娘の身を救うためにもすべての矜りをなげうつしかなかった。
ひとみの母の女医・貴子が帰宅したところに、謎の男から娘の誘拐を告げる電話が入る。脅されるまま、どことも知れぬ建物に連れ込まれた貴子の前に、一人の隻眼の男が現れた。「ネズミ」と呼ばれたいじめられっ子の石井太――中学二年の夏、貴子が先輩の大里浩一郎とともに公開射精という残酷な辱めを加えたうえに失明させ、人生を狂わされた男が、いま怨念と権力を手にして甦ったのだ。奇妙な器具を並べた緋一色の「アスレチック・ルーム」、そしてその奥の檻に毛布一枚を与えられただけの裸で閉じ込められているひとみの姿を見た貴子は、太の意図を悟って激しい悔恨とともに許しを乞う。
「さあ、服を脱いで素っ裸になってもらおう。何もかも脱いで娘同様生まれたままの恰好になるんだ」
太の前に土下座をしても体を任せる覚悟まではできない貴子の前で、太の双子のもう一人の息子・竜馬が毛布を剥いでひとみの全裸を晒す。乳ぶさを揉まれて羞じらいに泣き叫ぶ娘を救うため、貴子は服従の言葉を吐いて太に犯されることを承諾した。貴子は娘へのいたぶりが続くなかで服を脱ぐことを強いられ、縄掛けされた後ろ手を天井から吊るされて、最後に残ったパンティを剥かれる。全裸を曝しあって嬲り抜かれる母と娘。アスレチック・ルームに連れ込まれてベッドに人の字に固定された貴子の屈辱に慄える体をいたぶりながら、太は復讐の執念を長々と語り続けた。
素っ裸に剥かれ、あられもない恰好に縛りつけられたあげく、女の官能のもろさを引きずり出された今、よそおうべき何ものも残されていないのだ。
ベッドに固定された貴子の裸身にスポットライトが当てられ、くまなく照らされた生贄の裸身が天井に嵌め込まれた鏡に映し出される。誇り高い女医は無残なSM写真を撮られたうえ、剥き出しの女性器を竜馬にいたぶられて官能のなかに崩壊していく。バイブレーターを抽送されて浅ましい絶頂を曝した貴子の爛れた秘奥に、二十年間の怨念を込めた「ネズミ」の猛る肉が、子宮にとどくまでぎっしりと埋め込まれていった。
完全に崩壊し切って突き入れられるがままの秘肉は上の口のよがり歔きと競うように、みだらな濡れ音をたてている。
太の体の下で快楽の極みをさまよう貴子の前に、竜馬と一馬がひとみを連れ出し、母の無惨な凌辱場面を見せつけながらなぶりものにする。娘の眼前でたてつづけに二度快楽の痙攣におちいり、それでも許されずに太に貫かれたままの貴子の隣で、一馬と竜馬に寄ってたかってなぶられるひとみ。忿怒に悶える貴子の眼に、無残に開脚させられた高一の処女の肉芽が見せつけられしゃぶり尽くされる。竜馬に騎乗位で犯されてのたうつ貴子の隣に横たえられたひとみは、母の絶頂と同時に太に処女を犯されて激痛に痙攣する。快楽にくたくたになった母親と破瓜の激痛に苦悶する娘は、同じベッドの上で三人の男に代わるがわる辱められていった。
打たれた貴子が苦鳴しつつ裸身を踊らせるさまを見て嗤わんがために打っているのだ。
【二日目】
翌日、貴子の無断欠勤をいぶかしむ病院長・大里浩一郎の思いから遠く離れて、監禁された母娘の地獄の日々が始まろうとしていた。プレイルームの天井から両手を爪先立ちに吊るされて、ひと晩じゅう辱めぬかれた後の体に太の気ままな鞭打ちを受けてのたうつ貴子。太への軽蔑が抜けきらない貴子は懲罰のため片脚吊りにされて肛門をなぶられ、自動タイマー付きバイブレーターを挿入されたまま放置される。
振りたてられる顔に、汗が涙が鼻汁がよだれが撒き散らされる。
部屋にもどって来た太が正体のないひとみをさらに犯そうとするのを知って貴子は哀願とともに屈服した。吊りから降ろされて厳しく緊縛された貴子は、ソファにかけた太の足元に跪いて環視のなかで怒張を咥えさせられていく。不潔な肉塊への屈辱の奉仕にプライドを打ち砕かれて口惜し泣きに悶える貴子。太はひとみの秘肉を指でなぶりながら、貴子に埋め込んだままのバイブの振動を入れて、誇り高い女医学博士が絶頂を極めると同時にその喉の奥に灼熱の汚濁をたたき込んだ。
もう今が昼か夜かはもちろん、ここへ母娘ともども拉致されてから何日たつのかさえ判らない。
