不安定な政情に動揺しテロと恐慌に震撼する戦間期の帝都、目白の高台に広大な屋敷を構える貴族院議員・須黒道明男爵の邸の門を一人の長髪長身の男がくぐる。貴公子にまがう颯爽たる体躯に着流しを羽織ったその美貌の青年は、放蕩に身を持ち崩したうえ子爵令嬢強姦事件を起こして社交界を追放されていた華族家の子息・日下竜二郎であった。女衒としてなりわいを立てていた二十八歳の竜二郎は、今もまた、屋敷の外で父とともに乞食をしていた娘を女郎屋に売るため買い取らせたところであった。
取次ぎも介さずに勝手を知った須黒邸の地下蔵へ降りていった竜二郎は、男爵が誇る地下の拷問蔵で、天井から吊るした全裸の娘を責め問うている男爵にまみえる。宙に水平にぶら下がる棒の両端に手首を縛られ、鉄球のついた足枷で下肢を大きく拡げさせられた若い娘は、腹と太腿に鞭痕を刻んでがっくりとうなだれていた。不義を咎められる女中の小夜の正面では、密通の相手である書生の寺田が丸裸でX字架に架けられた傍に、男爵の忠実な助手である唖の大男・牛太が巨体を佇ませる。汗にぬめる小夜の裸体は吊りをゆるめられて肘掛け椅子に開脚で固定され、極限の羞恥に呻き泣きながら、竜二郎に乳ぶさを揉まれ男爵に秘肉をくつろげらて、寺田との純情な恋を誓った処女の秘肉を曝しあげられていく。上海から輸入した特製催淫クリーム「蜃咲膏」を竜二郎から渡された男爵は、小夜の浅ましい裸形を眼にして怒張を反り返らせている寺田を解き放ち、愛する生娘の女の秘肉に淫薬を塗り込めるよう命じる。怒張の根をくびられて壊死の恐怖に怯えながら寺田は泣き叫ぶ小夜の股間を舐めまわし、こらえ切れぬ昂ぶりにわななく処女の肉芽と菊の蕾に淫靡な薬を塗りたてていく。やがて耐えきれぬ肉の快美に灼かれて、腰を振りたて蜜を垂れ流しながら汗まみれの裸身を反り返らせるおぼこ娘は、牛太の醜悪な怒張を眼前に見せつけらえて恐怖の悲鳴を絞る。竜二郎は淡い恥毛に隠された小夜の肉芽を剥き上げて、粘液にまみれる敏感なしこりを擦り上げる。男爵に乳首を揉みなぶられた小夜は汗まみれの裸身をひくつかせて屈服の喘ぎを放ち、檻に入れられて憤辱に絶叫する寺田の前でベッドに運ばれ四肢を拡げて縛りつけられる。腰枕を当てられて生贄の肉唇をさらけ出したまま、汚辱にすすり泣きつつ肉欲に慄える小夜の女体を、男爵と竜二郎は二人がかりで責め上げていく。男爵の怒張で肉芽を小突きまわされ性の陶酔に溺れ込んだ小夜は、強引に押し込まれてくる剛直に処女肉を引き裂かれて激痛の絶叫を噴き、内股を鮮血に染めてのたうち悶絶する。激しい苦悶に呻きのけぞる未通女の白い肉を残酷に責めたてながら、男爵の意識は長年かけて仕組んできた一つの計画へと及んでいく。男爵の奥方・敦子の実父である加賀美子爵は今まさに死に瀕し、家督を継ぐべき長女の華子はすでに婿養子を亡くして、金融恐慌で抱え込んだ多額の債務により没落の淵に立っていた。華族の貴婦人・華子とその娘の女学生・百合子は、債務を肩代わりした男爵によって引き取られるべき境遇へと落ちる。好色な男爵の庇護の下に置かれることとなる高貴な華族の母娘に対して、どのような淫らな運命が用意されているのか、知っているのはいまだ竜二郎ばかりであった。
[ 1-1 〜 2-1 ]
佳境に入った凌辱の楽しみは、動転した様子の執事が男爵を呼びに地下蔵に現れたことで中断させられる。男爵に代わって竜二郎が屋敷の玄関へ赴くと、先に娘とともに屋敷に招き入れた乞食が短刀を振るって暴れたすえに警官に取り押さえられたところであった。男爵に土地を奪われ姉娘を身売りさせられた元士族のその男は、妹娘とともに乞食に身をやつして復讐の機会を窺っていたのだ。竜二郎は男を警官に引き渡し、憎しみに眼を炯らせる娘を屋敷に引き取ることを申し出る。
地下室では、破瓜の血にまみれた小夜が精液に穢し尽くされた股間を男爵にいじられながら伸びきっていた。いましめを解かれた小夜は後ろ手縛りのまま寺田の檻の前に引きずり出され、処女を散らされて無惨に爆ぜた女体を恋人の前に曝したてられる。竜二郎はむせび泣く小夜の裸身をいびりまわし、忿怒に慄える寺田の正面にあぐらをかいて後ろ手縛りの小夜を前向きにまたがらせていく。恋人に裸体を曝して背面座位で貫かれ、出血の止まらない秘裂を奥まで突き上げられる激痛に悶絶する小夜。初心な娘は苦悶にのたうつ華奢な女体を揺さぶられながら、喘ぎ泣く口に酒を流し込まれ、淫薬をしたたらせた男爵の筆の先で剥き上げられた肉芽をくすぐり上げられる。秘肉を灼く疼きに責められた小夜は、淫靡な喘ぎを噴きつつ汗まみれの総身をゆすりたて屈服の歔き声を放って生まれて初めて知る女の悦びに崩れていく。恋人の痴態を目の当たりにして絶望の慟哭を噴く寺田を嗤いつつ、男爵はこじ開けさせた娘の口に怒張を押し込み、女にされたばかりの稚い体を竜二郎とともに上下から揉みくちゃに責めたてる。竜二郎は貫いたまま小夜の体を回して向かい合い、肉欲にまみれて喘ぎのたうつ娘の体を女衒の技巧の限りを尽くして追い上げ責め上げる。自由になった可憐な口からよがり声を高々と噴き上げて肉の愉悦に舞い躍った小夜は、寺田がこらえきれずに噴出させた精を尻に浴びながら凄艶な女の崩壊の絶頂を演じてのけぞり返り、悦びに痙攣する秘肉の奥に精をたたき込まれて失神する。
[ 2-2 〜 2-6 ]
警察から身請けした乞食の娘を伴って竜二郎が遊郭「天狗楼」に戻ると、竜二郎の後援者でもある主人の金蔵が、看板女郎・染香の足抜け未遂騒ぎへの対応に苦慮しているところであった。乞食の娘に風呂を使わせている間に竜二郎は離れの土蔵へ向かい、捕らわれて丸裸で吊り下げられている染香を検分する。後ろ手に縛られた裸身のいたるところに懲罰の赤痣を残してガックリとうなだれる染香の、反抗心を秘めた眼差しに、ふと見覚えを感じる竜二郎。痛めつけられた縄付きの凄惨な乱れ姿のまま今夜もまた夜の勤めに出されると知って哀訴する染香の前に、体を清められた乞食の娘が突き出されると、思いもかけぬところで姉と再会した乞食の娘は変わり果てた染香に取りすがって泣きじゃくる。染香の足抜けの企ては、上京してくるはずの父と妹に会うためだったのだ。
その夜、染香の常連客である高利貸しの富田弥平は、縄付きの染香を責めるとともにその妹をも水揚げできる希有な機会に大枚をはたく。導き入れられた奥座敷では、今夜の勤めと引き換えに父の保釈金を出すと約束された染香が、柱に立ち縛りにされた妹のミヤの眼前で、開脚で布団に縛りつけられていた。体を覆う長襦袢をはぎ取られ、腰枕を当てられた一糸まとわぬ裸身をさらけ出されて屈辱にむせぶ染香。姉の凌辱を見せつけられたのち破瓜される運命を待つばかりのミヤも、一枚だけまとった長襦袢の前をはだけられて恐怖に泣きながら十五歳の稚い肉を剥き出しにされる。生き恥を曝して泣きじゃくる士族の娘たちを前にして竜二郎と弥平は酒を酌み交わし、染香の襞肉のあわいに酒を注ぎ込む。柱から解かれたミヤは下肢をあぐらに縛られて仰向けに転がされ、無残に割り裂かれた処女の秘肉をまさぐられて汚辱の絶叫を放つ。上向きに開いた処女の秘裂に酒を呑まされたうえ弥平の舌で吸いたてられるミヤは、拒み得ない淫らな女肉の崩壊に向かって歔きながら追い詰められていく。気丈さを打ち砕かれ、崩れきった女体から汗と体臭を放ちつつ乳ぶさも肉芽も弥平のいたぶりにゆだねきったミヤの前で、竜二郎は染香の火照る女体を責め上げて野太い張形を秘裂に押し込む。人の字の裸身を反り返らせて肉の悦びにのたうつ姉は、絶頂の寸前にのたうつ肉を焦らしたてられて女の性の悦びを妹の前で口にさせられたすえに、爛れた肉を淫具に突き上げられて激しい絶頂を極めた。伸びきった染香が張形を抜かれて布団から解かれると、酸鼻な水揚げの舞台となる布団にミヤが同じ人の字で縛りつけられる。竜二郎に後ろから抱きすくめられ濡れそぼつ股間に逞しい怒張を含まされていきながら、染香は肥満した中年男にのしかかられていく妹の哀れな裸形を見せつけられる。稚い肉体をいじりまわされ敏感な肉芽を舌で剥き上げられて恐怖と苦痛に歔き悶えるミヤの股間に、猛り立った弥平が腰を押し込む。処女を引き裂かれて激痛にのたうつ妹の悲鳴が、竜二郎に責められる姉の歔き声と交錯する。弥平の巨体に揺さぶられつつ白濁を射込まれて失神したミヤに続いて、染香もまた悦びをきわめて竜二郎の精を注ぎ込まれる。没落した士族の美姉妹にとって、闇につながれ女郎として生きる長い汚辱の日々の新たな始まりであった。
[ 3-1 〜 4-2 ]
夜毎の調教で小夜を責めなぶり骨抜きにする日々のさなか、須黒男爵は、父である加賀美子爵の逝去に伴って葬儀のため生家に戻っていた年若い敦子夫人の帰宅を迎える。喪服に身を包んだ二十歳ちかくも年下の夫人の臈長けた美貌にあらためて嗜虐の情欲を煽りたてられる男爵の胸中には、巨額の負債を残した子爵の死によって寄る辺のなくなった加賀美家の女たちを、子爵家の体面を救うために手を差し伸べると見せかけて淫虐の贄に堕としていく残酷な計画が渦を巻いていた。女学生時代に恋人の高崎雅彦と一度きりの甘美な交わりを持ったのち年上の男爵と政略結婚させられた敦子夫人は、男爵が心中に秘めた嫉妬と暗い情念が、姉の華子・その娘の百合子ともども凄惨な運命を我が身に用意しているとも知らず、今度の葬儀で十年ぶりに再会した雅彦への恋慕に思いをつのらせていた。
