そののち久兵衛の容態が悪化したため久の磔刑が延期されている間に、伸介はスナックバー「祠」を久しぶりに訪れてみや子を口説く。早々と閉められた店の中で伸介の怒張を咥えさせられながらドレスを脱いで裸になったみや子は、後ろ手に縛られて愛撫されるとたちまち情感に崩れ、自分からねだって伸介の腰にまたがり腰を振りたてて絶頂を極めた。ぐったりとなったままアヌスを指で抉られて喘ぐみや子は、ソファに俯伏せに押し伏せられ、尻を平手打ちされながら屈服の言葉を洩らす。尻を貫かれて快美にのたうつみや子を責めたてる伸介は、その一方で、愛玩のさなかにみや子から聞いた、五郎と丘の上族の人妻との逢い引きを見たという話に気を奪われていた。
数日後、養生中の久兵衛を訪ねて酒を酌み交わした伸介は、雪乃がビーチホテルのロビーで若い男と逢っていたという風評を聞かされ、みや子から聞いた五郎の情事の話と符合させて事の真相を悟る。嫂と五郎との不似合いな組み合わせの情事に不審と反感を募らせながらも、伸介は真相の調査を頼まれて引き受ける。久兵衛はそこに浴衣姿で現れた久の緊縛責め絵を描くよう伸介に頼み込む。猿轡を噛まされ後ろ手に縛りあげられて柱につながれた久は、様々な乱れ姿をとらされて裸身を描かれ、最後には情欲に崩れきった全裸を曝しあげられた。久兵衛のもとを辞してアトリエに戻った伸介は、母を欺いて訪ねてきた典子を荒々しく責めたて、全裸に剥き上げて後ろ手に縛った美少女を股間に押し伏せて口を使わせる。美少女の母にあたる嫂の美貌に想いを馳せながら典子を責めたてた伸介は、股縄で秘肉を刺戟されて官能に崩れた少女を仰向けになった腰にまたがらせて激しく責めたてる。情事の後の典子を送って母屋まで行った伸介に対し、何も知らぬ嫂の雪乃は、貞淑な良家の若奥さまの風貌をいささかも崩さずに応対するのだった。憮然としたままその足で「祠」に向かった伸介は、漁を休んで飲み騒いでいる五郎に出くわす。伸介は憤懣をこらえて五郎を浜に連れ出し、嫂との関係を問いただす。京堂家の名誉を気にする伸介に対して、五郎は情事が雪乃からの誘いだったことを告げ、事の顛末を語り始める。