移して朝湯を使う。やがて鬼川邸を訪れた刑事の追及。初回の訪問をやり過ごした後、地下に降りた鱗一郎は世津子を座敷へ連れ込んで最後の情交を遂げる。その隣の牢では武夫ととも子が互いの体を求めてつながり合っていった。
[ 14-3 〜 14-5 ]
 その日の午後、土井蔵吉の訪問が破滅のきっかけを作った。千鶴への思慕に衝かれるまま、鱗一郎の前で千鶴の身売りを暴露したうえ鱗一郎と千鶴の許されぬ関係をも得々とあげつらう蔵吉。逆上した鱗一郎が振るった刀は誤って千鶴の体を貫いた。地下の座敷の世津子の前で、愛する妹に惜別の口づけを与えてとどめを刺す鱗一郎。千鶴の道連れに世津子が斬られようとしていたとき、蔵吉の通報を受けて邸に踏み込んだ刑事がついに地下室を発見する。鱗一郎は愛刀で自らの首を貫いて果てた。
 半年が過ぎて時は春、新たな所有者・土井蔵吉によって公開された鬼川邸は、先日の当主兄妹心中事件のために人気を呼んでいた。事件を表沙汰にしたがらなかった被害者側の意向によって訴追をまぬかれ、今は邸の入邸料徴収係として働く八十平は、世津子が鱗一郎のために邸を訪れる日を、確信とともに待ち続けていた。
[ 14-6 〜 14-8 ]
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