別室で眠っていた敦子は、夜半に寝室に押しかけてきた夫の姿に驚くいとまもなく情交を迫られ、羞じらいにあらがい悶える。これまでの結婚生活にはない夫の無法な振る舞いに抗議する敦子の前で、傲慢さを剥き出しにした男爵は隣室に控えていた小夜を寝床から引きずり出して長襦袢と湯文字を剥ぎ後ろ手に縛り上げた全裸を曝し上げる。小夜が隠し持っていた付け文により、寺田が男爵への復讐を期して屋敷を出奔したことが暴かれる。夫の傲岸さに逆上して離縁を申し出た敦子は、力ずくで押し伏せられ寝衣の上から後ろ手の縄を掛けられて床柱の根元につながれる。恥辱に慄え泣く敦子に見せつけるように、夜具の上に横たえられた小夜は両脚を引きはだけられ女の秘肉を明かりの下に曝される辱めに嗚咽する。剥き出しの割れ目を指で擦りたてられ肛門をなぶられた小夜は淫らな女の喘ぎを噴いてのたうちまわり、男爵の怒張を求める浅ましい屈服の言葉を口にする。おぞましさに慄える敦子の前で男爵に貫かれた初心な女中は、わずか十日で調教され尽くした白裸を汗まみれにのたうたせながら、淫らな絶頂を極めて痙攣する女体の奥に精を弾き込まれて悶絶する。
[ 4-3 〜 5-1 ]
淫戯を見せつけられ寝衣から掴み出された乳ぶさを男爵になぶりまわされて昂ぶりをこらえきれない敦子は、小夜が退いたベッドの上に泣き叫び許しを乞いながら引きずり上げられて仰向けの開脚に足首を縛られる。これまでの房事にさえ夫の眼に曝すことのなかった白い素肌を天井の明かりとスタンドの光に曝し上げられ、縄にくびられた敏感な乳ぶさを女中の前でいびられて恥辱にむせび泣く貴婦人の腰から、腰巻が容赦なくむしり取られて女の秘奥をさらけ出される。長い結婚生活のあいだ抑え続けてきた欲望を一気に解放して妻のあからさまな秘肉をなぶり肉芽を擦りたてる男爵の指の責めに、汚辱の叫びを迸らせつつも成熟した女体の官能を突き崩されていく敦子。男爵の怒張を握らされながら敦子の股間に引き据えられた小夜は、公家の令嬢でもある高貴な奥方が曝している淫らな女の肉のありさまに陶然となって、男爵のいたぶりに淫液を吐く秘肉を命じられるままにくつろげ肉芽に口をつけていく。快美に引き痙る肉芽を女中の舌に吸い上げられ、淫液にぬめる男爵の指を肛門に突き立てられて抉られた奥方は、激烈な肉の愉悦に錯乱してのたうちまわりながら、汗まみれの裸身を二度つづけて絶頂に追い上げられる。朦朧となったまま敗残の人の字を曝して伸びきった敦子に見せつけるように、男爵は小夜に怒張をしゃぶらせて奉仕させる。唾で濡れ光る夫の怒張への口づけを拒んだ貴婦人は男爵に口を吸われながら、逃れるすべのない足指を小夜に舐めしゃぶられて秘めてきた性感帯を暴かれる。慎み深い女の肉をドロドロに崩れさせきった公家の貴婦人は、崩壊の痴態を小間使いの眼前に曝したまま、縛めを解かれた下肢のあわいに男爵の猛る怒張を押し込まれていく。肉欲に灼かれる女体を焦らしたてられた敦子は浅ましい屈服の喘ぎを吐いて剛直を求め、子宮を突き上げられただけで総身を痙攣させて悦びをきわめる。射精をこらえた男爵はつながったまま敦子の体を俯伏せにして、後ろ手縛りで腰を立てさせた獣の姿でさらに犯す。逞しい抽送にゆさぶられ惨めに泣きじゃくりながら剥き出しの尻の穴を指で抉られ掻き回された敦子は、喉を枯らして錯乱しのたうちつつ、総身を反らせて昇りつめ失神する肉の奥に激しい精をたたき込まれた。精液を垂れ流す股間を小夜の手で始末されながら嗚咽する華族の貴婦人にとって、それは言語に絶する恥虐の生活のあまりに唐突な幕開けであった。高崎雅彦との密通を言いたてた男爵は、訊問を口実として敦子を地下牢に監禁するべく、素っ裸に縄付きの奥方を深夜の廊下に引きずり出す。寄るべを失い丸裸の罪人に堕とされた敦子は、盗み見る女中たちの好奇の眼に曝されながら、つい昨日まで主人として君臨していた屋敷の中を、酸鼻な性の呵責が待つ闇の地下牢に向かって曳かれていく。
[ 5-2 〜 6-2 ]
敦子が丸裸で連れ込まれた地下室は、上品な夫人の想像を絶する陰惨な責め具を用意して罪人に落ちた白い女体を待ち構えていた。背後で閉ざされた鉄扉の奥にはおぞましい拷問具が立ち並び、獄吏の牛太が女主人の剥き出しの裸体を前にして眼を炯らせる。野卑な大男に全裸の縄尻を取られる屈辱と恐怖に絶叫しながら、敦子は後ろ手を天井の鉤に吊られ、爪先立つ両足に嵌められた枷の鎖を左右に引き絞られて泣き叫びながら浅ましい開脚の姿を曝す。敦子は足元に置かれた鏡の中に繊毛をたたえたおのが肉の秘裂を見せつけられつつ、無防備に拡げた素肌のいたるところを男爵になぶりまわされる。肉芽を擦られつつ雅彦との密通を責め問われてもあくまで口を閉ざし続ける美夫人は、男爵に命じられて牛太が振るう鞭を尻に打ち込まれる屈辱に慟哭する。泣きじゃくる敦子の正面に鞭を手にして立った男爵は、雅彦に処女を捧げたうえ夫との政略結婚に愛の一片も寄せなかった敦子のこれまでの態度に積年の恨みの言葉を吐きかけながら、恐怖にわななく敦子の白い腹に下腹に乳ぶさに容赦ない鞭をたたき込み、さらに拡がりきった女の股間を下から縦にしばき上げる。激痛に失神した敦子は肉芽のいたぶりで眼を醒まさせられ、鞭打ちに発情して充血する秘裂に直径五センチの巨大な張形を押し込まれていく。激痛に痙攣しながら女の肉を奥まで淫具に埋め尽くされていく敦子の半狂乱ののたうちは、かつて男爵との初夜で愛もなく強引に女体を貫かれた時の苦悶さながらであった。だが今、熟れた女肉は秘肉を貫く魁偉な淫具の焦らしたてるような抽送に負けて淫らな崩壊の道を堕ち始める。快美に灼けつく肉からじわじわと張形を引き抜かれた敦子は、牛太に尻を鞭打たれながら再び張形を埋め込まれ抽送されると、錯乱しつつ腰を振りたてて浅ましい愉悦をせがむ。男爵に強いられるまま愛しい雅彦の名を口にした敦子は、人の字に吊られた汗まみれの裸身を激しく痙攣させながら凄艶な絶頂を極めた。淫液にまみれて抜け落ちた張形の上になおもほとびりを滴らせてガックリとうなだれる敦子は、いまわの際に雅彦の名を呼んだことから姦通の罪を着せられ地下牢暮らしを言い渡される。絶望に慟哭する敦子が吊りを解かれて引きずって行かれたのは、地下室の石壁をくり抜いて鉄格子をはめた狭い檻であった。藁敷きの檻に丸裸のまま追い込まれた華族の美夫人にとって、粗い毛布一枚と排泄用のブリキのオマルよりほかには何ひとつ与えられることのない全裸監禁と奴隷の日々が、果てる時も知れずに幕を開けたのだ。
[ 6-3 〜 7-3 ]
小夜をなぐさんでその夜を過ごした男爵は、翌朝より小夜の側付きと奥方の不在を女中頭に言い渡して、美しい男爵夫人の存在を屋敷から公式に抹消した。奥方への寛恕を乞い願う小夜に朝の給仕を命じたうえ、地上の不穏な政情からはるかに隔絶された淫の地下室に男爵が降りると、檻の中で一晩を過ごした敦子が、最後に残された華族の矜りで小夜が給仕する食事を頑なに拒んでいた。男爵は付属の浴室で湯に浸かりながら、牛太に引き出されてきた敦子の汚れきった体を抱きすくめていたぶりまわす。二本の柱の間に四肢を大の字に張り渡して繋がれた敦子は、屈辱感から昨夜来の排泄をこらえ抜いてきた体を小夜の手で洗われ、石けんでぬめる手の愛撫を股間に這わされると、こみ上がる尿意に負けて立ったままの排泄姿を曝した。けだものにも劣るみじめな仕打ちにむせび泣く男爵夫人はさらに、揉みほぐされた尻の穴に小夜の指を突き立てられ抉りまわされて泣き叫びながら、衝き上がる便意に汚辱の悲鳴を噴く。磔から降ろされて牛太の手で後ろ手に縛られた敦子は、血を吐く哀訴も無視されてブリキのオマルにしゃがませられ、極限の辱めにブルブル慄えて慟哭しながら浅ましい音とともに壮絶な排泄を曝した。人間の矜りを奪われて放心しきった敦子は、後ろ手を天井から吊られて汚れた尻の穴を小夜に清められる。膝をついて尻を突き出し、女中の指で尻の穴を抉りたてられる奥方は、錯乱の悲鳴を放つ口に男爵の剛直を無理やり押し込まれ、上下から惨めに揺さぶりたてられる。生まれて初めて知る倒錯の快楽に尻を振ってのたうち、肉欲に蝕まれる美しい牝畜へと堕ち始めた夫人の絶望と苦悶の表情を見降ろしながら、男爵は呻き泣く敦子の喉の奥に激しく精をたたき込んだ。
[ 7-4 〜 8-2 ]
天狗楼の女郎に堕とされてからひと月ばかり、誇り高い武家娘だったミヤは連日の客取りと淫靡な勤めの数々によって稚い体に従順さと女のなまめきを加えてきていた。源氏名を美弥とつけられた幼い女郎は竜二郎が支払った父の保釈金の返済のため、好色な有力者ばかりをあてがわれて倒錯的な性の奉仕を強いられてきたのである。嗜虐趣味の軍需成金の弄びに供されることとなるミヤは今夜もまた、竜二郎の部屋の電燈の下で後ろ手に縛られたまま男の股間に顔を伏せて口淫の訓練をほどこされていた。ミヤの女郎としての進歩に満足する竜二郎は、そのとき庭先で持ち上がった騒ぎに気を取られて訓練を切り上げる。
[ 8-3 ]
罵声と悲鳴をあげながら庭の一隅にある土蔵に連れ込まれたのは、新宿に進出してきた不良少女グループ「黒薔薇団」に所属する少女であった。天狗楼の男たちが、提携する不良少女グループ・緋桜組と縄張りを争っている黒薔薇団の少女を訊問のため捕らえてきたのだ。事情を聞いた竜二郎が土蔵に入ると、黒一色のセーラー服の少女・トシ江が男たちに取り囲まれ、両手を前に縛られたロープを梁から下がる滑車に吊り上げられて悪態を吐きながら爪先立ちに引き伸ばされていた。若い者を束ねる安吉の命令でトシ江の服とスリップが切り裂かれ、黒薔薇団の財力をうかがわせる高級な絹の下着を下腹にまとっただけの稚い裸身が息を呑む男たちの前にがっくりとぶら下がる。下着をむしり取られた体を青竹で打ちまくられ苦悶の汗と悲鳴を絞って宙に躍りつつ青痣を刻まれたトシ江が白状した団長・桜町アヤの名は、竜二郎に、数年前婚約披露パーティーの席上で手籠めにして華族界を追放される原因となった子爵家の令嬢・桜町綾子を思い出させる。丸裸に剥かれたトシ江は土蔵の二階に運びこまれて大の字に押さえつけられ、恐怖におののく白い女体を男たちの輪姦の贄に捧げられる。処女だった肉体を安吉の剛直で引き裂かれ、苦悶の呻きを噴きながらのたうちまわるトシ江の泣き声は、かつて強姦した華族の姫の運命の変転へと竜二郎の思いを巡らさせるのだった。