休みない性の調教に精神が麻痺してすっかり従順になった貴子が檻から出される。後ろ手に縛られながら別々に監禁されているひとみの調教ぐあいを聞かされて絶望する貴子は、最初の日にはいてきた自分のパンティで猿轡をほどこされた。拷問室から続いた裏通路に連れ出され、一列に並んだ覗き部屋のマジックミラーから、ラブホテルの室内でSMプレイにふける男女のあからさまな姿を見せられた貴子は、太が持っている力の大きさに戦慄する。だが次に導かれた部屋で、開脚椅子に固定された女の股間をいやらしく嬲りまわしている男が大里浩一郎だと知って貴子の精神は凍りつく。自分たち母娘の悲惨な運命をよそに、美鈴の股間にバイブをねじ込みサディストの本性を剥き出しにしてSMプレイにふける浩一郎の姿に、貴子は戦慄を抑えきれない。
閃光は苦悶する母娘の表情を、その姿態を、さまざまな角度から照らし上げ、レンズに収めた。
貴子が最後に曳かれていった部屋では、全裸後ろ手縛りにされたひとみが、牢の中にひざまずいて双子の怒張を咥えて奉仕する調教をほどこされていた。猿轡をされたまま無言で泣き悶える母の眼の前で、教え込まれたフェラチオを強制される娘。母娘は檻の中に後ろ手縛りを並んで正座させられ、自分たちを辱めたものを代わるがわる咥えて奉仕させられる屈辱の姿を、余すところなく写真に撮られる。
ここへ拉致して来て以来、母娘ともども昼夜を分かたず色責めにかけて来たのは、二人の頭も体も根本的に”改造”するためだった。
弱り切った母娘はプレイルームへ連れ込まれ、スポットライトの当たるベッドに転がされて天井の鏡で互いの裸身を見せつけ合う。SMビデオに出演させると脅され命じられるままにレズ愛撫に溺れ込む母娘は、双頭バイブを使った母娘相姦を宣告されて嫌悪に泣きわめく。太は貴子の秘奥に義眼を押し込んだ上に双頭バイブを装着し、Mの字開脚にして抱きかかえた母娘を向かい合わせにつながらせていった。松葉くずしの恰好にされたプライドの高い女医と無垢な女子高生は、バイブの刺戟に耐えきれずに腰を振り合って絶頂へと昇りつめる。地下の檻に閉じ込められた美しい母娘が、連日の色責めの果てに洗脳され尽くして快楽の肉奴隷に堕ちた瞬間であった。
二人は上ずった泣き声をほとばしらせて、汗をねっとり光らせた白い内股を顫わせる。
【十日目ごろ】
背徳のレズ相姦を強いられた日を境に貴子とひとみはセックス奴隷へと転落し、浣腸とアヌス調教を日課とする淫虐な全裸監禁生活に馴らされていった。首輪ひとつで繋がれて太の両側に添い寝させられた母娘にはもう抵抗の意思もなく、命じられるまま競い合うように太の怒張に舌を差しのべる。官能と奴隷の愛にまみれた母娘は並んでみずから股をひらき、羞じらいに喘ぎながら支配者の眼に秘肉を曝す。太は犯されて理知も羞じらいもなくよがり歔く貴子とひとみの裸身を重ね合わせ、秘肉を何度も行き来したあげく母娘ともども昇りつめさせる。
待つ間もなく、全裸後ろ手縛りの母娘が、黒いパンツ一枚のふたごの兄弟に縄尻を曳かれてよろめき入って来た。
怨念に衝かれるまま錦城市一のラブホテル「夢殿」を築き上げてきた太の、貴子に対する復讐の野望は、快楽奴隷に堕ちた母娘を永遠に地下に繋ぎとめるための儀式とともに達成されようとしていた。双子の手で繰り返し浣腸された貴子とひとみは、薄化粧と白い髪飾りで美しく飾られた全裸を黒い縄で後ろ手に縛られてプレイルームに曳き出される。首輪と拡げた膝の後ろを同じモップの柄につながれ、催淫クリームをアヌスに塗り込められて掻痒感にうごめく尻に鞭をたたき込まれる母娘。ソファに俯伏せにされた二人は、尻の穴にも口紅を塗られて太による凌辱の時を待っていた。稚い蕾を引き裂かれる激痛に鮮血を噴いて失神するひとみ。愉悦におののく直腸を擦られて絶頂とともに射込まれた白濁を溢れかえらせる貴子。紅白に彩られて並んだ母娘の尻が、太の復讐の達成を祝福するかのようであった。
激痛を訴えて、ニッパーを乳首にぶら下げた乳ぶさが、ブルブルゆさぶりたてられ、色っぽい腰が緊張をみなぎらせてグリッグリッと突き出される。
【その後】