[ 8-4 〜 8-6 ]
天狗楼の奥座敷ではその夜の染香と美弥を買った百姓出身の政商・林謙介が、長襦袢姿にした姉妹を侍らせて知人でもある竜二郎を待っていた。林の要望によって、両手を前縛りにされた染香は天井から吊られて長襦袢を乱した裸身を竜二郎になぶられ、美弥は林の股間に引き据えられて怒張をしゃぶらされる。淫靡ないたぶりにまみれる武家姉妹の没落の姿に昂ぶりをつのらせた林は、一糸まとわぬ裸身に剥いた姉妹を後ろ手の背中合わせに縛り合わせて天井から吊り下げさせる。姉の熟した女肉と妹の初々しい肢体とを交互に林に見せつけなぶりまわす竜二郎。背中合わせに吊られたまま下肢を拡げて一本の青竹の両端に足を縛りつけられた姉妹は、人の字になって曝した股間の肉芽を男たちにいびられ腰を振ってむせび泣く。姉妹同時に張形を押し込まれて抉りまわされると、官能に崩れて濡れそぼつ姉の体は快美の汗を噴いてうねりのたうち、自分のつばきで濡らされた張形で稚い秘腔を抉られる妹の体は苦悶にきしみながら肉欲の反応を強いられていく。情欲の炎に煽りたてられる武家の姉妹は、男たちの操る張形に躍らされ妖美な歔き声を交わし合いながら、二人同時に昇りつめ汗まみれの裸身を痙攣させる。吊りから降ろされた姉妹は首縄に青竹を架け渡され、軛に繋がれた二匹の家畜さながらに座敷を這いまわらされた後、林の眼前に尻を立てて押し伏せられ濡れそぼつ秘肉を吟味される。竜二郎と林に後ろから貫かれ、相手を替えつつ交互に責めたてられて喘ぎ歔く姉妹。焦らされた女たちが絶頂に向かって昇りつめ始めたとき、竜二郎は黒薔薇団首領の来訪を告げられて座を退く。
[ 8-7 〜 9-4 ]
トシ江を救いに乗り込んできた黒薔薇団首領・桜町アヤの手にした西洋風仕込み杖によって数人の若衆が倒されたことを聞いた竜二郎は、桜町アヤがかつて手籠めにした桜町子爵令嬢・綾子にほかならないことを確信する。奇妙に静まりかえった土蔵の中では、和解が成って対峙している綾子と安吉の間で、トシ江が凌辱され尽くした体にボロボロのセーラー服をまとっているところであった。かつての桜町子爵家の書生で今は皇道派右翼団体「赫心会」を率いてテロ活動に跳躍している極右の土井赫心の後ろ盾を得た綾子は、全身を黒衣に固め強烈な化粧をほどこして、鋭くも妖艶な美貌を身につけていた。周囲を圧しつつ立ち去ろうとする綾子の前に竜二郎が立ちふさがると、綾子は思いがけぬ男との再会に驚愕しつつも屈辱の記憶を思い起こして瞋恚に燃え上がる。綾子は竜二郎の女衒生業を激しく罵倒しながら表通りに停めた車へと戻り、奇遇にも今は赫心の部下となっていた運転手の寺田の前で、昔日の強姦の雪辱のため竜二郎に決闘を申し込む。竜二郎に決闘を承諾させた驕慢な女剣士は、どよめく人だかりを一顧だにせず走り去った。
[ 9-5 〜 9-6 ]
初夏の夜明け、竹棒を手にした竜二郎は決闘の場に指定された空地に赴いて、蒼白な顔を緊迫させて得意の仕込み杖を手にした黒装束の綾子を迎える。思い詰めた綾子を揶揄するように勝利の代償に綾子の肉体を要求する竜二郎に対して、綾子の激昂が弾ける。鋭く突き出した綾子の杖の切っ先に脾腹を刺されて血にまみれる竜二郎。しかし次の一撃を繰り出した一瞬の隙をつかれて足を払われた綾子は、草地に転倒した腰に竹棒を打ち込まれ、杖を弾き飛ばされて敗北の四肢を投げ出す。無念を噛みしめ屈辱に絶叫する綾子は服を破りにかかる竜二郎の意図を察して舌を噛み切ろうとするが、鳩尾に当て身を入れられて気を失い、天狗楼へと連れ去られる。
意識のない綾子を天狗楼の土蔵の二階に運びこんだ竜二郎は夜具の上に投げ出した体をズロースとストッキングだけの裸に剥き上げ、後ろ手縛りに胸縄と股縄をかけた上で目覚めさせる。我が身に加えられた破廉恥な仕打ちを瞬時に悟って屈辱に叫びたてもがきまくる綾子は、身悶えのたびに股縄に責めたてられてあらがいの気力を失い、舌を噛み切ろうとする決死の意志を乳首のいたぶりに妨げられる。泣き叫ぶ勝ち気な姫は竜二郎のあぐらに抱きすくめられ、股縄をゆさぶられながら女の弱さを引きずり出されていく。淫靡になぶられて弱々しく泣きじゃくる綾子は下肢をMの字に開かれて縄留めされ、大股開きの浅ましい体を仰向けに転がされてみじめに泣き慄える。子爵家の美しい姫はストッキングを脱がされ股縄を解かれて、哀訴に泣き叫びながらズロースを剥かれて高貴な恥肉と繊毛をさらけ出す。羞恥の汗にまみれて泣きじゃくる綾子は、かつて自分の処女を奪った竜二郎の怒張を見せつけられて恐怖と汚辱の絶叫を噴きながら、乳首と肉芽を吸いたてられて股間を濡らし屈服の歔き声を絞り始める。女の弱さを剥き出しにして喘ぎ歔く令嬢はM字開脚のまま俯伏せに転がされ、高く突き出した尻を浅ましい恰好でなぶりまわされる。竜二郎は憤辱に呻く綾子の尻を抱え込み、か弱い女の絶望の悲鳴を噴きこぼす姫の秘肉を背後から一寸刻みに貫いていく。巨大な怒張を埋め込まれていく激痛にのたうち泣き叫びながら、子爵家令嬢は子宮にとどくまで剛直を呑み込まされて衝撃に悶絶する。竜二郎は苦悶にうごめき汗まみれで這いつくばる綾子の高貴な裸体に強靱な抽送を送り込んみ、気丈な姫の淫らなよがり歔きを絞り取って、屈辱に嗚咽する令嬢に喜悦の極まりを告げる言葉を吐かせて絶頂へ追い上げる。伸びきった綾子をつながったまま仰向けにした竜二郎は、朦朧となって許しを乞う姫の体をさらに責めたて、想像を絶する快楽の呵責に総身を痙攣させてのたうつ女体を再び絶頂に突き上げて失神させる。気を失ったまま、射精をこらえ抜いた竜二郎の怒張を口元に押しつけられる綾子にとって、言語に絶する屈服の儀式はまだ始まったばかりだった。
[ 10-1 〜 10-7 ]
M字開脚に縛られたまま目覚めた綾子は竜二郎の醜悪な怒張を眼の前に突きつけられ、女の敗北を曝した裸形を揶揄されて嫌悪と屈辱に嗚咽する。怒張を咥えさせようとする竜二郎の要求を死にもの狂いではねつける驕慢な姫には、強情の代償として凄惨な責め苦が待ち構えていた。下肢のいましめを解かれた綾子は右足首に縄を巻かれて天井の梁から吊り上げられ、苦悶の呻きを噴きながら逆さ吊りにされていく。頭が床を離れるまで引き上げられた綾子は後ろ手縛りを片脚逆さ吊りにされた被虐の裸形を宙に揺らしてみじめに苦吟しつつ、竜二郎に傷を負わせた愛用の仕込み杖でよじれる尻を打ちたたかれ、苦鳴を噴いて回転しながら力を失って開き切った下肢に巨大な張形を押し込まれて絶叫する。投げ出された他方の脚も下肢を拡げて吊り下げられ、開脚逆さ吊りの股間に張形を咥えたまま宙にのたうつ白い女体には、子爵家令嬢の矜りは一片も残されていなかった。張形を抽送されながら濡れそぼつ秘肉と肉芽をいたぶられた綾子は、弱りきって苦悶に喘ぐ口に竜二郎の怒張を強引に押し込まれて屈辱の慟哭を爆ぜさせる。竜二郎は吊りから降ろした綾子の下肢をあぐらに縛り、屈服して為すがままの綾子の喘ぐ唇に怒張を押し込み突き入れる。浅ましい丸裸を縛り上げられて女の恥肉を剥き出しにしたまま、憎むべき男の怒張を咥えて女郎にもおとる奉仕を強いられる綾子姫。濡れそぼち開ききった股間を竜二郎の足指で抉られながら、錯乱してもがく綾子は恐怖の悲鳴をくぐもらせる喉の奥に灼熱を注ぎ込まれて白濁を呑み下させられる。ぐったりとなって伸びきった綾子姫は、最後の矜りにすがりついて竜二郎への隷属を拒む体に張形を押し込まれ弱りきった肉を責めたてられると、汗まみれの体をのけぞらせて悶えながら、やがて肉欲に呑まれ屈服のよがり歔きを放って凄艶な絶頂の痙攣を曝す。淫靡な呵責の連続に骨抜きになって放心する綾子は、あぐら縛りの股間に石けんを塗りたくられ隷属の仕上げの剃毛を宣告されて、想像を絶する恥辱に泣き叫んで哀訴する。さらけ出した尻の穴を竜二郎の指で抉られた綾子は直腸を掻きまわされる汚辱に負けて剃毛を受け入れる言葉を口にさせられ、絶望に泣きじゃくりながら女の矜りの繊毛を残さず刈り取られる。矜持を賭けた果たし合いに敗れたあげく仇と狙った男に心も体も征服され尽くして屈服した子爵家令嬢は、縛めを解かれた丸裸の女体を竜二郎のあぐらにまたがらせ、無毛の秘肉を貫かれてゆさぶられながら、男の愛玩物に堕ちて淫らなよがり歔きを噴き上げていった。
[ 11-1 〜 11-5 ]
男爵に夜毎の添い寝を命じられる小夜が女体に艶めきを加えていく日々のなか、地下室の牢に素っ裸で閉じ込められ折檻と肛姦を繰り返される敦子は、朝ごとにやつれきった体を正座させ手をついて男爵と小夜を迎える隷従の境遇に慣らされていった。後ろ手を天井から吊られたまま裸身の隅々まで牛太に洗われて恥辱にむせぶ敦子は、火照った体を床に降ろされ男爵の足元で股を拡げて日課の剃毛をほどこされる。貴婦人は環視のなかでそそり立つ男爵の怒張をしゃぶりたてて惨めな奉仕にはげみながら、牛太になぶられた尻の穴に浣腸を注入され、恋人・高崎雅彦の消息を聞かされて嗚咽する。口をふさがれたまま股間にオマルをあてがわれ醜悪な排泄を遂げた敦子は、低い台に俯伏せに縛られて淫らにさらけ出したアヌスに小夜の手でワセリンを塗り込められていく。汚辱と妖しい刺戟にのたうつ敦子は濡れそぼつ秘肉に催淫薬を擦り込まれて激烈な肉欲に錯乱しつつ屈服の言葉を吐く。尻を鞭打たれながら快美によじれる美夫人は、股間の狭間を縦に打ち据えられて絶叫とともに昇りつめる。失神した敦子は尻を犯される激痛に目覚めて痙攣しつつ泣き叫び、愉悦と苦痛のないまざった肉の呵責に錯乱してのたうちまわる。肉芽をいじられながらアヌスに激しく抽送された敦子は凄惨な絶頂を極め、生まれて初めてアヌスの悦びを知ってのけぞる女体の奥深くに男爵の精をたたき込まれる。
[ 12-1 〜 12-6 ]
その日の午後、竜二郎が須黒邸を訪れて天狗楼の近況と寺田の消息を男爵に伝えた。右翼・左翼・無政府主義者らが跋扈してますます混乱を深めてゆく世相を鳥瞰しながら、青年将校たちのクーデターに警戒をつのらせる男爵と竜二郎。酔った男爵は敦子が堕とされた奴隷の境遇を竜二郎に明かし、驚き呆れる竜二郎を地下牢へと伴う。全裸で地下に監禁された惨めな姿を他人に見られると知った敦子は屈辱に絶叫して夫への恨みを吐き連ねながら、牛太に檻から引きずり出され後ろ手に緊縛されて、薄汚れた裸体を軽侮していた竜二郎の前に引き据えられる。慟哭する貴婦人は力ずくで開脚椅子に乗せ上げられ、恥毛を刈り取られた剥き出しの女の秘肉を曝して恥辱に泣きむせぶ。極限の屈辱に恨みを噴きこぼして泣き叫ぶ敦子は、秘肉を割り拡げられ肉芽をいたぶられつつ、調教され尽くした女性器を昂ぶりに濡らしていく。尻を犯されたことまで明かされて絶望に泣きじゃくりながら竜二郎の指で秘肉をまさぐられて錯乱する敦子は、竜二郎に体を与えられることを言い渡されて汚辱の絶叫を放つ。全裸になった竜二郎は怯える美夫人の股間に顔を埋めて舌で秘裂をまさぐりあげ、貞淑だった華族の貴婦人からよがり歔きと愛液を絞り取る。女郎に堕とされる未来を予告されて惨めに哀訴する敦子は、竜二郎の怒張で貫かれていく自分の股間を見せつけられながら長大な肉塊を奥まで咥え込む。子宮を突き上げられる激烈な刺戟に息も絶えだえにのたうつ敦子は、浅ましいよがり歔きを噴き上げつつのけぞり返って絶頂を極める。
[ 12-7 〜 13-6 ]
失神から目覚めた敦子は、なお埋められたままの竜二郎の怒張で爛れた秘肉を抉られて快美と羞恥の悲鳴を噴く。剛直を露わにした男爵から二人がかりの凌辱を宣告されてあまりの惨めさにむせび泣く貴婦人は、開脚椅子の拘束を解かれた体を竜二郎に貫かれたまま抱きかかえられ、歩みとともに突き上げられつつレザー張りの台に運ばれる。低い台に俯伏せに転がされて四肢を拘束された敦子は、突き出して男たちの眼に曝した尻に牛太の手で催淫薬を塗り込められていく。耐えがたい淫らな刺戟にうごめく尻を鞭でしばかれ、淫液を垂れ流して女体をのたうたせ喘ぎ歔く美夫人は、薬剤の刺戟に爛れたアヌスに男爵の怒張を埋め込まれて悲痛なおめきをほとばしらせる。尻を突き上げられる激烈な快楽に躍らされ、眼をうつろに見開きよだれを垂らして放心しきった美貌に、竜二郎は怒張を突きつける。錯乱の喘ぎとともに開いた口に剛直を押し込まれた敦子は、上下から激しく揺さぶりたてられて汗と涙とよだれを散らしつつ苦悶の極みののたうちを演じる。絶頂とともに男爵の精を尻にたたき込まれた貴婦人は、弛緩する女体を尻打ちでなおも責めたてられながら、苦痛に呻く喉の奥に竜二郎の精を射込まれて噎せ返りながら白濁を呑み下した。二人の精を注ぎ込まれてあぶら汗にまみれた敦子の敗残の白裸は門字柱に大の字に曝される。女のあらゆる尊厳を喪って肉の奴隷と化した華族の貴婦人の穢されるほどになおも美しい裸体を前にして酒を酌み交わしながら、男爵が竜二郎に持ちかけた次なる計画とは、財政難に陥っている敦子の姉・華子とその娘・百合子を同じ境遇へと引きずり込む陰惨きわまる陰謀であった。
[ 14-1 〜 14-6 ]
竜二郎を仲間に引き入れた男爵はかねてからの周到な準備のもとに、加賀美華子と百合子の母娘を陥れる計画に取り掛かる。心労で転地療養中と伝えられた敦子夫人を見舞うため、喪も明けぬ子爵家の美しい母娘は、男爵が伊豆山に所有する別荘「桃李荘」へただ二人招かれた。海を見降ろす絶景に歎声を上げながら、広壮な屋敷を案内されていく元宮中女官の子爵家夫人と華族女学校の令嬢。小夜に庭を案内させると称して百合子を遠ざけた男爵は、敦子の容態を心配する華子と離れの座敷で二人きりになると同時に邪悪な本性を剥き出しにする。妹の不在を告げられて驚愕する華子夫人に迫った男爵は、子爵家が抱える莫大な負債をタネに夫人の体を要求し、それでもあらがい抜く夫人の体を座敷に隣接したくぐり戸の奥の小部屋に放り込んで閉じ込めた。二本の丸柱が中央に立ち、格子のついた小窓からわずかな光が射し込むばかりの狭い小部屋で、男爵の理不尽な仕打ちに憤りつつ行く末の絶望を思って悲嘆にくれる華子は、庭からかすかに聞こえてきた百合子の悲鳴を耳にして、錯乱の悲鳴を噴き上げる。案内されて庭に降りていた百合子は、いつしか姿を消していた小夜をさがすうちに、書生の日下と名乗る長身長髪の青年に遭遇していた。警戒心をつのらせる百合子の前で本性を現した竜二郎は恐怖に慄える百合子を絶壁に追いつめ、抵抗力を失ったお下げの美少女を後ろ手に縛ったうえで当て落としたのだ。竜二郎は気を失った百合子を男爵が待つ奥座敷へ担ぎ込み、十五歳にもならぬ華族の美少女の稚い胸のふくらみをセーラー服の上から二人がかりで揉みなぶる。あらためて後ろ手に緊縛されセーラー服の胸を縄で締め上げられた百合子は、華子夫人を屈服させる切り札として、猿轡を噛まされて横坐りの上体を丸柱に繋がれる。
[ 15-1 〜 15-6 ]
男爵は華子夫人を閉じ込めた小部屋に戻り、娘の身を気づかって狼狽する母に情交を迫る。百合子の命運を握られ、抵抗の気力を失った華子夫人に掴みかかった男爵は、観念しきれずにもがき抜く華子の両手を背後の丸柱に回して後ろ手にくくり上げる。羞じらいに泣き悶えておののく華子の体から着物を剥ぎ取った男爵は、長襦袢の下から引きずり出した乳ぶさをなぶり乳首を吸いたてて華子を責めあげ、悲痛な悲鳴を絞る美夫人の腰から湯文字を剥ぎ取って真っ白な全裸をさらけ出させる。薄闇の中に灯された強力な明かりで裸身を照らし上げられ、羞恥に泣き叫ぶ華子の前で、男爵は裸になって長大な怒張を曝す。恐怖に慄える華子の裸形に寄り添った男爵は、いやがる唇を強引に吸いたてながら、剥き出しの女の腰に猛りたつ肉塊を押しつけていく。
[ 15-7 〜 16-3 ]
柱から解かれた華子は弱りきった体を後ろ手に緊縛され、敷き延べられた夜具の上に転がされる。男爵は哀訴する華子にのしかかって、貴婦人の女体の秘裂をまさぐり淫靡ないたぶりで責めたてていく。脚を拡げて仰向けに縛りつけられた華子の裸身は電燈の明かりの下で羞恥の極みにのたうちながら嗚咽を噴きこぼす。腰の下に割り込んだ男爵の怒張で秘裂をなぞり上げ焦らしたてられながら、卑猥なからかいを浴びせられて悶え泣き叫ぶ美夫人。濡れきった秘肉に男爵の怒張を一寸刻みに埋め込まれていく華子は錯乱の悲鳴を噴きながらのけぞり、子宮を突き上げられてぐったりと伸びきる。男爵は力を失った華子の下肢をほどいて、為すがままに突き上げられつつ官能を崩れさせていく貴婦人の白裸を自在に揺さぶりたてて淫らな絶頂を極めさせる。悦びに失神した華子は怒張を埋め込まれたまま目覚めさせられ、肉欲に屈服しきった女体を男爵の膝にまたがらされて錯乱のおめきを噴き上げる。汗まみれの裸体を愉悦に痙攣させながら声もなく再び昇りつめた華子は、下肢をあぐら縛りにされて転がされ、穢し尽くされた秘肉を肛門とともにいじりまわされて屈服の嗚咽をほとばしらせる。あぐら縛りのまま俯伏せにされた華子は尻を高く突き出した浅ましい恰好で背後から貫かれ、よがり歔きとともに悦びをきわめる女体に精を注ぎ込まれて失神する。高々と突き上げた股間から白濁を垂れ流したまま男爵の手で秘肉を清められた華子は、下肢のいましめを解かれた体を丸柱の根元に正座させられてつながれ、全裸幽閉の生活を言い渡される。屈辱に泣きむせぶ華族の美夫人は口元に突きつけられた男爵の怒張をしゃぶって清めさせられ、凄惨な隷属の途を堕ち始める。
[ 16-4 〜 17-7 ]
犯され尽くした華子夫人を残して男爵が奥座敷に戻ると、失神から目覚めて後ろ手を柱に繋がれたまま恐怖におののく百合子を竜二郎がしきりに口説いていた。非難の眼差しを向ける姪の美少女から猿轡をはずした男爵は、可憐な抗議の悲鳴を無視して、おびえに慄える娘を竜二郎とともに母の待つ部屋へと引き立てていく。室内に突き入れられた瞬間、全裸で立ち縛りにされた母の姿を見て驚愕の悲鳴をほとばしらせる百合子。泣き叫んで許しを乞う美しい母娘に対して男爵が持ちかけたのは、竜二郎を須黒家の養子として百合子と結婚させるもくろみであった。非道な宣告に泣いて拒絶する母娘の狂態を楽しみながら、男爵と竜二郎はおびえる百合子を追いつめ、あらがう美少女を母の隣の柱に立ち縛りにくくりつける。二本並んだ柱も敷き延べられた床もすべてが自分たちを陥れる罠だったと悟って叫びたてる華子は、猿轡で声をふさがれたうえ、愛娘が竜二郎の手で服を脱がされていくのを見せつけられる。セーラー服をはだけられスカートを落とされた百合子は、レースのシュミーズを胸元から二つに引き裂かれ、上下から縄で絞り出された稚い乳ぶさを剥き出しにされる。羞じらいにおののく華族の美少女は柱をきしませてもがきながら絹のズロースを剥き下げられ、繊毛をたたえた下腹をあらわにされてお下げ髪の美貌をがっくりとうなだれさせる。立ち縛りの裸形を並べて観賞される羞恥にすすり泣く母娘は、正面に写真機が据えられるのを眼にして泣き叫び暴れまくりながら、破廉恥な全裸像を幾枚となく記録されていく。汚辱に打ちのめされ男爵に口を吸われて愛玩される華子夫人の前で、竜二郎はすくみ上がる百合子の裸身に巧みな愛撫を加えていく。処女の素肌に生まれて初めて男の手を這わされて慄えあがる百合子は、はかない胸のふくらみの頂点におびえる無垢の乳首を吸いあげられ、無理やり教え込まれる妖しい刺戟に悲痛な呻きを噴いて身悶える。
[ 18-1 〜 18-6 ]