いっこうに行方の知れない貴子とひとみの境遇を思って妄想をふくらませる浩一郎は、美鈴から斡旋されたT子とのSMプレイのため胸躍らせて「夢殿」に赴く。全頭マスクをかぶせられて下着姿で緋色の部屋の天井から吊られているT子の肉体は一目で浩一郎を魅了した。浩一郎と美鈴に代わるがわる鞭打たれ、下着を剥がれて嬲られたT子は吊られたまま脚を拡げて固定され、濡れきった秘肉に張形をねじこまれる。命令に反して張形を股間からこぼれ落としてしまったT子は罰として両乳首とクリトリスにニッパーを咬まされ、激痛の中に快楽を覚えながら、再び挿入されたバイブに振動を入れられて壮絶な絶頂をきわめる。吊りから降ろされたT子は緊縛されて浩一郎のものをしゃぶらされ、ベッドの上でMの字に開いた胯間に浩一郎の怒張を受け入れていく。全頭マスクの中で、貴子は秘かに愛していた浩一郎とつながった背徳的なよろこびに悶えて絶頂をきわめる。浩一郎は、まさに本人であるとも知らずT子のなかに貴子の姿を追っていた。
やがて完全に気を失った母娘は、汗まみれの裸身をぐったりとそれぞれの男の胸にあずけた。
浩一郎が帰った後、柱に立ち縛りにされた貴子を太と双子、美鈴、ひとみが取り囲んでいた。浩一郎を相手に娼婦のつとめを果たした姿を娘にまで見られたことを知ってうなだれる貴子。昂ぶった美鈴の要求で、貴子とひとみはベッドの上に後ろ手縛りで俯伏せに尻をかかげさせられ、アヌスクリームを塗られた尻を一馬と太に犯されていく。貫かれたまま体を起こされ、アヌスの快楽に喘ぐ裸体を向かい合わされて責められた母と娘は、濡れそぼつ前の秘裂を美鈴に抉られながら、陶酔の口づけを交わしていく。立ちはだかった竜馬の怒張を交互に咥えさせられながら、貴子とひとみは無上の悦楽にのたうつ汗まみれの裸身を跳ねさせて快美の失神に陥った。
貴子もよがり歔きを噴きこぼしつつ、浩一郎のものをしっかり食い締めた尻を夢中で振りたてる。
「夢殿」のSMルームではT子となった貴子が、前後に張形を埋め込んだ革褌を着けられた後ろ手縛りの全裸をSMルームの天井から吊られて、再び浩一郎に責められていた。浩一郎はT子を貴子に見立てて鞭打ち、かつての日常では堰かれていた貴子への欲望をT子の肉体にぶつけていく。図らずも本名を呼ばれながら浩一郎の怒張に口淫奉仕を強いられた貴子は、張形を抜かれてかかげた尻を浩一郎に犯されると、すべてのプライドをかなぐり捨ててよがり狂いたてつづけに絶頂をきわめる。浩一郎は禁を犯す誘惑に敗れ、T子の必死の拒絶を無視して全頭マスクをはずしてしまう。そこにさらけ出された驚愕の真実に絶句するのも束の間、ふいに明かりの消えた部屋の中で頭を強打されて浩一郎は意識を失う。
それは避けそこねた貴子の頬を激しく打ち、さらに間を置いては何度も宙に弧を描いた。
気づいたとき浩一郎は門型のパイプスタンドに全裸を大の字に曝しあげられていた。意識を失う前の記憶から貴子とひとみを襲った誘拐事件の真相をようやく悟り始めた浩一郎の前に、全裸の貴子とひとみが首輪の鎖を竜馬に引かれて現れる。無残な再会に慄然とする浩一郎の眼の前で首輪を天井から吊られる母娘。娘同然に可愛がっていたひとみの無毛の股間を見て浩一郎の欲望は猛り立つ。竜馬に命じられた貴子は娘の前で浩一郎の怒張をしゃぶって絶頂寸前の苦悶にのたうたせ、浩一郎は竜馬の膝の中に抱えられて嬲りまわされるひとみが崩れきって曝したあからさまな姿態を凝視しながら、貴子の顔に白濁を撒き散らした。
痴呆のように表情の抜け落ちた顔の口元に白濁がベットリこびりついている。
太に導かれて覗き部屋に入った香代子と亜矢は、貴子・ひとみ母娘と浩一郎との無残な再会の一部始終を恐怖に慄えながら見せつけられていた。家畜のように貶められた丸裸の親友母娘と浩一郎に対して次々と加えられる淫虐の仕打ちに戦慄しながら、香代子と亜矢は自分たちの上にもたらされようとしている恥辱の運命を悟る。
拷問室では竜馬にまたがったひとみが浩一郎の前で絶頂をきわめさせられていた。貴子とひとみが後ろ手縛りにされて再びフックから吊られたところへ、香代子と亜矢が引きずり込まれて来る。悲鳴と号泣が噴き上がる屈辱の対面のなか、太の秘めてきた復讐計画がついに浩一郎に明かされる。なすすべもなくおののく五人の生贄に、陰惨な復讐の始まりを高々と宣言する太の哄笑が浴びせられた。