胸から下へ降りてゆく竜二郎の舌の動きに、百合子は狂乱してもがきまくる。舌で臍をくすぐられ、下腹の繊毛をまさぐられて狂乱する美少女は、秘裂を優しくなぞり上げられて肉の快美に灼かれ始める。くつろげられた股間の奥の肉芽を抉られた百合子は、処女の秘肉から淫液を滴らせて息も絶えだえに痙攣する。汚辱に嗚咽する百合子は柱から解かれて一糸まとわぬ全裸に剥かれ、泣き叫んであらがう体を男二人がかりで抱えられて布団に仰向けに転がされる。縮めようとする四肢を力ずくで開かされ、大きく拡げて布団の四隅に紐で縛りつけられた百合子姫は、大の字の処女の裸身を白熱燈の下にくまなくさらけ出して激烈な羞恥にすすり泣く。泣いて抗議するしかない華子夫人の眼前で、裸の竜二郎は百合子の白裸に寄り添って素肌を撫でまわし唇を奪い、わななく乳首から臍を舐め上げていく。拡げきった股間に竜二郎の髭面を埋められ秘裂を舐め上げられて錯乱の悲鳴を絞る百合子は、竜二郎が繰り出す淫靡な愛撫に敏感な女体の官能を責めたてられて、耐えきれぬ快感に喘ぎだす。大の字の白い裸身を汗にぬめらせたまま総身を引き痙らせてのたうつ処女の肉体は、包皮に包まれた女の肉の芽を竜二郎の舌に探り当てられると、錯乱の悲鳴とともに愛液を絞り出してのたうつ。淫らな肉欲にまみれ観念しきったようにぐったりとすすり泣く処女姫の濡れそぼつ股間が、余すところなく写真に撮られる。羞じらいに嗚咽する処女の眼の前にあぐらをかいた男爵は、柱から解いた華子夫人を腰にまたがらせてつながり、あさましい男女結合のさまを生娘に実演してみせる。竜二郎は、卑猥な肉の交わりにおびえすくむ百合子の大股開きの股間に腰を割り込ませて、恐怖に硬直する処女の秘裂に怒張を押し当て哀訴を無視して貫いていく。激痛の呻きを噴きながら、破瓜の血を散らして処女肉を引き裂かれてゆく百合子。男爵に揺さぶられて喜悦によがり歔く母の傍らで、巨大な怒張を奥まで埋め込まれてゆっくりと抽送される稚い姫は涙とあぶら汗を噴きながら苦悶に呻き泣き、のたうちまわる体の奥に竜二郎の精を激しくたたき込まれる。血と精液を垂れ流して伸びきった百合子の股間が写真に撮られ、男爵に貫かれたまま娘の無惨な破瓜のありさまを見せつけられた華子夫人は、官能に燃え上がった体を再び揺さぶられて愉悦の高みに昇りつめていく。処女を失った秘裂を竜二郎に清められながら、男爵の腰の上で悦びをきわめて反り返る母の痴態を見せられる百合子は、あらがいの気力を失って為すがままに口を吸われる。乳首を吸われ、拘束を解かれた下肢を割り裂かれて肉芽に舌を這わされる百合子は、官能豊かな女体に肉の悦びを目覚めさせられて淫らに腰を振りたてる。疼痛に疼く肉を再び貫かれていきながら、百合子は痛みとともに昂ぶりの喘ぎを洩らし始める。
[ 18-7 〜 19-7 ]
たて続けに悦びをきわめさせられた母と汚し尽くされた娘は並んだ柱を背負って曝しものにされ、夜おそくまで続く男たちの酒宴の肴に供された。体を清めることすら許されず素っ裸のまま毛布一枚を与えられ、板敷に便所を造り付けられた小部屋で一夜を過ごした母娘は、翌朝、裸のまま朝食を取らされたのち湯殿に連れ込まれて風呂を許される。男爵と竜二郎は母娘の入浴中に裸で湯殿に踏み込み、狼狽する女たちを卑猥な言葉でからかいながら湯に火照る裸形を眺めまわす。湯舟の中でそれぞれの男に抱きかかえられ、観念しきって愛撫に身を委ねる女たち。湯舟から出された華子夫人は両手をロープで縛られて天井の鉄環から爪先立ちに吊られる。百合子が同じ鉄環に背中合わせに吊られると、羞じらいに悶え泣く母娘の足が片方ずつ縛り合わされ、大きく拡げて床の鉄環にくくりつけられる。立ったまま開脚人の字の裸身を曝した母娘は男たちの手で体中に石けんの泡を塗りたてられ擦り合わされて、甘美な陶酔に陥っていく。汚れきった股間を男爵にまさぐられ肛門をくすぐられて、妖しい刺戟に錯乱の悲鳴を噴きこぼす華子。母の淫靡なすすり歔きと身悶えを背中に感じる百合子もまた、ういういしい裸体を竜二郎になぶられながら稚い性感を昂ぶらせていく。処女を失ったばかりの秘裂に指を這わされた百合子は、生まれて初めて知る甘美な刺戟に総身を慄わせて悶え歔く。男を代えてなぶりまわされながら、美しい華族の母娘は女体の屈服の道を堕ち始めた。
[ 20-1 〜 20-5 ]
肉欲の呵責にくたくたになって吊りから降ろされへたり込んだ母娘は、口元にそれぞれ怒張を突きつけられて服従の奉仕を求められる。汚辱のあまり拒み抜いた母娘は罰として後ろ手にくくられ、上体を押し伏せられてかかげた尻を鞭で打ちたたかれて、白い尻に赤い鞭痕を刻まれていく。むずかる百合子の菊門に浣腸液が注ぎ込まれると、排泄の苦悶にのたうつ娘とそれを見せられる母は相次いで屈服し、支配者となる男たちの肉塊を握りしめて服従を示す。便所に連れ込まれて排泄を許された百合子はあらがいの気力を失って、稚い裸身を鏡に見せつけられながら竜二郎の荒々しい愛撫に身を委ねる。華子夫人は戻ってきた娘の前で男爵の怒張をしゃぶらされ、華族の貴婦人にあるまじき痴態を泣き叫ぶ娘の眼に曝した。強情を張って口淫を拒む百合子は股間に股縄を回され、荒々しい刺戟に悶える裸身を俯伏せに押し伏せられて竜二郎に尻を打擲される。惨めさにむせび泣く華族の美少女は母の傍らに正座させられ、処女を奪った肉塊で可憐な口元を小突きまわされ命じられるまま舌を這わせて奉仕したあげく、わななく唇に剛直を押し込まれて呻き泣く。母と娘は後ろ手縛りを正座させられたまま、娼婦にも劣る口淫の奉仕を強いられ続ける。
[ 20-6 〜 21-2 ]
母娘並んでの口淫奉仕で汚辱にまみれた華子と百合子は、全裸のまま縄を曳かれて湯殿から座敷へと連れもどされる。敷き延べられた二枚の布団を眼にして羞じらいにあらがい抜く母娘は、布団の両端に足首を縛りつけられて秘裂もあらわな生贄の裸身を大股開きに並べ曝す。竜二郎は寄り添って抱きしめた百合子の体を撫でまわしながら、華子夫人が剥き出しの女体を男爵になぶりまわされて、嫌悪の悲鳴を淫らな喘ぎに変えていくさまを見せつける。男爵の巧みないたぶりに操られ、娘の怯えの眼差しもはばからずによがり歔いてのたうちまわる華子。母のあげる女の嬌声に官能を炙られて、お下げの美少女は股間を濡らして身悶える。下肢を担ぎ上げられた華子は男爵の怒張に深々と貫かれ、浅ましい姿でゆさぶられつつ喜悦に錯乱した悲鳴を洩らす。男爵の腰をまたぐように上体を起こされ、崩れきった女体を突き上げられて凄艶な喘ぎとともにのたうちまわる華子。濡れそぼつ股間を竜二郎に舐めまわされて歔き声を顫わせながら、生まれて初めての女の悦びを識り始めた百合子も、母の狂態に呆然としつつ竜二郎の愛撫に感応して生身を痙攣させる。稚い秘肉を竜二郎に貫かれた百合子は煽りたてられた肉の愉悦に灼かれて淫らな喘ぎを洩らし、よがり歔きを母と重ね合わせていく。絶頂の寸前をさまよう母のすぐ隣で、竜二郎のあぐらの上に抱え起こされて生々しい喘ぎを噴きながら快楽にまみれて腰を振る美少女。後ろ手縛りの全裸を男に抱きかかえられたまま浅ましい肉欲に喘ぐ華族の母娘は、激しく突き上げられると愉悦のおめきを噴いて腰を回し、相次いで絶頂を極める。焦らしたてられた末の激しい痙攣に陥った華子に続いて、尻の穴をいじりまわされた百合子はうつろな瞳を宙に放ったまま総身を痙攣させ、淫らな呻きを噴いて女の悦びを覚えた。
[ 21-3 〜 22-3 ]
悦びをきわめ、汗にまみれて裸身を伸びきらせた母娘は、肉欲に屈した敗北の裸身をふたたび仰向け開脚で布団に縛りつけられる。愉悦の余韻に喘ぐ女体を曝した華子と百合子は、屈従のあかしに下腹の剃毛を言い渡される。あまりの辱めに泣き叫ぶ母と羞恥に声もない娘は、女性器を飾る繊毛を根元から刈り取られ、高貴な肉体を男の玩弄物に変えられていく。男たちに恥毛を保存されて魂まで打ちのめされた母娘は、みじめさにがっくりとうなだれ愛撫に身を委ねながら、無毛の裸体をカメラに収められる。監禁用の小部屋の丸木柱の根元に後ろ手に拘束され、並んで下肢をMの字に開き切ったうえ、男たちのものを咥えさせられた姿をさらに撮影される全裸の母娘。華族の女の矜りを根こそぎ奪われた華子と百合子は、布団に仰向けになった男たちの腰にまたがらされて貫かれ、あらがうことのできぬ肉欲に灼かれるまま、母娘して口づけを交わし腰を振りたててみだらな絶頂の痙攣を曝した。朦朧となった女たちは後ろ手縛りの裸形を正座させられ、淫液に濡れそぼって猛りたつ征服者の怒張を口元にさしつけられてしゃぶらされる。完全な隷属を遂げた加賀美家の母娘は、淫らな口淫を強いられて苦悶に呻く喉の奥に無理やり精を注ぎ込まれ、錯乱に白眼を剥きながら汚辱の白濁を嚥下させられる。その夕刻、帰京するため桃李荘を車で送り出される華族の未亡人と令嬢は、来たときと同様の美しい装いの下に、一夜にして完全な屈服を遂げさせられた隷女の肉体を隠しているのだった。
[ 22-4 〜 22-6 ]
帰京から十日ほど後、竜二郎は華子・百合子母娘の浅ましい裸身を撮り尽くした写真の現像を携えて男爵の屋敷を訪ねる。新型のドイツ製写真機が写し取った数十枚の写真には、性器を剥き出しにして縛られたまま女郎にも劣る無惨な奉仕にはげむ母娘の卑猥な全裸体が、余すところなく記録されていた。渾沌をきわめる世情のさなか女衒の生業に精を出す竜二郎は、カメラの貸し主の好色家で軍需成金の林謙介との会合を男爵にもちかける。いっぽう百合子の婿取りの算段に奔走する男爵は、竜二郎の身持ちを正して婚姻の許可を得る算段を立てていた。今後に企んでいる女たちへの淫靡な責めを語り合って悦に入る二人。地下牢監禁を許されて再び屋敷に住んでいる敦子が、互いに何も知らぬまま華子と対面させられたことを男爵から明かされて、竜二郎は好色な興味を募らせる。
[ 23-1 〜 23-2 ]
男爵に誘われて地下室に降りた竜二郎の前に敦子が呼び出される。服従しきった女の艶めきをまとった美夫人は、居丈高な夫の命令に従って、男たちの前で和服を脱ぎ腰巻ひとつの裸身を曝す。脅されるまま夫の足元に跪き、猛りたつ怒張を握りしめて指と口で淫靡な奉仕を捧げさせられる敦子夫人。竜二郎の怒張も同様に奉仕されられる敦子は、立ち上がった竜二郎の股間に膝立ちになって顔を埋めながら、男爵のものを手に握らされる。屈辱の奉仕に呻きつつ、敦子はあぶら汗を絞る裸体を後ろ手に縛り上げられ乳ぶさを絞り上げられる。ベッドに追い上げられた敦子は仰向けに横たわった竜二郎の腰をまたがされ、尻への鞭打ちに強要された淫らな屈辱の言葉を口にして、濡れそぼった股間から湯文字を剥ぎ取られる。秘肉をまさぐられて恥辱に泣き喘ぐ美夫人は屹立する竜二郎の剛直に腰を落として子宮まで貫かれ、激しい揺さぶりに腰を振りたててのたうつ。俯伏せに倒れて竜二郎に抱き締められたまま快楽にひくつく敦子のアヌスに男爵は淫薬を塗り込め、恐怖に錯乱して泣き叫ぶ妻の尻を強引に貫いていく。前後を同時にふさがれた敦子は激烈な肉の愉悦に白眼を剥いてのたうちまわり、もはや声もなく痙攣して昇りつめ続ける肉の奥に、前後同時に精を注ぎ込まれるのだった。
[ 23-3 〜 23-7 ]
私設秘書の名目で男爵から簡素な屋敷を与えられた竜二郎は、長髪と髭を刈り、女中に付けられた小夜とともに方正な暮らしを送り始める。小夜まで顔を赤らめる美男に変貌した竜二郎は、もくろみ通り兄によって勘当を許され、華族社会への復帰を果たした。元老公爵の主催したパーティーに男爵とともに招かれ貴婦人たちの讃嘆の眼を集める竜二郎は、居合わせた桜町綾子をも信じられぬ驚嘆の思いに赤面させるのだった。
パーティーを辞した男爵と竜二郎は赤坂の料亭に赴いて、政商の林謙介と対面する。満州の利権をめぐる商談を男爵との間に成立させ、買い取ったロシア貴族の幼女の話で男爵らを驚嘆させて林が悦に入っているところへ、隣の座敷で酔った青年将校グループの一人が馴染みの芸者を探して男爵の座敷に乗り込む。忠国の気概に燃えて気炎を吐くその男こそは敦子の元の恋人・高崎雅彦であった。男爵と林を売国奴と名指して粛清の警告を叫び散らす雅彦がなだめすかして連れ去られると、抜け目ない林は、雅彦の目当ての芸者・小太郎を男爵のために今夜買い取ってあることを明かすのだった。
[ 24-1 〜 24-4 ]
林と女将がその場を辞したあと男爵と竜二郎が連れだって奥の間に入ると、そこには青年将校たちの情婦で赤坂の一流芸者の小太郎が床柱の根元に後ろ手にくくられ、猿轡の上からのぞく瞳に激しい気性を宿して二人を睨みつけていた。大金で買われた屈辱に罵倒の言葉を吐く小太郎を俯伏せに布団に転がして両脚を拡げて縛りつけた男爵と竜二郎は、暴れ抜く体から着物をむしり取られ、腰巻一枚にされた裸身を後ろ手にくくられ乳ぶさを絞り上げられる。背中から尻を淫らに撫でさすられ、哀れな悲鳴を噴きこぼして屈辱の玩弄に耐える小太郎は、腰巻を剥がれて全裸にされたうえ、股間を割り拡げられて剥き出しの女性器を明かりの下にさらけ出す。恥辱に慄える素肌をなぶりまわされ肉芽を責めたてられて、口惜し泣きを放ちつつ官能を引きずり出されていく鉄火芸者の女体。剥き出しの尻を笞で打たれながら尻の穴を揉みほぐされ指を差し込まれる小太郎は、汚辱の嗚咽を噴いて泣きわめく。俯伏せのまま両脚を曲げて太腿をMの字に縛りつけられ、淫薬を尻の穴に塗り込められて衝き上げる肉の刺戟にこらえきれずわめきたてる小太郎のアヌスを、男爵は後ろから強引に貫いていく。生まれて初めての信じられぬ汚辱に絶叫する美人芸者の尻を奥まで貫いた男爵は、快感と苦痛によだれを垂らして呻きのたうつ女体を激しくゆさぶりたててたちまち絶頂を極めさせ、凄まじい刺戟に痙攣して繰り返し昇りつめながら弱々しく泣きじゃくる女肉をさらに責め続ける。尻を貫かれたまま上体を起こされ浅ましい串刺しの裸形を曝した小太郎は、苛酷な突き上げと脅しに強いられるまま口を開いて、突きつけられた竜二郎の怒張を咥えて息も絶えだえに舐めしゃぶる。二人の男がようやく離れたのも束の間、布団に仰向けに投げ出された小太郎ははだけられた股の奥を竜二郎の怒張で貫かれて、強靱な抽送に愉悦の呻きを噴いてのたうちまわる。性の快楽に屈した生身の女体を淫らに痙攣させながらよがり歔きに悶え抜いた矜り高い軍国芸者は、情婦の敵である憎い男の剛直を秘肉に咥えたまま凄まじい絶頂を極めてのけぞる。惨めな敗北を曝した女体は弱々しく喘ぐ口に男爵の怒張を押し込まれ、上下から揺さぶられつつまたも悦びをきわめて竜二郎の精を注ぎ込まれる。失神した体をさらに男爵に犯されたうえ、朦朧となって開いた口の中に精をぶち撒けられた小太郎は、白濁にまみれたボロ屑のような女体を座敷に置き去りにされたのだった。
数日後、赤坂の売れっ子軍国芸者は須黒男爵邸の門前で喉を突いて自害した。
[ 24-5 〜 25-7 ]
華族界への復帰をもくろむ竜二郎は謹慎の外観を取り繕いながら、男爵にあてがわれた屋敷で小夜を妾にして暮らしていた。別荘での百合子の凌辱写真を見返すにつれ稚い令嬢への欲情をつのらせる竜二郎は、堰かれた欲望を小夜へと向ける。夏の真昼、竜二郎にビールを給仕したのち浴衣姿で床柱に立ち縛りにされた小夜は、胸をはだけられ、湯文字を剥がれた下腹をなぶる扇風機の風に無毛の秘裂をおびやかされて羞じらいにうなだれる。日に日に竜二郎への愛しさをつのらせながら想いを秘めつづける小夜は、竜二郎に口を吸われ無毛の秘裂をなぶられながら情感に昂ぶっていく。しかし二人のその痴戯は、一人の女客の訪問によって中断された。
[ 26-1 〜 26-2 ]
訪れてきたのは、純白のワンピースに身を包んだ桜町綾子であった。子爵家令嬢の不意の訪問に意表をつかれる竜二郎に対して、綾子は二度に及ぶ凌辱へのわだかまりを捨てきれぬながらも、軍国芸者の自殺をめぐる不穏な情勢を竜二郎に伝える。小太郎は自殺に先立ち、男爵らによる凄惨な辱めをほのめかす遺書を高崎宛に残していた。青年将校たちの憤激が竜二郎にも向けられていることを赫心会を通じて知った綾子は、竜二郎の身を気づかって忠告に訪れたのだ。話を切り上げて辞去しようとする綾子は竜二郎に迫られ、屈辱に燃え上がりながら激しくあらがう。好意を仇で返されて侮蔑の言葉とともに暴れまくる白無垢の令嬢を竜二郎は力ずくでねじ伏せ、後ろ手にくくり上げてソファに俯伏せにさせる。ワンピースの裾を高々とまくられ剥き出しになった尻を平手で打ちたたかれる令嬢は、たび重なる屈服に女の弱さをにじませてかぼそくすすり泣く。ドレスを剥き取られて乳ぶさを揉みなぶられる子爵令嬢は、呼び込まれた小夜に浅ましい姿を見られる屈辱に泣きわめく。竜二郎は小夜から受け取った棹を綾子姫の膝の裏に当て、羞じらいに泣き叫ぶ令嬢の脚を拡げさせて縛りつける。秘唇をぶざまに外気に曝して嗚咽する綾子は、濡れそぼつ秘肉からすくい取った淫液を尻の穴にまぶされ、竜二郎の指を根元まで埋められて汚辱に喘ぎ泣く。指で貫かれたまま前に怒張を埋められた綾子は、前後を同時に責めたてる淫靡な抽送に喉を絞ってのたうち、汗をしぶかせ腰を回しながらよがりのたうつ。だが、錯乱する令嬢が昇りつめようとする瞬間、綾子の護衛の寺田が小夜の制止を振り切って部屋に乱入する。
[ 26-3 〜 26-7 ]
小夜との密通を咎められて須黒男爵邸を追放されたのち土居赫心に拾われて綾子付きの運転手となった寺田は、男爵への恨みを秘めたまま、今日も綾子に随行していた。綾子の悲鳴を聞きつけて屋敷に踏み込んだ寺田は竜二郎の妾に収まっている小夜に出くわしてさらに逆上し、短刀を手に部屋へ飛び込んできたのだ。竜二郎への憎しみをあらわにし、短刀を握りしめて突進してきた寺田によって竜二郎は脇腹に深手を負う。死にもの狂いの格闘のさなか、竜二郎に蹴り上げられて転倒した寺田の短刀は、かつての恋人にすがりつく小夜の横腹に深々と突き刺さった。鮮血にまみれて倒れた小夜は、呆然と抱き上げる寺田に謝罪と愛の想いを告げる。ようやく気を取り直した綾子が医者を呼ぶのを、手負いの竜二郎は朦朧となって見つめるしかなかった。その日の夕刻、須黒男爵家の人々に見守られながら薄倖の娘は十七歳の生涯を閉じる。出血多量による昏睡から回復した竜二郎は、小夜の死と綾子のはからいによる寺田の自首を病床で聞かされて、憐憫と後悔の情に苛まれる。
快方に向かってきた竜二郎は上流階級用達の大病院に移されて男爵の見舞いを受ける。竜二郎や林謙介とともに暗殺を予告する斬奸状を受け取った男爵は警戒を強めて、自らも身につける護身用のピストルを竜二郎に渡す。しかし養生の床にあっても、竜二郎はの脳裏には再会を念じる百合子姫の美貌が絶えず去来していた。
[ 27-1 〜 27-3 ]
急速に快方に向かう竜二郎を、男爵に連れられた百合子が見舞いに訪ねた。ピンクのワンピースドレスをまとった稚い美少女は、別荘での凌辱以来の再会となる竜二郎のやつれように胸を衝かれつつ、髭を剃り落としたその美貌に娘心を揺さぶられる。男爵が気を利かせて部屋を退いた後、ベッドの傍に引き寄せられて激しく口を吸われる百合子。竜二郎は昂ぶりに衝かれながら美少女のドレスに手を差し込んでまさぐり、剃られた後に毛を生やし始めている下腹をなぶる。命じられてズロースを脱いだ百合子は竜二郎の前でドレスの裾をまくり上げ、下腹の丘を曝して羞じらう。竜二郎があらわにした怒張の前に跪き、自分の処女を奪った肉塊に指と舌を這わせて淫靡な奉仕を捧げながら、華族の姫君もまた女体を昂ぶらせていく。竜二郎の体に逆しまにまたがった百合子は剛直をしゃぶりたてながら、股間の肉芽と尻の穴を舌でまさぐられて羞じらいの叫びを放つ。女の悦びを教え込まれた美少女の肉体は性の快楽の虜となって、汗にまみれながらのたうつ。竜二郎の顔の方に向き直り、白く光って弾む乳ぶさをドレスから剥き出しにした百合子は、淫らな喘ぎを洩らしながらそそり立つ怒張の上に腰を落としてつながっていく。激しい揺さぶりに躍らされながら腰を振りたてて悶えた白裸の姫は、淫らな呻きとともに絶頂の痙攣におちいって竜二郎の精に子宮を灼かれる。
[ 27-4 〜 27-7 ]
竜二郎との情交に乱れた百合子を加賀美子爵邸へと送り届けた男爵は、そのまま屋敷へと上がり込んで華子に面会する。百合子に婿を迎えるべく男爵の財力による母屋の再建工事のさなかにある加賀美家では、家内を取り仕切る女中頭までが総じて男爵に抱き込まれていた。男爵の情人となる境遇へと公にも追い詰められていく華子は、男爵の心中のもくろみを知って羞じらう。強いられるまま奥座敷へ案内させられ、女中頭によって敷き延べられていた布団の上に突き飛ばされた華子は、あらがう体を仰向けにされて羞恥に叫びながら和服を脱がされていく。両手を前手縛りにされて床柱につながれ、押さえつけられた下肢から湯文字を剥がれた華子は、黒い毛を生やし始めた下腹を曝されて羞じらいに呻く。裸になった男爵は華子の下肢をかついで強引に貫き、疼痛に苦悶する女体を荒々しく責めたてる。揺さぶられながら次第に昂ぶりをつのらせ、汗を噴いて快楽にのたうち始めた華子の肉は、やがてあられもないよがり歔きを噴いて反り返り、悦びに痙攣すると同時に精をたたき込まれて伸びきる。ぐったりとなったまま股間を清められた華子は、口元に突きつけられた男爵の怒張を咥えてしゃぶりたてる。屈服しきった子爵家の未亡人は丸裸に剥き上げられたうえ縄で後ろ手に緊縛され、床柱につながれて立ち縛りの裸形を曝す。羞恥に泣き悶える華子の下腹から、生え初めた恥毛があらためて剃り上げられ、服従をたたき込まれた未亡人は剥き出しの女性器を淫らに濡らしつつ汚辱にむせぶ。秘肉に張形を呑まされ残酷な抽送に躍らされて立ったまま悦びを極めた夫人は、柱から解かれたくたくらの裸体を男爵のあぐらにまたがらされ、座位で貫かれていく。愉悦に悶える腰を抱え込まれて突き上げられた華子夫人は、狂おしく腰を振りたてつつさらに二度にわたって激しい絶頂を極めた。男爵の情婦に堕ちた裸体を女中にまでさらけ出した華族の美夫人にとって、男爵の妻でもある妹との全裸対面という極限の恥辱が、やがて実現しようとしていた。
[ 28-1 〜 28-7 ]
華子夫人を屈服させた男爵は足繁く加賀美邸に通い詰めて、美しい未亡人を責めなぶる日々を送る。縛めのない自由の身で抱かれて悦びに燃え上がる華子とひとつ床で夜を明かした男爵は、翌日の午後になって屋敷に戻り、その間地下牢に閉じ込めておいた敦子を引き出させて責める。度重なる調教により屈辱的な行為にも甘んじて従う女へと生まれ変わった敦子は、門型の曝し柱に全裸を大の字に吊られ、尻と腰に鞭をたたき込まれて裸身を反り返らせつつ秘肉を濡らしていく。乳ぶさを打たれて激痛にのけぞりながらも浅ましい快楽の痙攣を引きずり出される敦子の女体は、下腹のふくらみを鞭打たれながら尻の穴を指で抉られてなまなましい呻きとともに昇りつめる。なおも下腹を打たれながら、姉が男爵の妾に堕ち百合子が竜二郎に娶られることを初めて聞かされて、驚愕の悲鳴を噴いて男爵をなじる敦子。姉妹そろって男爵に玩弄されたうえ姪の美少女までもが悲運に堕とされる子爵家の無惨な転落に悔恨の涙を絞りつつ、性の奴隷に堕とされた敦子にはいかなる反抗の手だても残されていない。牛太の手で吊りから降ろされた敦子は縄で後ろ手に縛られ、首縄と腰縄を掛けられた裸身を男爵の足元に引き据えられる。巨漢の獄吏に首縄を握られたまま裸身を跪かせ、姉の精を吸った夫の怒張をしゃぶらされて淫らな奉仕にはげむ男爵夫人。怒張を口に咥えたまま牛太の指で尻の穴に蜃咲膏を塗り込められて、敦子は激烈な汚辱と快楽に灼かれつつ女体をのたうちまわらせる。肉欲に狂乱する美夫人は促されるまま床に上体を伏せ、股を開いて突き上げた尻のはざまを男爵に貫かれていく。抽送による凄まじい肉欲に錯乱してよだれを垂れ流しながら腰を振りたてる敦子は、激しく昇りつめて痙攣する直腸に灼熱の精をたたき込まれて失神した。
[ 29-1 〜 29-5 ]
病床の竜二郎を綾子が見舞いに訪れて、百合子との婚約の祝いを述べる。激しい嫉妬を押し隠せぬほどに内心で動揺している綾子は、その肉体を死に至る肺結核に冒されていた。偶然にも来合わせた百合子に敵愾心に満ちた眼差しを向けた綾子が去ったのち、感慨にふける竜二郎を残して病院を出た百合子は、黒薔薇団の不良少女たちに襲われて車で連れ去られる。竜二郎から報せを受けた男爵の力添えでただちに差し向けられた警察の捜索が、綾子の居場所を突きとめることもできずに空転するなか、むなしく時が過ぎていった。
拉致された百合子は黒薔薇団のアジトの一つに運びこまれ、不良少女たちに囲まれながら竜二郎との関係を詰問される。肉体の交わりを真っ赤になって否定する百合子は寄ってたかって押さえつけられ、猿轡をされてセーラー服を剥かれていく。綾子の手で剥き下げられたズロースの下に、剃られた恥毛をわずかに生やし始めた浅ましい下腹のありさまをさらけ出して羞恥にむせび泣く百合子。死病に冒された綾子はすべてを悟って激しい嫉妬に燃え上がる。ちゃぶ台の上に全裸を仰向けに横たえられ台の脚に四肢を縛りつけられた百合子は、あらわにさらけ出した肉襞を綾子の指で愛撫され、秘裂をまさぐられて処女でない肉体を暴かれる。同性の指で秘肉を抉られて淫らに股間を濡らした美少女は、生え初めた繊毛をきれいに剃り上げられて恥辱に嗚咽する。竜二郎への愛執に憑かれた綾子は、その花嫁となるべき美少女の真っ白な下腹に黒い薔薇の刺青を刻み込ませる。二度と消すことのできない肉の刻印を宣告されて狂ったように暴れもがく百合子を、綾子は病にやつれた美貌で見降ろしていた。
警察が何の成果もあげぬまま、やがて綾子から解放された百合子が一人で病院へと戻って、死に赴く綾子の最後の愛執の証を竜二郎に伝える。言葉を失う一同の前で、綾子への憐憫に衝かれた百合子はみずからセーラー服を脱ぎ、生まれ変わらされた肉体を曝していく。竜二郎の手が引き下げたズロースの下には、下腹の中心に黒い薔薇を刻まれた姫の白い女の肉が、綾子の愛と怨念の二度と消えない証を印されてわなないていた。
[ 29-6 〜 30-7 ]
綾子の執着が乗り移ったかのような百合子は竜二郎との情交のなかに積極的な快楽を求める少女へと変貌して、度重なる愛欲の果てに竜二郎の子を懐妊する。やがて秋もたけなわの頃、新築の成った加賀美邸の祝宴に男爵と退院した竜二郎が招かれる。加賀美家の再興と百合子の懐妊を祝う質素な祝宴が果てたのち、襖一枚を隔てた隣り合わせの座敷でそれぞれの男を迎えさせられる美しい華族の母娘。座敷に入った竜二郎は長襦袢姿で頭を垂れる百合子の姿に昂ぶって、稚い美少女抱きすくめ揉みしだく。長襦袢を乱した百合子を後ろ手に緊縛して柱に立ち縛りにした竜二郎は、掴み出した乳ぶさを揉みなぶって美少女を羞じらいに歔かせながら、紅絹の湯文字を解き去って、黒薔薇を刻まれた白い下腹をさらけ出させる。羞恥にむせび泣く百合子は夜具に転がされ、縛り合わされた両足首を首にまわされて海老縛りにくくり上げられる。華族の稚い姫君は窮屈なあぐら座りの姿勢を引き起こされ、髪を掴まれて口元に突きつけられた怒張をしゃぶらされる。竜二郎は苦鳴する百合子の前で襖を開け放ち、隣の座敷で男爵に責めなぶられる母の痴態を見せつける。羞恥に泣き叫ぶ百合子は仰向けに転がされ、淫らに濡れそぼつ秘肉を責めたてられて官能に崩れていく。母のよがり歔きを聞きながら肉の愉悦に錯乱した百合子は汗まみれにのたうちながら竜二郎の怒張を求め、秘口を貫かれてなまなましい呻きを噴き上げる。俯せにされて背後から男爵に犯される母とよがり歔きを競い合いながら、緋の長襦袢を裸身にまといつかせた稚い姫君は凄惨な快楽にのたうちまわって激しく絶頂を極め、総身を痙攣させて悶絶した。
[ 31-1 〜 31-6 ]
悦びをきわめた二組の男女は素っ裸で抱き合ったまま隣り合う部屋で眠りにつく。明け方近くにひそかに起き出した男たちは眠りこける母娘の夜具を寄せ並べ、互いの女を交換する淫虐ないたぶりを実行に移す。夢うつつのまま女体を昂ぶらされ、情人の肉と思い込んだまま濡れそぼつ女体に怒張を埋め込まれていく華族の未亡人と令嬢。突き上げられる感覚に眼を醒ました母娘は、相手を交換されたことを悟って驚愕と汚辱の悲鳴を噴き上げながらも、煽りたてられる官能にあらがうすべもなくよがり歔いて悶えのたうつ。喜悦の呻き歔きを競い合わせながら相次いで昇りつめる母娘。明かりをつけられ、串刺しにされたままの互いの痴態を見せ合わされて恥辱に泣き叫ぶ華子と百合子は、肉欲に灼かれて堕ちていく女体をなおも抽送で責めたてられて続けざまに絶頂を極める。百合子は白い女体の奥に男爵の精をたたき込まれて失神した。気息奄々となった母娘は後ろ手に縛られて背中合わせに縄尻をつながれ、淫らな肉欲にのたうちまわって果てた浅ましい裸体を曝しものにされる。互いの愛液にまみれる怒張を口元に突きつけられ、汚辱の呻きを噴き上げながら淫らな口淫奉仕を強要される母娘は、相手を変えつつ延々と口を使わされる。竜二郎は華子夫人の喉の奥にこらえてきた精をたたきつけて嚥下させる。なぶられ尽くした華子と百合子は魂まで屈服して、翌朝、屋敷を辞去しようとする男爵と竜二郎に対して女中たちの前で恭順の態度を示すのだった。
数日後、男爵は屋敷に身を寄せている竜二郎との間で百合子との婚姻の段取りを取り決める。妊娠したセーラー服の女学生の祝言に先だって男爵がたくらんでいたのは、華子の転落を知った敦子夫人を全裸で姉と対面させる恥辱の弄虐儀式であった。
[ 31-7 〜 32-6 ]
百合子の祝言にあたり挨拶のために須黒邸を訪れた華子夫人の胸中には、妹の夫である男爵の妾にされた複雑な感情がわだかまっていた。竜二郎と男爵に迎えられて羞じらいと気後れに苛まれながら、華子夫人は敦子と対面するため地下の鉄扉の奥へと導かれる。ダブルベッドを備えた陰鬱な地下室に戸惑いを隠せない華子が促されるまま覗いたカーテンの向こうでは、拷問具の立ち並ぶ調教室に、全裸を門字柱に大の字磔にされた敦子が猿轡をされた美貌をがっくりとうなだれたまま曝されていた。悲鳴を絞って男爵の非道をなじる華子は、敦子と高崎雅彦の不義の密通を語り聞かせられ、姦通の代償として妹が課せられた苛酷な贖罪を思って恐怖と絶望に打ちのめされる。妹のためにひれ伏して哀願する華子は男爵と竜二郎に掴みかかられ、二人がかりで着物を脱がされていく。もがき抜く華子は丸裸に剥かれた女体を敦子の前に曝し立たされ、互いに恥毛を剃られた剥き出しの白い下腹を向かい合わせて嗚咽する。華子は敦子と一つの門字柱に向かい合わせに四肢を拘束され、剥き出しの体の前面を密着させられて泣き叫ぶ。女同士が無毛の下腹を擦り合わせる極限の恥辱にのたうちながら、男たちに頭を掴まれ無理やり唇を重ね合わされて淫靡な汗を絞る高貴な姉妹。生まれて初めての鞭打ちをを尻にたたき込まれて悲鳴とともに腰を突き出す華子と、凄絶な凌辱に磨き抜かれた女体を竜二郎に鞭打たれてよじりたてる敦子は、密着させた肉を擦りたてながら官能の火に炙られていく。股間を濡らしつつ淫らに尻を振り合った姉妹は、男たちの鞭打ちと命令に屈してみずから唇を重ね合わせ、淫らなレズの愛撫劇を演ずるのだった。持ち出してきた双頭の張形を二本に分けた男爵は、竜二郎とともに華子と敦子の足元にしゃがみ込み、それぞれの女の濡れそぼつ秘肉に淫具を押し込んでいく。愉悦の悲鳴をあげてのたうつ美姉妹は抽送される淫具の刺戟に淫声を放って狂乱し、汗まみれの裸身をぶつけ合いながら相次いで絶頂を極めて悶絶する。
[ 33-1 〜 34-1 ]
くたくたになった姉妹は吊りから降ろされて後ろ手に縛られ、ベッドに追い上げられる。仰向けにされて股を拡げさせられた華子夫人の上に敦子夫人が逆しまに伏せられ、あまりにも破廉恥な恰好に悲鳴を絞りながら美姉妹は濡れそぼつ互いの股間に顔を捻じりつけられる。汗にまみれた白い肉をもつれ合わせて肉芽を吸い合わされる淫虐な責めに、弱り果てて泣きじゃくる華子と敦子を待っていたのはおぞましい姉妹相姦の辱めであった。背後から竜二郎に下肢を抱えられて拡げた華子の股間に、男爵が一つにつなげた双頭張形を押し込んでいく。股間に淫具をそそり立たせた姉の腰に向かって、同じ恰好で男爵に抱えられた敦子の腰が押し出されていく。淫具で一つにつながり合って松葉くずしの体位にされた姉と妹は汚辱の交わりに慄えつつ、淫薬を塗り込められた肉芽を弾かれてこらえ切れぬ快美ののたうちを互いの秘肉に伝え合う。男爵と竜二郎に脚を掴まれ互いの肉芽を擦り合わされた華子と敦子は快美に狂乱しながら腰を振りたて、男たちの怒張を咥えさせられつつ激しく反り返って悦びをきわめ痙攣とともに失神した。淫具を抜き取られる刺戟で目覚めさせられた華族の美姉妹は股間に愛液を垂れ流しながら並んで正座させられ、男爵のものを左右から競うようにしゃぶらされて女の完全な服従の姿をさらけ出すのだった。開脚椅子に縛りつけられた華子の前で敦子がベッドに引きずり上げられ、服従を誓った女が二人の男を同時に楽しませるために課せられる凄惨な淫技を姉の前で演じてゆく。敦子を貫いた竜二郎は女体を抱き締めたまま仰向けに転がり、男爵の眼前に敦子の尻をもたげさせる。おびえにひくつく尻の穴に男爵が淫薬を塗り込め、錯乱する敦子の哀訴を無視して強引に串刺しにしていくさまを、信じられぬ思いに息を呑んだまま見せつけられる華子。二人の男に挟まれ揉みくちゃに揺さぶられながら凄艶なよがり歔きを噴き上げてのたうつ敦子の白い肉は、激烈な快楽の痙攣とともに前後から灼熱を射込まれて悶絶する。恐怖にわななく華子は肛姦の予告とともに男爵の指で淫薬をアヌスに塗り込められ、みだらに抉りたてられて禁断の快楽を覚え始めていた。
[ 34-2 〜 34-7 ]
竜二郎と百合子の仮祝言が済んだ後まもなく満州にいた政商・林謙介が暗殺されたことで、男爵と竜二郎は赫心会のテロリストたちによる襲撃が切迫していることを悟る。警戒を強めるいっぽうで、高崎雅彦への私怨を秘めた男爵はテロリストたちをおびき寄せて正当防衛の名のもとに返り討ちにすることを企んでいた。
年明け、男爵と竜二郎は華子・敦子・百合子らを伴って伊豆の桃李荘に赴き、赫心会の内通者と知りつつ泳がせている護衛の書生に建物の構造を洩らし伝えて襲撃者への罠を仕掛ける。襲撃を翌日の夜半と予測した男爵は、命の危険を前にして性宴にふける。かつて華子と百合子が辱められた小部屋で、あらかじめ浣腸された三人の女たちは全裸を後ろ手に縛り上げられて淫虐地獄にのたうっていた。あぐら縛りを布団に俯伏せに押し伏せられて男爵の怒張をしゃぶらされながら尻を鞭打たれる華子、柱の根元に繋がれて竜二郎の怒張を咥えさせられる敦子、下腹の刺青もあらわな新婚の女体を柱に立ち縛りにされて母と叔母が演じる淫靡な奉仕を見せつけられる百合子。竜二郎は男爵の求めに応じて、俯伏せになった華子の秘肉に張形を押し込み蜃咲膏を塗り込めたアヌスに調教用の捻じり棒を突き刺していく。前後の秘腔を淫具で擦り合わされながら男爵の怒張を口に押し込まれて責めたてられた華子は、尻の快楽まで覚え込まされた隷属の女体を半狂乱にのたうたせて絶頂を極め悶絶する。柱から解かれた百合子も母の隣に転がされ、腹のふくらみ始めた稚い女体を俯伏せにされて後ろから竜二郎に貫かれる。お下げ髪を振りたてて悦びの声を放つ女学生の新妻は、捻じり棒をアヌスに挿入されて怒張とともに突き入れられるとあぶら汗にまみれてのたうちまわり、呆然とする母の眼前で背徳の肉の愉悦をきわめて激しく痙攣する。しかし捻じり棒で尻を抉られて美しい母と娘が極めた凄艶な絶頂は、男の肉による完膚なき女体征服儀式の前ぶれでしかなかった。敦子夫人が命じられて、俯伏せにされたまま怯えにおののく姉のアヌスに蜃咲膏を塗り込める。男爵は敦子と華子に相次いで怒張をしゃぶらせて、濡れ光る肉の凶器で華子の尻を引き裂いていく。巨大な剛直で直腸を埋め尽くされて苦悶と汚辱の絶叫を噴きながら、送り込まれる残酷な抽送に激烈な性感を煽られて錯乱のおめきを放ちつつ華子は生汗にまみれて痙攣する。同じ運命を予告されて恐怖に慄えながら見つめる百合子の前で、美しい華族の未亡人はけだもののようにのたうつ白い牝肉の奥に精をたたき込まれ、激しい絶頂とともに悶絶した。衝撃にフラフラになった百合子は二本の柱の間に仰向けに転がされ、拡げた両脚を左右の柱から吊り上げられる。アヌスもあらわに孕み腹を喘がせながら、肉芽をいたぶられて愉悦に崩れていく稚い女学生の肉体。百合子の秘肉に剛直を埋めて淫液にまぶした竜二郎は、蜃咲膏を塗り込められて妖しい刺戟にひくつく新妻の尻の穴に怒張を当てがい、凄絶な苦悶の悲鳴を無視して美少女の直腸を押し割っていく。巨大な肉塊を根元まで肛門に咥えて瀕死の痙攣を繰り返す高貴の姫は、逞しい抽送と肉芽へのいたぶりがもたらす刺戟に女の官能を炙りたてられて狂おしい身悶えに跳ね躍り、淫らなおめきを噴き上げつつ悦びをきわめる。汗まみれの女体の直腸の奥に精を放たれた姫は、声もなく呻いて淫虐にまみれた稚い裸肉をのけぞり返らせた。
[ 35-1 〜 36-2 ]
翌日の夜、男爵と竜二郎は女たちに何も知らせぬまま平然を装って宴にふける。食事ののち命じられるまま着物を脱いで全裸を曝した三人の女は、後ろ手縛りの裸身を縄でつながれて昨夜と同じ淫虐が待つ小部屋へと追い込まれる。柱に立ち縛りにされた敦子の足元で、華子と百合子は並んで正座したままそれぞれの男の怒張をしゃぶりたてて女の屈服の果ての姿をあからさまに曝す。俯伏せに転がされて後ろから貫かれた母娘は揺さぶられながら淫らな泣き声を放って同時に昇りつめる。休む間もなく蜃咲膏を塗り込められた尻を貫かれ、あぐら座りの上に引き起こされた華子と百合子は、尻を串刺しにされて股を大きく拡げたあさましい女体の前面を互いに向き合わせて羞じらいのおめきを噴き上げる。ゆさぶられながら肉欲に躍りのたうつ淫らな痴態を見せ合った美しい母と娘は、喘ぎ歔く口を寄せ合わされ甘美な口づけを強いられつつ、すさまじい快楽に灼き尽くされて凄艶な絶頂を極めた。男爵と竜二郎は伸びきった母娘をよそに、敦子の足を竹竿の両端に拡げて縛りつけ、はだかった股間に張形を押し込んだうえ股縄を掛けて固定する。恥辱と快美に呻き歔く敦子の隣の柱に、華子もまた同じ姿に曝しあげられる。美しい姉妹が淫薬の刺戟に歔き始めるころ、折しも玄関を破って侵入した襲撃者たちが騒ぎたてながら座敷に踏み込む。小部屋の入口を破って殺到するテロリストに、男爵と竜二郎は敦子と華子の立ち縛りの女体を盾にして対峙する。襲撃者の先頭に立つ高崎雅彦は愛する敦子の姿を認めて憤激に我を見失い、女たちは驚愕の絶叫を噴き上げて泣きわめきのたうつ。男爵と竜二郎が放った銃弾に雅彦と襲撃者たちは無惨にも斃れ、華族の美姉妹は白裸に返り血を浴びたまま完全に失神する。
ひと月ののち、皇道派の青年将校によって企てられたクーデター「二・二六事件」は、かねてよりこの計画に与して天皇擁立を強硬に訴えていた高崎雅彦が不在だった結果、天皇命令によりあっけなく鎮圧されることとなった。
[ 36-3 〜 36-6 ]